年初来+25%のビットコイン、移動平均乖離率15%超えで過熱感も

Daily Market Report 2023/1/17

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日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上:BTC/JPY価格
下:移動平均乖離率(25,終値)
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上図は、2022/1/1から執筆時点(2023/1/16)まで約1年間のBTC/JPYの日足チャートである。

直近のBTC(ビットコイン)は2023年に入ってから、25%近い上昇となっている。

米国のCPI(消費者物価指数)がピークアウトしたことにより、インフレ鈍化への期待から利上げ打ち止めが織り込まれつつあり、この流れからリスクアセットへの資金流入を受ける格好となっている。

しかし、数日間でのFTXショック後の戻り高値水準への回帰は過熱しすぎの感も否めないのではないだろうか。

実際に相場の過熱感を探るテクニカル指標の移動平均乖離率(※)は15%超えと高水準を示している。
※価格は移動平均線の慣性力に引き戻され、これを修正する動きをするという考えに基づく。また、一般に5日移動平均線で10%、25日移動平均線で15~20%以上離れると、移動平均線に近づこうとするといわれている。

過去1年間で移動平均乖離率が15%を超えたことは2022/3/28と同年7/19の2回あるが、3/28は下落トレンドへの転換点、7/29は上げ止まりレンジ上限と、ともに天井となっている。

現在も同じ水準にあるため、上昇の勢いはいったん衰え、下落トレンドまたはもみ合いに転じる可能性も高いと推察する。

次に、下落トレンドまたはもみ合いに転じた場合のターゲットプライスについて考察する。

BTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022/6/6から執筆時点(2023/1/16)までのBTC/JPYの日足チャートに、BTC最高値をつけた2021/11/10を起点とした下落のトレンドライン(黒ライン)を描画したものである。

<ポイント>
・下落トレンドラインを上へブレイク
・強力なレジスタンス200日移動平均線(青ライン)
・利益確定の売り圧力も
・直近ターゲットプライスは下の場合250万円、上の場合290万円

2023/1/11、1年以上の長いトレンドラインをブレイクした。これは上昇トレンドへのきっかけになるかもしれないが、上述の移動平均乖離率15%超えと、200日移動平均線が立ちふさがっていることから、利益確定の売りに押されるかもしれないということから上昇への楽観視は難しい状態だろう。

このことから、250万円(下①)ほどまで下落調整が入るのではないかと考える。さらに250万円をブレイクするような急激な調整だった場合、再度210万円(下②)を試すことも視野に入ってくるだろう。

しかし、とりあえずは、目先の200日移動平均線付近での攻防が重要だろう。

もしブレイクするようであれば、ターゲットプライスは何度も抵抗帯となっている290~300万円(上①)が心理的にも妥当かもしれない。

流れが定まり次第、それぞれ上下の②③へ向かうというシナリオである。

過熱しすぎで調整となるのか、「行き過ぎもまた相場」というようにまだ過熱は続くのか。200日移動平均線での攻防に注目だ。

(1/16 午後3:00時点)

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