ビットコイン、インフレ鈍化で続伸も250万円で頭打ちか?
Daily Market Report 2023/1/13
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・米国の消費者物価指数(CPI)推移
出典:米国労働統計局
1/12、米国の12月消費者物価指数(CPI)が発表された。結果は総合6.5%、コア5.7%(前年同月比)とどちらも市場予想と一致した。
総合CPIの前月比が低下するのは2020/5以降のおよそ2年半ぶりである。
次回FOMC(連邦公開市場委員会)は1/31-2/1に予定されているが、インフレ鈍化が示されたことから、FRBは利上げペースをさらに落とす可能性があると考えることもできる。
また、CMEのFedWatchツールでは「次回利上げ0.25%」が93%と予想されている。
Tradingviewより当社作成
上図は、米国CPI発表の1/12 22:30を基準にBTC/USD、JPY/USD、EUR/USD(対ドルに対する各通貨の対比のため、ドル建で統一)の価格推移を示したものである。
米国CPIの発表後、一時は一進一退するも、2時間ほどで発表前の水準に落ち着いた。
しかし、1/13の2:30頃、JPY/USD、EUR/USDにおいて、CPI発表後のレジスタンスをともにドル安方向にブレイクすると、BTC高USD安に拍車がかかった。
現在、BTC/USDは18,800USD(およそ245万円)と、FTXショック前の水準に戻りつつある。
BTC上昇はいつまで続くのか。テクニカルの面から分析する。
・テクニカル分析
BTC/JPY日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら
<ポイント>
①MACDからは続伸を示唆
②ストキャスが買われすぎ水準のため下落を示唆
<解説>
①MACDからは続伸を示唆
MACD線とシグナル線でのゴールデンクロス後の勢いが強く、ヒストグラムでの極大値が確認できていないことから上昇の余力があると考えられる。しかし、ヒストグラムの数値がFTXショック後では高水準を推移しているため、その余力は目先のレジスタンスである250万円ほど(図中ピンク線)までとなる可能性もあろうか。
②ストキャスが買われすぎ水準のため下落を示唆
ストキャスが90超えと買われすぎの水準でのデッドクロスが確認できる。このことから、ストキャスは下落を示していると捉えることができる。
これらをまとめると、2023年になってからプラス約12%と大幅に上昇し、現在約243万円を推移しているBTCであるが、上昇余地は約250万円までと限定的であると考えることもできるだろう。
また、今回のCPIの結果を受けて、引き続き、次回FOMCの発表にも注目が必要となるだろう。
(1/13 午前7:00時点)
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