ワールドカップ開催間近! CHZ(チリーズ)に注目

Daily Market Report 2022/11/18

_

スポーツと深く関わるCHZ

2022FIFAワールドカップの開幕がいよいよ来週に迫ってきた。そこで注目すべき暗号資産が、CHZである。

CHZ最大の特徴は、スポーツチーム等がファンに向けて発行する、独自トークンの基軸通貨としての役割を担っていることだ。

CHZを提供するChiliz社は、「ファントークン」を発行する多国籍企業であり、欧州サッカークラブ、NBA、NFLといった様々なスポーツジャンルの人気チームや団体と数多く提携している。

既発行のファントークンは、FCバルセロナ、ユベントス、パリ・サンジェルマン等、世界的に有名なサッカークラブとのパートナーシップが特に多いことから、今月20日に開幕が迫るFIFAワールドカップと並行して、CHZへの関心も高まりつつある。Daily Market Report 2022/10/27「”伸びしろ”あり?CHZ(チリーズ)に迫る好機を探る」参照)

Chiliz社はファントークンを主要なテーマとすることにこだわり、2022年も従業員の拡大を続け、ファントークン分野において成長している。

CryptoSlamのデータによると、世界のファントークンセールスの月間取引高は2022年初頭から約200%急増し、9月には約64億ドル(約8,950億円)に達したという(10/18 Cointelegraph Japan)。

一大イベントに向けて好転の兆し

CHZ/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
CHZ(チリーズ)のチャート・価格情報はこちら

上図では、CHZ/JPYの日足チャート(期間:2022/8/8~現在)に一目均衡表を描画している。

CHZ/JPYの価格を見てみると、10月下旬に一目均衡表の雲を上抜けてから、ワールドカップへの期待感を受けてか順調に上値を伸ばし、10月下旬から11月上旬の約20日間で23.9円から43.4円まで上昇した(上図白矢印①)。

しかし、11/8以降に始まったFTX騒動による暗号資産市場全体の急落に巻き込まれ、一時20.9円まで下落している(上図白矢印②)。

その後は、徐々に巻き返して30円付近まで回復し、足元は一目均衡表の雲上抜けを再び試みている状況だ。

次に、CHZ/JPYの今後の値動きについて考察していく。

雲上抜け成功なるか

CHZ/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

前項の通り、11/7高値43.4円と11/9安値20.9円のレンジ圏内で推移しているCHZ/JPYは、一目均衡表の雲に突入し、足元は30円前後での値動きとなっている。

CHZ特有の一大イベントを控えており、期待感が後押しして上値を伸ばしていく展開となった場合、まずは一目均衡表の雲上抜けに成功し、40円台を目指していけるか注目したい(上図黄色矢印)。

25MAと75MAのゴールデンクロス(上図白丸)も確認されることから、テクニカル的には強気な見方も出来そうだが、昨今の地合いを鑑みると、楽観視は出来ないだろう。

11/16には米国のイエレン財務長官がFTX破綻を受けての声明を発表し、消費者保護と金融システムを支えるための行動の重要性に言及している(11/17 CoinPost)。

更なる悪材料発生で市場全体が下落に転じた場合は、下に控える100MAがサポートにならず、あっさり雲を下抜ける可能性も考えられるだろう。

パニック売りが一段落し、暗号資産市場は一見落ち着きを取り戻したように見えるが、FTX経営破綻の影響がさらに波及する事態も否定できず、予断を許さない状況が続いている。

果たしてCHZは、市場の重い空気に負けず、大型イベントを追い風にすることができるのだろうか。ワールドカップ開幕まであと3日、CHZの動向も併せて注目しておきたい。

(11/17 午後6:30時点)

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2022-11-18
ページTOPへ