300万円超えのビットコイン。カップウィズハンドルから一旦は276万円に調整か?

Daily Market Report 2023/2/7

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BTC(ビットコイン)相場の推移を振り返る

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上記は、2022年の11月から現在までのBTC/JPYの日足チャートである。

昨年11月のFTXショック後、12月から今年1月前半にかけては210万~250万円の間に停滞していたが、1/12頃から価格が上昇し、300万円越えまで達した。

しかし、ここ一週間以上は約300万円で停滞している。やはり、11月の下落直前につけた310万円のラインが意識されているのだろうか。

ここで、チャートパターンの一つであるカップウィズハンドル(図中茶線部)の可能性を考える。

カップウィズハンドルとは、コーヒーカップの形(カップと取っ手の形)を形成することからこう呼ばれている。また、一般的に、下降トレンドから上昇トレンドに大きく転換する場面で見られやすく、カップを形成した後は、価格がカップの約1/3に引き戻されてから、再び上昇することで、ハンドルを形成しやすいと言われている。

この観点でみれば、210万円から310万円にかけてカップを形成したBTCは、ハンドル部分として276万円付近まで引き戻されることになる。

さらに、以下では週足からBTCを分析する。

BTC/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022年11月から現在までのBTC/JPYの週足チャートである。

図中の緑枠部分の4本のローソク足は、陽線が連続して並んでおり、その上ローソク足ごとに高値を更新していくという強い上昇を示していた。

しかし、先週は高値を更新できず、さらには陰線のローソク足を付けた。

3週続伸の流れが止まり、前述の通り、1/3戻しとなる276万円を目指すとするならば、週足レベルでの調整が生じてもおかしくないだろう。

ファンダメンタルズ要因について

先週はFOMC(連邦公開市場委員会)、雇用統計があり、そのうえGAFAの決算発表があったため、ファンダメンタルズに左右された金融市場だった。次の大きなファンダメンタルズは来週のCPI(消費者物価指数)だろうか。

先月発表されたCPIは市場予想と一致し、インフレピークアウトの見方がより強くなり、BTC価格は上昇した。

また、日銀の次期総裁人事に関する続報も見逃せない。2/6の円相場は対ドルで一時132円の後半まで進んだ(2/7 Bloomberg)。国内のインフレ進行等をふまえた政策変更の思惑はあるものの、仮に円安が進行するならば、対円でBTC価格の下支えとなりうる。

少しずつ相場に対して楽観視する声も増えてきているが、先日発表された雇用統計では、失業率は53年ぶりの低水準だったため、FRB(米連邦準備理事会)の利上げ余地が拡大する可能性があるという見方も出てきている。

上述のカップウィズハンドルや週足での分析からも楽観視はできない状況であり、引き続き、慎重に分析する必要があるだろう。

(2/7 午前4:00時点)

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2023-02-07
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