買い戻し局面のイーサリアム、超長期トレンドが示す今後は?

Daily Market Report 2022/12/6

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買い戻し局面を迎えるETH

ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、2022/1/24から執筆時点(2022/12/5)までのETH/JPYの日足チャートである。

金融市場全体では、経済指標が示す通りインフレにピークアウトの兆しが見えるものの、12/2に発表された米雇用統計は低い水準が予想されていたのに対し、実際の結果は平均時給が前年比0.6%などコンセンサスを超えるものとなった。

これを受け、利上げ局面の継続化懸念から暗号資産を含む株式などのリスク資産群は下げ幅を拡大させたのに対し、ドルは大幅上昇となった。

他方、直近では米下院金融委員会でFTX創業者のサム・バンクマンフリード氏が証言を行う可能性のある公聴会が行われることが暗号資産市場の重石となろうか。

今年5月にテラUSDが暴落した際に、元FRB理事であるイエレン元米財務長官から暗号資産市場の危険性に言及があった。

そこから半年と経たず新たな問題を起こした暗号資産市場に対し、政府側から強めの言及がある可能性もありえるだろう。

そのような相場環境の中、今後のETH/JPYはどのように推移するだろうか。ライン分析と移動平均線を用いて考察していく。

今回分析する上で重要な価格水準を上図に描画した。

・Aライン(240,000円付近)1/24と11/5に付けた前回高値
・Bライン(197,000円付近)9/22に付けたダブルトップのネックライン
・Cライン(170,000円付近)9/22と10/13に付けた安値
・Dライン(146,000円付近)11/21に付けた前回安値
・チャネルライン上限のEと下限のF
・橙色の20MA(日足の長期トレンド確認)と青色の140MA(20×7日で日足の超長期トレンド確認)

超長期のトレンドを示す140MAは足元ではなだらかとなっているが、大きくは下を向いており、売り優勢であることを示している。

価格基準では、8/14に付けた高値267,000円ラインから高値を切り下げ、9/11に249,000円の高値をつけた。

安値に関しても、8/29につけた190,000円のラインから安値を更新し、9/22に170,000円の安値を付けている。

きれいに高値の切り下げ、安値の更新を見せていることから、長期のトレンドとしては下落トレンドを描いているのがわかる。

短期的には11/5に付けたダブルトップの安値を割り込み下落。チャネル下限のFラインで止められ、一旦の買い戻し局面を迎えている。

日足の超長期トレンドを示す140MAは今年初の上向きから段々と水平気味に推移しており、今回の買い戻しが週足レベルの買い戻しとなるか、上昇しきれず再度売り込まれていくのかに注意が必要だろう。

上昇継続の場合のターゲットプライスとしては、8/29日につけた安値190,000円から、Bラインで示した197,000円付近までを見ておきたい。

下落に転じる場合は、11/21につけた直近安値146,000円付近までがターゲットプライスといえようか。

ただし、このレベルを維持できないようであると、12/1のマーケットレポート「イーサリアムに80%下落の可能性も?」でも記載のとおり、80%下落レベルの50,000円以下の水準まで下落する展開も考慮にいれておきたいところだろう。

(12/5 午後10:00時点)

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2022-12-06
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