NFTにとあるブームが到来中!イーサリアムの需要増にも?

Daily Market Report 2023/1/31

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ETH(イーサリアム)の価格推移を振り返る

ETH/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上記は、1/10から現在までのETH/JPYの日足チャートである。

年初からの上昇が続き1/20には20万円を上にブレイク、一時は21万円を超える場面もあった。

その後、上値の重さが意識される展開から1/28まで何度も20万円のラインを下方に試したが、下抜けとはならず反発し、1/29は21万円まで再度上昇した。

このようにETH/JPYは20万円から21万円での高値圏でのもみ合いとなっている。

レンジの展開が続き方向感が定かではないETH(イーサリアム)であるが、本レポートでは、NFTの市況に関するニュースを紹介し、この観点からETHの価格推移を考察する。

NFTにはオープンエディションバブルが到来中?

オープンエディションとは、特定の時間であれば、だれでもミント(※)可能なNFTセールのことである。
※NFTにおけるミントとは、画像をブロックチェーン上に記録し、NFTにすること。これにより、売買が可能になる。

最近は、NFTをセルフミントとして販売ができるサービスの人気があるようだ。

このようなサービスの利点は、個人でも比較的簡単にイーサリアムネットワーク上でNFTを発行でき、その上BURN機能(※)を搭載していることが人気の理由の一つになっている。
※NFTにおけるBURNとは、NFTを焼却する(永久に使えなくする)ことで、違うNFTと交換できる仕組み。この交換は、1対1のみならず、2対1以上にも対応し、新しいNFTと交換し、希少性を生むことが興味深い仕組みになっている。

ここで販売されたNFTの中には、値上がり幅が目を見張るものもあるようだ。

例えば、proceed w/cautionというプロジェクトのDefyというNFTは、ミントプライス0.06ETHから、現在フロア価格約0.6ETHと10倍になり、NYAN BALLOON by Chris Torres というプロジェクトのNyan BalloonというNFTは、ミントプライス0.0077ETHから、現在は0.015ETHと落ち着いたものの、0.1ETH以上で取引される期間も長く、10倍以上の値段をつけていた。

上で挙げたものはいずれも海外アーティストのプロジェクトであるが、日本のNFTインフルエンサーでもあるイケハヤ氏によるikehaya Passというプロジェクトのikehaya Pass GenesisというNFTは、フリーミント(経費はガス代のみで無料)にもかかわらず、現在のフロア価格は約0.2ETHと、実質的には数十倍の価格を推移している。

また、1/27には、米Amazonが新しいデジタル資産事業を開始する可能性が報道され、2023年春ごろにNFTを利用したサービスが開始されるのではと言われている(1/27 CoinPost)。

もちろん、全部のNFTが値上がりしているわけではない。しかし、局所的かもしれないが、NFTに活気が戻ってきつつあるのは確かであり、これはETHの需要増にもつながるだろう

ETH/JPY日足bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022/8/6~現在までのETH/JPYの日足チャートである。

現在、ETH/JPYは約20万円で推移しているが、これらのようなNFTなどのポジティブなニュースの影響で上述の21万円を明確に上抜けできるようであれば、2022/9、2022/11の高値である24万円も見えてこようか。

NFTが加熱しつつある状況がいつまで継続するかは定かではない。しかし、ETHに関しては、NFT以外にも次期アップグレード「Shanghai」が2023/3頃に予定されており、これらの流れにのって、ETHがさらなる価格上昇できるか注目であろう。

一方で、米国のファンダメンタルズには引き続き注意をしておきたい。

今週は2/2のFOMCの結果や2/3の雇用統計など重要発表が目白押しだ。

利上げの打ち止めを模索する市場に、冷や水を浴びせる格好となれば、暗号資産にも急ピッチで調整が入る可能性もあろう。

ETH/JPYは200MA(19,700円付近)でサポートされなければ、再度15,000円の安値付近へ急落する可能性もあり注意が必要だ。

(1/31 午前10:00時点)

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2023-01-31
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