ここ一カ月で約50%下落したチリーズ、今後のカギは?

Daily Market Report 2022/12/09

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CHZ(チリーズ)相場の振り返り

CHZ/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
CHZ(チリーズ)のチャート・価格情報はこちら

上記は、2022年6月から現在までの、CHZ/JPYの日足チャートである。

CHZは、海外サッカーなどのスポーツクラブとそのファンの人々との交流を生み出すプロジェクトである(詳しくはこちら)。

今年の10月には、サッカーの有名ブロックチェーンゲーム”Sorare”と協力し、サッカー選手のレアNFTカードが当たるキャンペーンをするなど、実世界に絡めたイベントにも力を入れていた。

また、多くのサッカーチームのファントークンを取り扱っていることから、現在開催中のワールドカップの影響も大きく受けているだろう。

ワールドカップは今年の11/20から開催されており、2022年下半期の世界的なビッグイベントである。

実際に、上図のチャートを見ると、約半年前の6月あたりから、FTX騒動前まで上昇傾向にあり、FTX騒動があって一時価格が21円を割り込んだものの、その後に強い反発を見せ36円まで上昇したことがわかる。

この反発には、先ほど述べた”Sorare”以外にも、海外取引所やプロジェクトチームがワールドカップのイベントを実施していたことも理由の一つになっているだろう。

当社マーケットレポートの「ワールドカップ開催間近!CHZ(チリーズ)に注目」でも、ここまでの価格の動きについて書かれているので、是非チェックしていただきたい。

ここで、注目すべきはワールドカップが開催されている11/20以降の動きではないだろか。

現在もワールドカップが開催されており、世界的に盛り上がっている最中ではあるが、ワールドカップが始まった時点で事実売りが発生し、間にFTX騒動があったとはいえ、高値では40円を超えていたCHZが現在は約20円前後を推移しているのだ。

これは、ここ数週間レンジを作っているBTC(ビットコイン)に対しても、非常に弱い動きをしていると言わざるを得ない

これらをまとめると、2022年下半期のビッグイベントであるワールドカップが意識され、2022年上半期終盤から徐々にサッカーチームのファントークンと連動したCHZが買われ価格が上昇し、ワールドカップ開催直前にも様々なイベントが催され価格が上昇傾向にあったが、意識されていたワールドカップが始まると事実売りが発生した、といったことであろう。

これをふまえて、4年後のワールドカップにおいて、CHZの投資戦略を考えてみてもいいだろう。

CHZに巻き返せそうなファンダメンタルズはあるか?

直近のサッカーに関するファンダメンタルズでは、ワールドカップ開催以上の強いファンダメンタルズは難しいが、来年2月中旬から、ヨーロッパで1番のクラブチームを決める大会(UCL)が、ワールドカップの中断を経て決勝トーナメントが開催される。

世界的に見れば、ワールドカップの次に大きな大会といっても過言ではない大会であり、またCHZへの価格影響も考えられるだろう。

CHZのファントークンに関しては、世界のサッカーチームだけではなく、様々なスポーツのトークンが増えており、CHZのトークンプラットフォームである「Socios.com」の利用増加など、今後の運営からのファンダメンタルズにも注目したい。

また、今後、CHZはChiliz2.0のローンチが控えており、NFT、MetaverseなどのWeb3領域や、ステーキングへの対応なども予定されていることから、こちらにも注目が必要だろう。

テクニカル分析

最後に、CHZ/JPYをテクニカルな視点で分析する。

CHZ/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022年1月から現在までのCHZ/JPYの日足チャートである。

5月~8月あたりに作ったレンジの高値である約17円のラインが、下値のサポートラインではなかろうか。そこまでの下落を視野に入れる必要もあるだろう。

一方、上昇の可能性を探るとすれば、FTX騒動で生じた安値の約21円のサポートラインを、現在は下に割っている状況であり、これが上値の抵抗線になっているので、まずはこのラインを上に越えて、押し目を作れるかがカギになるのではないだろうか。

(12/9 午前5:00時点)

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2022-12-09
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