節分天井を意識したいビットコイン。米ビッグテックの決算発表に注目

BTC/JPY 4時間足 Bidチャート（当社取引ツールより作成）
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上図は、2023年初から執筆時点までのBTC/JPY 4時間足チャートである。チャートを確認すると、年初からボックス圏を作りつつも一貫して上昇基調にあることがわかる。

年明けに220万円台の水準で取引されていたBTCは、これといった押し目を作ることなく上昇した後、14日にはアルトコインの価格上昇に支えられてか260万円台の水準を達成し、21日には300万円台の水準まで回復した。

株価指数を確認すると、日経平均は1/4大発会の始値25,834円から27日の終値27,382円とおよそ6%の上昇、ナスダック総合指数は1/3の始値10,562ドルから27日の終値11,621ドルとおよそ10%の上昇を果たしている。

こうした、年初からの各アセットクラスの上昇を受けて思い出したい相場格言の一つに、「節分天井・彼岸底」という言葉がある。

節分天井・彼岸底とは、株式相場のアノマリーのひとつで新春相場が始まったあと、節分の時期まで株価は上昇を続け、天井を付けたあと彼岸の頃まで調整局面になるというものである。

このアノマリーの背景としては、年初からの上昇は機関投資家の買い出動と中国の春節が重なるから、また、節分が天井になる理由は、3月期決算に備えて機関投資家の売りが進むからといった説明がなされる。

アノマリーの背景に実際のところ何があるのかについてはさておき、相場全体の雰囲気が変わる可能性があるイベントとして直近で控えているのが、米国ビッグテックの決算発表である。

現地時間2/1にはメタプラットフォームズ（Meta）、2/2にはアルファベット、アップル、アマゾンの決算発表が予定されており、NASDAQ指数への寄与度が高いこれらの企業の決算次第では、個別安からの全体への波及で格言通りの節分天井となる可能性もある。

年初から買われてきた分、多少の良い決算では売りの口実となる公算が大きいため、注意したい。

BTC/JPY 日足 Bidチャート（当社取引ツールより作成）

上図は、2022/10から執筆時点までのBTC/JPY日足チャートにボリンジャーバンド、RSIを適用したものである。

ボリンジャーバンドはバンドウォークが終了し、継続的な上昇は一旦終わったように見える。RSIは依然75付近と高水準のため、割高感が意識されるか。今後も利確売りには、注意が必要だろう。

価格水準としては、FTXショック前の300万円台までしっかりと戻しており、イベント終了後に上昇に転じる場合は300万円台の水準がサポートとなるように思われる。

今週は、2/1（日本時間2/2未明）にFOMC（連邦公開市場委員会）の結果発表もあるが、上述のとおり、2月の米国ビッグテックの決算発表にも注視する必要があろう。

（1/29 午後11:00時点）

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2023-01-30