ベーシックアテンショントークン(BAT)、もしかして割安?
Daily Market Report 2023/4/21
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・Google Trends検索
キーワード「Brave」で検索したGoogle Trends結果および当社クローズレートより当社作成
上図は、2022/1/2週から2023/4/16週までの期間において、キーワード「Brave」(ウェブブラウザ・すべての国)で検索したGoogle Trendsの結果である。指定した期間の中で、最も「Brave」というキーワードが検索された日を100として相対的な推移を示している。
BATはBraveブラウザ上でコンテンツ提供者へのチップ等に使用される暗号資産であることから、Braveブラウザへの関心の高さと価格には一定の関連性がある可能性が考えられる。
その前提で見てみると、2022年3月はGoogle Trendsの検索値と価格共に上昇し、同年4月から6月にかけては検索値の減少とともに価格が下落していることがわかる。
その後、検索値は2022年8月から2022年11月にかけて上昇したにも関わらず、価格は伸び悩んでいる状況だった。
2023年に入ると再びGoogle Trendsの検索値と価格は同じ方向に動き始めたが、やや価格が追いついていない(=割安感がある)ような印象を受ける。
・現物BAT保有高推移
JVCEA統計情報 (https://jvcea.or.jp/about/statistics/)より当社作成
上図は、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が発表しているBATの利用者現物保有状況の推移をグラフ化したものである。
BATの価格は、2022年3月をピークにその後は下落し、その下落は同年12月まで続いた。しかし、BATの保有状況はというと、2022年5月から2023年2月にかけて緩やかに増加している(上図緑矢印)。
これは2022年1月から4月にかけての価格上昇を背景に利益確定の売りに動いた投資家たちが再びBATを買い戻しているような動きだ。投資家のなかにも、価格が追い付いていない状態だと予測し、現状は割安の可能性があると見る動きがあったのかもしれない。
・フィボナッチ・リトレースメントによる分析
BAT/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ベーシックアテンショントークン(BAT)のチャート・価格情報はこちら
最後に、BATをテクニカル分析してみよう。
上図は、BAT/JPYの週足チャートに2021/11/22の高値207.291円と2022/12/26の安値20.999円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントとボリンジャーバンド(±2σ)を反映させたものである。
<現状>
BAT/JPYは30円台で推移している。40円台を目指して上昇していたが、ボリンジャーバンドの+2σがレジスタンスラインとして機能し、行く手を阻まれて下落した格好だ。
<上昇シナリオ>:ボリンジャーバンド突破 64.964円へ
上昇シナリオにおける最初のターゲットはフィボナッチ・リトレースメントの赤のライン(23.6%:64.964円)となるだろう。
赤のライン手前には前回行く手を阻んだボリンジャーバンドの+2σのレジスタンスラインがある。ここを突破できるかどうかが上昇の鍵となるだろう。
<下落シナリオ>:30円割れから20.999円へ
下落シナリオにおけるターゲットはフィボナッチ・リトレースメントの白のライン(0.0%:20.999円)となるだろう。
白のライン手前にはボリンジャーバンドの-2σがあるが、2022年12月の値動きを見てみると、あっさり下抜けてしまっていることからサポートラインとしての機能は弱そうだ。
下押しするような場合には、2021年1月以来となる20円割れを警戒しておく必要がありそうだ。
(4/21 午前4:00時点)
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