LINK(チェーンリンク)、870~950円まで調整下落か?

Daily Market Report 2023/2/28

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今回のレポートは、前回レポート( Daily Market Report 2022/11/14 「40%安のLINK(チェーンリンク)、750~800円で底形成となるか?」)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込み、新たにシナリオをアップデートした内容である。

前回予想シナリオの結果と足元の相場環境

LINK/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:LINK/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)
LINK(チェーンリンク)チャート・価格情報はこちら

上図は、LINK/JPYの日足チャート(期間:2022/10/19~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

前回のレポートは、750~800円をサポートに1,000円を目指すというものだった。

前回執筆時点(2022/11/14)では800円ほどで推移していたLINK/JPYであるが、2022/11/28に1,000円到達となった(上図 黄丸)。また、750~800円はサポートとして機能するとレポートしたが、おおよそシナリオ通りに進んだと解釈できる。

2023年に入ってからはBTC(ビットコイン)に連れ高となったのか、12/31の695円を底に1ヶ月続いた下落トレンドから脱却し、現在は1,000円付近を推移している。

他方、足元の相場環境についてであるが、昨日のレポートでも述べたように、米国の政策金利の上昇に関しては、米経済指標が示す通りインフレのピークアウトを示唆するような内容が散見されるようになり、2022年後半から今年にかけて金利の据え置きが囁かれてきた。

しかし、2/24に発表された米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比で5.4%上昇と市場予想を大きく上回った。これによりインフレ懸念が強まるとともに、FRB(米連邦準備制度)の追加利上げ、利下げ転換までの期間が長くなるなどが意識された。

3/14発表の米消費者物価指数(CPI)も予想を大幅に上回るようであれば、次回FOMC(3/21-22)には十分警戒が必要となるだろう。

今後のシナリオ:調整下落で870~950円へ?

LINK/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:LINK/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)

上図は、LINK/JPYの日足チャート(期間:2022/12/1~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

〈注目点〉
①MACDデッドクロス
②ストキャス下落方向
③三役好転
④ターゲットプライスは870~950円

現在の価格は970円と前回レンジ(上図 ピンク部分)上限付近を推移しているが、上記①②より過熱感がやや意識される状況であり、短期的にはこの970円を割る可能性もある。

970円は一目均衡表の基準線にも重なっており重要なポイントとなる。基準線を明白に割り込むようであると、逆に基準線がレジスタンスとなり、雲をめがけて下落するシナリオを補強することになろうか。

この場合、日柄にもよるが短期的に急落するようであると、870円がターゲットプライスとなる。徐々に値を切り下げるようであれば、雲も上がってきており、④の870~950円をターゲットプライスとしてレンジ相場に移行する可能性もある。

その後、もみ合いとなるかトレンド発生となるかは、MACDヒストグラム極大値の確認や、三役好転が崩れることなどが合図になり得るかもしれない。

一方で、基準線で踏みとどまることができれば、上記③の三役好転が継続することになる。この場合、転換線(1,035円)をターゲットに上値を模索する流れとなろうか。転換線をクリアできるようであると、直近高値の1,100円を再度試しに行く展開を想定しやすい。

次回FOMCなどの経済指標と共に、引き続きこちらの動向にも注視したい。

(2/28 午前7:00時点)

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2023-02-28
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