小幅な値動きのビットコイン、次の動きはFTX関連の追加材料次第?
Daily Market Report 2022/11/28
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・11月の値動き
BTC/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、11/1から現在までのBTC/JPY日足チャートである。
先ず11月を振り返ると、初旬から、財務状況のリーク記事に端を発した一連のFTX関連のヘッドラインによって、BTC/JPYの価格は11/11に一時210万円台の水準まで下げた後、230万円台の水準に復帰、しばらくの間、同水準に停滞した。
その後、11/21にはFTXから流出した資金による売り圧からか再び210万円台の年初来安値水準を記録したが、翌11/22には下落分をすべて戻して現在は230万円台の水準で推移している。
・先週からの値動きはレンジ相場を示唆
BTC/JPY 4時間足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、11/21 午前0時から現在までのBTC/JPY4時間足チャートである。
前述したように、年初来安値更新以降は値を戻し、11/23の高値・安値である上235万円、下223万円のレンジで推移している。FTX関連のヘッドラインも乏しくなった今、一旦は材料出尽くしとなり、このレンジに定着したように思われる。
このレンジから脱却するためにはファンダメンタルズ面に大きな材料が欲しいところだ。
まず、直近の指標としては12/1に米PCE(個人消費支出)、12/2に米雇用統計が控えている。こうしたイベントへの反応のほか、5月のLUNAショックから6月のセルシウスショックの流れのように、発生から1か月以上経ってFTX関連の追加材料が出てくる可能性もあろう。
現時点でもFTXにエクスポージャーを持っていた暗号資産企業の経営難が取りざたされているが、これらの企業の命運が決まった場合にも大きな値動きをもたらすであろうことも視野に入れておきたい。
最後に、いずれ大きな材料が出てレンジを外れる動きをする場合の安値高値目途を考える。
・安値高値目処
<安値目処>
バイナンスがFTXの買収を断念した11/11、FTXから流出した資金による売り圧があったと見られる11/21のいずれも210万円台の水準を明確には割り込んでいないことから、当分の間のサポートラインとしては210万円台を考えたい。
<高値目処>
バイナンスがFTXの買収を検討すると報じられた11/9には一時250万円付近まで値を戻した。このことからまずは節目となる250万円を高値目処としたい。
いずれの場合にせよ、レンジを外れる場合は大きな値動きとなることが予想されるので、ファンダメンタルズ面、特にFTX関連の続報と米株市場には引き続き注意を向けたいところだ。
(11/28 午前6:00時点)
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