リップル(XRP)の上昇でステラルーメン(XLM)にも追い風か

Daily Market Report 2023/4/6

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金融市場の混乱がひと段落したことにより、リスクオンの市場環境に突入しつつあることから、現在は多くの暗号資産が上昇傾向にある。

こうした中、ステラルーメン(XLM)は3月末より好調を維持しており、3/31には年初来最高値となる14円を記録している。

BTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPY、XLM/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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XLMはリップル(XRP)の元開発者であるJed McCaleb氏を中心に立ち上げられたステラ開発財団が管理・運営を行っており、XRPとプロジェクトと技術的側面の両方が似通っていることから、今年に入り最大約60%も価格が上昇したリップル(XRP)の材料に連動したものと考えることが自然だろう。

Daily Market Report 2023/3/31 「急上昇中のXRP(リップル)、間もなく裁判決着の兆し?」でも記載した通り、XRPを発行するリップル(Ripple)社と、2020年末より長きにわたって対立関係にある米SEC(証券取引委員会)の裁判は、リップル社側に優位となる方向で進んでいることが明らかとなっている。

実際、リップル社とSECの裁判に関しては、XRPに証券性は認められないという判決が下った場合には、XLMも同時に証券ではないとみなされる可能性も高まる。XLM側にとってもリップル社との裁判のゆくえは重要となるだろう

今後のステラルーメンは?

XLMの好材料と考えらえるものとしては、前述した内容の繰り返しとなるが、リップル社とSECの裁判がリップル社側の優位に進んでいることが挙げられるだろう。

裁判の進捗状況は当事者でも予想が難しいものの、リップル社のガーリングハウスCEOはこの裁判が2023年内で決着することを今年1月に予想しており、早ければ今年上半期の終結もありえると発言している

XLM/JPY、XRP/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

2022/8から現在までのXLMとXRPの価格推移を振り返ると、これまで両者は同じような動きを続けており、2022/9と今年3月の裁判に進展があったタイミングもXLMの価格はほとんど遅れることなく反応している。

今後も状況がこのまま進むと仮定した場合、XLMの価格に好影響を与える材料となると予想できるかもしれない。

一方、XLMの懸念点としては、材料難であることが挙げられる。

XLMを発行するステラ開発財団が公表した最近の事例に目を向けると、米国時間の3/28に、米国の暗号資産取引所Coinme社からの、ステーブルコインのUSDCをステラルーメンネットワークにて使用できる「USDC on Stellar」の発表程度しかなく、これは対応する地域が米国に限られるため、好材料というには乏しい内容だろう。

もちろん、今後XRPの裁判が進展する可能性を考慮すると、XLMは他の暗号資産と比較して特段、材料待ちの状態とはいえないものの、XLMの直近の高値は14円と、FTX破綻前に維持していた16円以上の水準まで未だ価格を戻せていない状況にあることから、2021年の約30円の水準へ戻るためには今後、さらなる好材料が複数必要となるだろう。

また、XLMとXRPは似た動きをするものの、2022/10頃はXLMとXRPの価格の増減率ほとんど同じだったことに対し、現在はXRPの上昇幅にXLMが追い切れていない価格の乖離幅が存在することを注意しておきたい

XLMと近い価格推移をするXRPはすでに2022/5の水準まで復帰しているため、XLMもまずは2022/5の水準である20円を目指したいところではあるが、現在のXLMとXRPの価格差が5倍ある状況が続いた場合、XRPの価格が約100円に到達する頃にXLMが20円台に復帰することとなるかもしれない

(4/5 午後7:30時点)

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