年初から上昇基調のビットコイン、次の壁はCPI

Daily Market Report 2023/1/11

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雇用統計を乗り越えたBTC

BTC/JPY一時間足チャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2023年初から現在までのBTC/JPY 1時間足チャートである。チャートを確認すると、年初からボックス圏を作りつつも一貫して上昇基調にあることがわかる。

年初から210万円台のレンジで推移していたBTCだが(上図A)、1/5 0:00の米国ISM製造業景況指数から上方向に反応し、225万円の水準まで回復した。

1/6雇用統計の発表があり、失業率は3.5%と前回より改善したものの、インフレの要因となる深刻な人手不足は続いており、その影響か、発表直後は下方向に反応したものの、その後は半値戻しを達成し、目立った押しもなくレンジで推移(上図B)。そして、1/9 8:00から一気に上昇し、新たなレンジに入ったように見える(上図C)。

ここまでのイベントを堅調に乗り越えてきたBTCであるが、次に注目されているイベントは12日に発表されるCPI(米国消費者物価指数)である。

CPIは前年比+6.5%、コアでは前年比5.7%が予想されており、前回から低いインフレが想定されている。

米アトランタ連銀のボスティック総裁は7日、雇用統計について、米経済が徐々に減速していることを示す新たな兆候とした。その上で9日には雇用統計でみられた傾向がCPIでも確認されれば、次回のFOMC(連邦公開市場委員会)での利上げ幅を0.25%ポイントとすることが検討されるとした。

よって、雇用統計、ISM製造業景況指数でみられたインフレ減速がCPIでも見られればBTCは上値を追う展開となる可能性も考えられる。

テクニカル

BTC/JPY日足チャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022年11月のFTXショック後から現在までのBTC/JPY日足チャートに、移動平均線(5、25日))と、下段にRSI(終値)を適用したものである。

5日移動平均線が25日移動平均線を下から上に交差するゴールデンクロスが発生している一方、RSIは買われすぎを示す75に近づいており、上昇基調が続くとは言えない状況かもしれない。

現在、BTC/JPYの価格は約225万円で推移しているが、上述のとおりCPIがどのような相場になるかのカギになりそうだ。

その他、主要な価格帯としては、FTXショック後の高値240万円台と安値210万円台があり、反発しうる可能性もある。

これらの水準に近付いてきたときの値動きに注目したい。

(1/11 午前5:00時点)

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