イーサリアム、買戻しは起こるのか?17万円ラインが重要
Daily Market Report 2022/11/22
_
・短期的な買戻しフェーズとなるか
ETH/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
ETH(イーサリアム)のチャート・価格情報はこちら
上図は、2022/1/24から執筆時点(2022/11/22)までのETH/JPYの日足チャートである。
直近までのETH(イーサリアム)は他の暗号資産と同様、ベアマーケット一色となっており、買いに強い確信が持てない相場状況が続いている。
金融市場全体の動きとしては、11/22にFOMC議事要旨の公開が控えており、内容がハト派なのか、タカ派なのかという部分に注目が集まっている。
明日23日にはミシガン大学消費者信頼感指数や、29日にはケース・シラー住宅価格指数など、FRBがインフレを測る上で重要視している指標の発表も控えているため、市場の動向には注意が必要だろう。
そのような相場環境の中、今後のETH/JPYはどのように推移するだろうか。ライン分析と移動平均線を用いて考察していく。
今回分析する上で重要な価格水準を上図に描画した。
・Aライン(240,000円付近)1/24と11/5に付けた前回高値
・Bライン(215,000円付近)11/2に付けた前回安値
・Cライン(170,000円付近)9/22と10/13に付けた安値
・Dライン(135,000円付近)7/13に付けた安値
・Eライン(115,000円付近)6/18に付けた今年最安値である
・チャネルラインの上限Fと下限H
・橙色の20MA(日足の長期トレンド確認)と青色の140MA(20×7日で日足の超長期トレンド確認)
超長期のトレンドを示す140MAは足元ではなだらかとなっているが、大きくは下を向いており、売り優勢であることを示している。直近の20MAを確認すると、山を切り下げつつ谷を更新していることから長期のトレンドも下落のトレンドであることがわかる。
価格基準では、8/14に付けた高値267,000円ラインから高値を切り下げ、9/11に249,000円の高値をつけた。
安値に関しても、8/29につけた190,000円のラインから安値を更新し、9/22に170,000円の安値を付けている。
きれいに高値の切り下げ、安値の更新を見せていることから、長期のトレンドとしては下落トレンドを描いているのがわかる。
直近の短期のトレンドを確認しても、11/2につけた215,000円の安値を下抜けて推移しており、下落トレンドになっている。
しかし、現在チャネル下限であるHラインに到達しており、長期トレンドの買い戻しフェーズでみれば、チャネル上限を目途にいったんの反発がある展開になることも考えられる。
更に、直近の140MA(青線)に注目すると、今年初の上向き推移となっており、超長期の買い戻しが起こる可能性もあろう。
買い戻しフェーズで短期的に上昇トレンドを形成する場合170,000円のCラインを上抜けることができるかどうかが、短期的なトレンド転換への試金石といえようか。
上昇してきた場合、Cの170,000円ラインのみならず、Bライン・Aラインの215,000円~240,000円が頭を抑えてくる展開も視野に入れておきたい。
一方で、勢いそのままにチャネル下限であるHラインを抜けてくる可能性も残されており、その場合は、Dライン・Eラインの135,000円~115,000円が一旦のターゲットプライスとなろうか。
(11/22 午前7:00時点)
◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。
◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。
◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。
◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。
◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。