ジパングコイン、長期的な上昇トレンドが始まる?
Daily Market Report 2023/1/27
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・高まるゴールドの上昇圧力
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、昨年5/2から現在までのXAU/USD(ゴールド)日足チャートに200日移動平均線を表示したものである。
昨年6月に下抜けた200日移動平均線を12月に上方ブレイクし、現在まで強い上昇トレンドを形成している。これはFRB(米連邦準備理事会)による利上げペースが鈍化するとの市場期待が買い圧力を押し上げていると考えられる。
下図は、昨年2/14から現在までのZPG/JPY(ジパング)週足チャートに3本の移動平均線(5,15、25)、前回高値ライン(青色線)、上昇のトレンドライン(ピンク色線)を表示したものである。
ZPG/JPY週足Bidチャート(当社ツールより作成)
ZPG(ジパングコイン)のチャート・価格情報はこちら
ゴールドとの連動を目指すZPG/JPYもパーフェクトオーダー(※)を形成。安値を切り上げる上昇トレンドとなり、昨年6/6の高値(8,191円)に迫っている。
※3つの移動平均線 (短期・中期・長期) の方向が揃い、上下の順番が整った(上昇時:上から短→中→長の順)状態であること。
前回高値をブレイクできれば、上昇圧力に弾みがつく公算も大きい。
・長期目線では上昇傾向
現在、ゴールドはスーパーサイクルに入っているとの見方がある。
スーパーサイクルとは金属や原油などの商品の需給バランスが引き起こす10数年単位の長期的な上下トレンドのことである。
Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図は、ロイター・コアコモディティCRB指数の月足チャートである。
同指数は原油、金属、農産物などの19商品から構成される代表的な商品指数の1つ。
1999年2月から始まった上昇トレンドは2008年6月にトップを付けるまでの9年4ヶ月間継続し、その後、2020年4月までは11年10ヶ月間の下落トレンドとなった。
このようなスーパーサイクルと見なされる長期トレンドは、1900年以降4回発生したとされている。
ゴールドを含む商品市場は2020年が底となり、2030年前後に向けた長期的な上昇トレンドとなる可能性も無視できないと言えよう。
・短期的には一時調整か
ヒストリカルの視点では上昇を示しているが、チャートは下落の可能性も示唆している。
図1.Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
図2.Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
上図1はXAU/USDの日足チャートにUSD/JPYとの相関係数と14日間のXAU/USDのRSIを表示したもので、図2はUSD/JPYの日足チャートに25日移動平均線とMACD(短期EMA=12、長期EMA=12)を表示したものである。
XAU/USDと強い逆相関の関係にあるUSD/JPYは、現在25日移動平均線がレジスタンスとなり、下落を続けている。しかし、昨年12月以降、トレンド転換のサインとされるダイバージェンスが発生している。
USD/JPYが25日移動平均線を上にブレイクし、トレンド転換となれば、相関係数から見るにXAU/USDが下落トレンドとなる可能性も考えられる。
なお、XAU/USDはRSIが買われ過ぎ水準である70を上回っており、USD/JPYの下落が続く場合でも一時的な調整局面となる展開も想定する必要はある。
ZPG/JPYは、昨年6/6に付けた前回高値(8,191円)を突破できれば継続的な上昇トレンドとなることも予想されるが、上記の理由からXAU/USDが調整局面となれば連れ安となる可能性にも注意したい。
(1/26 午後11:00時点)
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