広がる信用不安、今こそ金の特性を備えるZPG(ジパングコイン)か?
Daily Market Report 2023/3/17
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ZPG/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ZPG(ジパングコイン)チャート・価格情報はこちら
上図は、2023/1/13から現在までのZPG/JPYの日足チャートである。
ZPGは、金(ゴールド)の特性を備え、デジタル化による利便性と小口化を実現した国内初のデジタルゴールドといえる暗号資産であり、概ね金(ゴールド)の価格にペッグする。
他の暗号資産と比べ価格が安定していることや、暗号資産の資産領域から金に投資できること、価値形成の透明性が高いことが特徴である。
そんなZPGは1週間ほど続伸しており、8,100円付近を推移している。
価格変動の要因としては、需給や地政学リスク、インフレヘッジ、金利変動など様々なものがあるが、最近とくに金価格に影響を与えているものといえば、海外の銀行破綻やインフレ関係だろうか。
とくに3月に入ってからは、米国のシリコンバレーバンク(SVB)やシグネチャーバンクの破綻、スイスのクレディスイスの経営不安など、世界の金融市場では動揺が続いているが、金にとっては追い風となっている。
また、この影響を受け金の先物価格や国内小売価格最高値を更新した。
米財務省や米連邦準備理事会(FRB)、スイスの中銀などは救済措置を発表したが、米国債の乱降下など疑心暗鬼が続いているようだ。
インフレに関しては、3/14に発表された米国CPI(消費者物価指数)は前年同月比6.0%上昇で、前月の6.4%から減速し市場予想と一致した。
鈍化はしているものの、依然として高い数値である。これを受けてZPGは日足安値での8,000円を割ることなく確実にレジスタンスをブレイクした。
・テクニカル面
ZPG/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、2022/10/25から現在までのZPG/JPYの日足チャートである。
<注目点>
・三角保ち合い(グレー部分)を上にブレイク
・上のターゲットプライスはZPG発行以来の最高値8,190円
・下のターゲットプライスはレジスタンスだった8,000円
現在、ZPGは8,100円付近を推移している。2023/1/3から安値を切り上げており、三角保ち合いをブレイクした格好だ。何度も阻まれていた8,000円をブレイクしても陽線が続く勢いである。
ZPG発行以来の最高値8,190円も目先にみえており、今後も信用不安拡大などがあれば高値更新の可能性も考えられる。
しかし、米国株価は反発を見せているため、信用不安が収縮の方向に進めば8,000円まで下がることもあるだろう。
別の銀行の破綻や金利の変動などには常に注意が必要そうだ。
最後に、3/21-22に控えているFOMC(連邦公開市場委員会)についてだが、米国CPIなど経済指標だけをみると、利上げサポートの材料となり得るが、前述の銀行破綻などを金融システムに信用不安が生じている現在、積極的な利上げは更なる混乱を引き起こすかもしれないためFRBは難しい判断を迫られそうだ。
(3/17 午前8:00時点)
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