再び弱気相場入りとなったビットコイン、90%下落も視野に?

Daily Market Report 2022/11/21

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ペナントパターンはさらなる下落の前兆か

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、2022/11/1から現在までのBTC/USD(ドル建てビットコイン)の日足チャートに3本の移動平均線と2本のトレンドラインを描画したチャートである。

FTXショックから2日で30%近い下落となったBTCは、現在も16,240ドル(約227万円)と、2021/11/10の史上最高値69,000ドル(約775万円 )から70%以上下落した水準を推移している。

日足レベルでペナントパターンを形成しており、通常ペナントパターンはトレンドラインの交差点付近でペナントパターン形成前の方向(今回の場合は下落方向)にブレイクしやすいとされている。
※ペナントパターン…急騰・急落後に「三角保ち合い(レンジを縮小する値動き)」に移行する流れまでを一つのパターンとして見る手法のこと。この手法ではペナントの「柄」となる部分(上図では11/8-11/9の急落)が重要であり、三角保ち合いの終わりに「柄」の方向(上図では下方向)へ大きく動くとされる。

また、3本の移動平均線が長期(75)・中期(50)・短期(25)と並ぶ下降のパーフェクトオーダーを形成しており、ここから一段下落の展開となる可能性もあると言えるかもしれない。

今後の展望について、過去の暴落局面を元に考察する。

下落率は90%を超える可能性も

Investing.com (https://jp.investing.com/crypto/bitcoin/historical-data)より当社作成

上図は、過去の暴落時、直近最高値からどの程度下落したかをまとめた表である。

なお、一度ボトムを付けた後に起きたハッキング被害や事件等は除外している。

暴落時の下落率は55%~94%と幅があるものの、50%台の下落に留まった事例は1度のみで、残り3回の暴落局面ではいずれも80%を超える下落率となっている。

現在、既に2021/11/10の最高値から70%以上下落しているため、最悪の場合90%以上の下落率となったMt.Gox事件と同規模の下落率となる展開もあり得るといえるだろう。

2017年12月の高値水準で下げ止まりとなるか

図2.BTC/JPY 週足Bidチャート(当社ツールより作成)

上図は、2017/12/7から現在までのBTC/JPYの週足チャートに3つのサポートライン(①2017/12高値、②2021/11/10高値からの85%下落水準、③2021/11/10高値からの95%下落水準)と、2018/12安値とコロナショック時の安値を結んだトレンドライン(灰色)を描画したものである。

上図をみると、サポートライン②である116万円と③の38万円付近は過去にも支持線や抵抗線となってきた水準であることがわかる。サポートライン①の226万円もまた、2022/6に付近で反発した実績があり、11/21現在この価格帯に留まっている。今回も有力なサポートサインとなりうるか着目したい。

また、灰色のトレンドラインはサポートライン②と③の間に位置しているが、サポートライン②よりも③寄りである。このことから②を下抜けたとしても、③に近づくにつれて強いレジスタンスとなり、自律反発する可能性があると考えられる。

しかし、サポートライン②を下抜けるようなら、サポートライン③付近で反発できたとしても、②、①の価格がレジスタンスに転じて戻り売りに押される展開も考えられ、いずれにせよ③の95%近い下落幅も想定しておく必要があるかもしれない。

(11/21 午前7:00時点)

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2022-11-21
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