MKR（メイカー）、70,000円で下落トレンド終焉なるか？

12/20、日銀は金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策を修正し、長期金利の上限を従来の0.25%程度から0.5%に引き上げると決めた。事実上の利上げとなり、変動幅の拡大は2021年3月に0.2%から0.25%に引き上げて以来となる。

これを受け、日経平均は一時800円を超える下落、為替市場では円高が進みドル円は一時131円台まで下落した。債券市場でも金利上昇から10年物国債は0.4％台まで売り込まれている。

暗号資産も円高の影響を受け対円では全体的に下落し、BTC（ビットコイン）は225万円から一時215万円割れまでおよそ5%下落した。そのほかアルトコインも全面安となり、MKR（メイカー）も73,000円から70,000円までおよそ5%の下落となった。

日足Bidチャート（当社取引ツールより作成）
上：MKR/JPY価格
中：MACD（12,26,9）
下：スローストキャスティクス（14,3,3）
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上図は、MKR/JPYの日足Bidチャート（期間：2022/11/12～現在）に、MACD（12,26,9）とスローストキャスティクス（14,3,3）を反映させ、トレンドラインを描画したものである。

要点
・下落トレンド
・MACD：マイナス圏でのデッドクロス
・ストキャス：機能不全か
・70,000円がレジスタンスとなるか

MKR/JPYは11/15以降、下落トレンドとなっている（黒トレンドライン）。MACDもマイナス圏ではあるが、デッドクロスを形成しており、弱めの下落を示唆していることがわかる。

ストキャスは20以下と一見、上昇を示しているが、11/15以降ほとんど横ばいで推移しており、ストキャスが通用しない相場であることがわかる。

ストキャスは、もともとレンジ相場で機能しやすいという特徴があるため、下落トレンドが落ち着くのを待つ必要があるだろう。今後、MACDでゴールデンクロスを形成するタイミングがストキャス復活のタイミングとなりそうだ。

このまま下落が続く場合、直近のターゲットプライスは心理的節目の70,000円が適当だと考えられる。

12/11以降、80,000円付近はトレンドライン上限に位置し、十字線や小陽線、小陰線などが出現するなど、買いと売りが拮抗していたことがわかる。トレンドライン下限の70,000円付近でも同様の小反発や小反落が起こりうるのではないだろうか。

そして、方向性が決まり次第、トレンドライン上限に向かうか下放れるかというシナリオである。

前述の金融市場の出方を伺いつつ、トレンドの初動をつかめるとよいだろう。

すでに、12/17と12/20に70,000円で反発しているため、このまま70,000円台をキープすれば下落トレンドの終焉が見えてくるかもしれないが、70,000円を割るようであれば、下落トレンドは引き続き底値探しの状態になるだろうか。

（12/21 午前7:00時点）

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2022-12-21