370万円到達と強いビットコイン。BTCドミナンスも上昇中

Daily Market Report 2023/3/22

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BTC(ビットコイン)相場の推移を振り返る

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上記は、2023年の3/1から現在までのBTC/JPYの日足Bidチャートである。

3月は一時258万円まで下落する場面があったが、足元では370万円付近まで上昇している。

2023年に入った後、2か月連続で月足陽線を記録していたBTCであったが、3月の初頭は下げスタートであった。

これには、当社マーケットレポート「ステーブルコイン急落!ETHとTRXには要注意!?」で紹介されている通り、米銀SVBの経営破綻により、同行に預金を持つCircle社が発行する、ステーブルコインのシェア率30%を超えるUSDCが信用不安に陥ったことから、暗号資産から資金が抜けたことも影響しているだろう。

それに伴い、BTCも3/10に一時約250万円台まで値を下げた。

しかし、Circle社の問題は大事に至らず、米銀の連鎖破綻やクレディスイス社の身売りなど、既存金融の問題が明るみになった影響か、3/19にはBTC価格は高騰し約370万円に達した。現在もBTCは360万円台で推移している。

ここで着目したいのは、アルトコインも価格上昇していることは確かなのだが、BTCに資金が集まっているということである。

Tradingview.comより当社作成

BTCドミナンスとは、暗号資産市場全体の資金のうち、どれほどBTCに資金が集まっているかを表している。

上図を見ると、2022年11月のFTX破綻後、市場全体におけるビットコインのドミナンスは40%程度と低迷していた。

しかし、2023年に入ってからBTCのドミナンスは上昇し続けていることがわかり、2023年は、アルトコインよりBTCに資金が集まっているといえる。

理由としては、米大手銀行の経営破綻を受け、避難資金の一部が国債のほか、ゴールドやビットコイン等に向かっていること、ステーブルコインの信用不安、アルトコインの有価証券問題などが挙がっている。

有価証券問題について、米SECのゲンスラー委員長は、「ステーキングプロトコルで利益を得ることができるPoS系仮想通貨は、すべて証券と見なされる可能性が高く、SECの管轄下にある。」との認識を示しており、法廷において“未登録有価証券”としてETHが名指しされている(3/16 CoinPost)。

ETHは、昨年実行されたハードフォーク「The Merge」によって、合意形成アルゴリズムがPoSに変わり、ステーキング可能となった。

仮に、BTCドミナンス上昇の傾向が続き、アルトコインが不利な状況に転じるようであれば、ETH/BTCは下落するのではないかと考えられる

以下では、テクニカル的にETH/BTCを見る。

テクニカル分析

ETH/BTC 月足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2016年から現在までのETH/BTCの月足Bidチャートである。

現在、月足レベルでダブルトップを形成中であり、この形は、2018年頃にもみられている。

BTCに資金が集まっている市況であり、テクニカル的にもダブルトップが予想されうることから、0.005のラインまで到達する可能性もあるのではないだろうか。

ファンダメンタルズについて

3/23の早朝にはFOMC(連邦公開市場委員会)を控えている。注目は、0.25%の利上げか利上げ停止か、すなわち、インフレ退治か市場安定かという点であろう。

米国の地銀が経営破綻したインパクトは大きく、金融不安が広範囲に及ぶことを避けるために利上げサイクルを停止する見方がやや優勢のようだ。その場合、暗号資産市場には追い風となろうか。

一方、少し強硬策にも見える利上げ継続となれば、おそらく市場にとってもサプライズとなり、ETHBTCもよりボラティティが大きな相場になりかねないため、更なる警戒が必要だろう。

(3/22 午前5:00時点)

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2023-03-22
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