下落トレンド脱却のMKR(メイカー)、次のターゲットプライスは?

Daily Market Report 2023/2/6

_

今回のレポートは、前回レポート(Daily Market Report 2022/12/21「MKR(メイカー)、70,000円で下落トレンド終焉なるか?」)の結果を振り返りつつ、最新の市場環境を織り込み、新たにシナリオをアップデートした内容である。

予想と結果

日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:MKR/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)
MKR(メイカー)チャート・価格情報はこちら

上図は、MKR/JPYの日足チャート(期間:2022/11/12~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

前回のレポートでは、心理的節目の70,000円付近でもみ合い後、トレンド発生というものを考察した。

前回執筆の12/21時点では72,000円ほどだったが、その後70,000円を下限にもみ合い、12/28に割り下落トレンドが続く格好となった。

しかし、2023年に入ってからはBTCに連れ高となったのか、前述の下落は65,000円を底に下落トレンドから脱却し、現在は90,000円付近を推移している。

相場環境

最近のファンダメンタルズは、2/2にFOMC(連邦公開市場委員会)での0.25%の利上げや2/3に市場予想を大きく上回る米国雇用統計などのニュースがあった。

2/2のFOMCでは市場予想と同じく0.25%の利上げとなったが、米国雇用統計では予想以上に雇用者数が増加した。また、失業率は53年ぶりの低水準だったため、FRB(米連邦準備理事会)の利上げ余地が拡大する可能性もあるという見方が強まった。

これを受けて米国株式は調整しNASDAQは1.59%の下落となったが、暗号資産への影響は限定的でBTCは300万円付近で膠着した状況が続いている。

このようなファンダメンタルズ要因を市場はどの程度織り込むかを見定めているようにも見え、今後の経済指標の結果によっては、がらりと景色が変わる可能性には注意したいところか。

2/14のCPI(消費者物価指数)も大幅に予想を上回るようであれば、次回のFOMC(3/22)には十分な警戒が必要になり、市場のトレンドの変化の始まりとなりえるだろう。

今後のシナリオ

日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:MKR/JPY価格
中:MACD(12,26,9)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)

上図は、MKR/JPYの日足チャート(期間:2022/12/14~現在)に、MACD(12,26,9)とスローストキャスティクス(14,3,3)を反映させたものである。

〈注目点〉
・レンジ相場
・MACDゴールデンクロス
・ストキャスが買われすぎ寄り
・ターゲットプライスは上100,000円、下80,000円

年明けからの上昇は落ち着き、上94,000円、下80,000円のレンジ相場になっていることがわかる。

MACDは、MACD線とシグナル線でゴールデンクロスを形成しており、上昇を示唆している。しかし、既にプラス圏にあるなかでのゴールデンクロスのため、上昇の余地は限られていると考えられる。

また、レンジ相場で機能しやすいストキャスは70超えと買われすぎ水準寄りである。まだ75まで達していないという点とデッドクロスが確認できていないという点から上昇が続くかもしれないが、こちらも上昇の余地は限られており、上昇の勢いは衰えていると捉えることもできるだろう。

MKR/JPYは上昇が続く場合、100,000円あたりを目指す展開も考えられるが、短期的には買われ過ぎの位置でもある。このため、目先に200日移動平均線(102,000付近)が待ち構えていることから、この辺りからは調整が入りやすい可能性もあろうか。

上昇の勢いが衰え、下落する場合はレンジ下限の80,000円を目処に調整が進みやすいが、ここでサポートされないと11月からの下落トレンドのレンジへ戻されることになり、70,000円アンダ―も想定しておく必要がありそうだ。

(2/6 午前6:00時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

 


本日のスプレッド縮小対象銘柄はキャンペーンページで発表いたします
2023-02-06
ページTOPへ