上昇トレンド中のBTC(ビットコイン)、継続には413万円ラインが節目か?

Daily Market Report 2023/4/17

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上昇トレンドを形成するBTC

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、去年6月から現在までのBTC/JPY の日足チャートにサポートラインとレジスタンスライン移動平均線を表示したものである。

直近のBTC/JPYの価格動向としては、上図の通り3/22に高値375万円をつけたのち、調整を迎え3/27に331万円ラインの安値を付けた。

その後、3/30に380万円の高値を付けた後、いったんは4/3に349万円まで売られる場面があったものの、足元では400万円を超える水準まで大きく上昇している。

これは、高値更新安値切り上げを形成している典型的な上昇トレンドの流れであることがわかる。

ファンダメンタルから見る市場動向

ファンダメンタルの市場動向としては、4/12にCPI(米消費者物価指数)が発表され、予想5.2%に対し、実績値が5.0%と、事前予想と大幅な乖離は見られない結果となった。

しかし、CPIの構成要素の中で実に25.3%ほどの大きなウェートを占める帰属家賃前月比(持家の住宅から得られるサービスに相当する価値を見積もり、これを住宅費用とみなした場合に支払われるであろう家賃のこと)が2023年2月のデータでは0.7%であったのに対し、3月のデータは0.5%と大きく落ち込んだ。

これに反応したのか、米10年債利回りは3.46%から一時3.34%まで下落。BTCには追い風になるかと思われたが、400万円の高値から大幅に下落し、安値386万円をつけ米国債の利回りと連動するような相場となった。

2/15の当社レポート(ビットコイン、インフレヘッジ資産としての真価を発揮か?)でも述べた通り、CPIがインフレのピークアウトを表しているような結果であるにもかかわらず、前回同様再度BTCが下落しているところを見ると、今までのように株式などのリスクアセット群への帰属よりも、金のようなインフレヘッジ資産として認識され始めているという仮説に信ぴょう性が出てくるのではないだろうか?

今後の価格動向を分析

そんなBTC/JPYを今回はレジサポラインと、移動平均線を使って今後の価格動向を分析する。改めて1枚目の図を確認していただきたい。

分析するにあたって重要なラインとして以下を設定した。

Aライン:2022/6/6に付けた高値ライン(413万円付近)
Bライン:3/30に付けた日足前回高値ライン(380万円付近)
Cライン:2/21に付けた週足レベルの高値ライン(331万円)
赤の20MA:週足のトレンド確認用
青の140MA:週足20MAで月足トレンド確認用(日足20MA×7日営業日)

現在価格と、青の140MAとの位置関係を確認すると、直近では大きく乖離していることがわかる。さらに、直近の赤の20MAを確認すると波打つように高値を更新しており、週足レベルでも上昇トレンドを形成していることが確認できる。

また、週足のRSIを確認すると、75付近と高水準で推移している。レポートの冒頭で述べた通り、日足でも上昇トレンドを形成しているため、MAとRSIの状況からみると、週足レベルの利確売りの下落が調整として入ってくる展開も視野に入ってくる。

そうなった場合、図に赤矢印で示した通り、直近高値のBライン(380万円付近)を突き抜けて下落し、140MAとの乖離を埋めるようにCライン(331万円)を目指して週足の戻しを形成してくる展開が考えられやすい。

逆に、勢いそのままに日足の上昇トレンドを継続するのであれば、直上には413万円のAラインを目指して上昇してくる展開が想像しやすく、ここを上抜けられるかどうかが今後の上昇トレンド継続のための試金石になってくるといえるのではないだろうか。

米銀行破綻の波が一服し、経済指標もインフレ高進を否定しつつ、景気後退には程遠い状態のため、良好な相場環境となる可能性も大いにあるといえようか。

(4/16 午後10:00時点)

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