カップウィズハンドルを形成したビットコイン。直近高値の335万円を抜けて上昇なるか?

Daily Market Report 2023/3/1

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BTC(ビットコイン)相場の推移を振り返る

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上記は、2022年11月から現在までのBTC/JPYの日足チャートである。

去年11月のFTXショック後、12月と今年の1月前半は210万~250万円の間で停滞していたが、1月後半から上昇して300万円越えを達した。

その後、一週間程度約300万円で停滞していたが、2/9に約277万円へ下落した後に強く反発し、2/21には一時、約335万円まで上昇、現在は少し値を下げて約315万円を推移している。

この値動きとチャートを見ると、表題にもある通り、カップウィズハンドル(図中茶線部)が成立したといってもよいだろう(カップウィズハンドルの詳細については、2/7のマーケットレポートで参照)。

また、上記のマーケットレポートでも紹介したが、カップウィズハンドルは下降トレンドから上昇トレンドに大きく転換する場面で見られやすい。

つまり、この観点からは日足レベルのトレンド転換がすでに成立したといっても良いだろう。現在、BTC/JPYは約315万円で推移しているが、この場合、年初来高値である335万円を上抜けできるかがカギになろう。

ただし、一つのチャートパターンが成立したからと言って、必ず今後のトレンドがその通りに行くとは限らない。否定されるときも多々あり、今回の場合で言えば、ハンドル部下限の約277万円を日足レベルで明確に割ってきたときは、再考する必要がある。

ファンダメンタルズ要因について

暗号資産の価格に大きく影響するような経済指標は今後一週間のうちにはないが、全体の市況としては、2/27のマーケットレポートでも述べられているように、米利上げ長期化懸念に加えて、FRB(連邦準備理事会)の資産圧縮により、上値を簡単に追っていけるような市況とは言い難いだろう。

また、3月~4月にはイーサリアムのアップグレード「Shanghai」が予定されている。

ステーキングされているETHが出金可能になるわけだが、部分的な売り圧になる可能性もあり、暗号資産の価格に短期的な影響を与えるかもしれないとの見解もある。

2023年に入って1月はBTC価格+約38%、2月は+約5%と、二か月連続で陽線をつけた。2022年は二か月連続で陽線となったことが1度だけであった(2月と3月)ことを考えると久しぶりの上昇相場であるが、2022年も3月の高値590万円付近から12月には210万円付近へ大きく下落しており注意が必要だ。

テクニカル的には上昇への可能性が伺える状況でもあるが、短期的にはインフレや金利動向などのファンダメンタルズによって調整が進む展開にも注意して、臨機応変に対応していく必要があるだろう。

(3/1 午前5:00時点)

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2023-03-01
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