リップルに黄信号が点灯する理由

Daily Market Report 2022/11/17

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CoinGeckoより当社作成
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暗号資産市場は現在もいわゆる「FTXショック」が吹き荒れており、現在、主要銘柄(特にBTCやETH)は2022年の安値付近に張り付いている。その一方で、リップル(XRP)は異なった動きを見せている。

XRPは現在52円付近であるが、CFTC(米国商品先物取引委員会)委員長がRipple社の本社を訪問した9月以降のサポートラインである0.47ドル(≒70円)へ復帰するか、それともテラショック後の6月から9月まで推移し続けた0.33ドル(≒46円)のサポートラインに逆戻りしてしまうか、方向が定まらない状況だ。

また、現在XRPの最大イベントである「Ripple Swell」もロンドンにて開催されているが、過去には同イベントの開催日以降、XRPの価格が下落するケースも多いことも懸念点のひとつかもしれない。

そこで、XRPについて、10月からの推移をおさらいしつつ、今後について考察する。

10月からの推移をおさらい

CoinGeckoより当社作成

振り返ると、9月下旬にCFTC委員長がRipple社の本社を訪問したことにより、セルシウスショックから約0.33ドル(≒46円)で横ばいのXRPはすぐさまから0.5ドル(≒72円)まで一気に価格を上昇させた。さらに、10月中旬にもSEC(米国証券取引委員会)との法廷闘争で有利な方向へ前進との報道もあり、価格上昇への期待感が高まっていた。

実際にはその後、XRPは価格を上昇できないまま推移していたものの、FTXショック以前までの約1カ月半の間は、これまでのサポートラインであった0.3ドル台(≒46円)から大きく飛躍した約0.47ドル(≒70円)前後で推移していたことから、今後進展するであろうSECとの闘争の結末を待つ状況であったと考えられるだろう。

今後について

XRPの今後の方向を、テラショック以前の価格水準(約0.33ドル)へ下落するか、もしくはCFTC委員長の来社以降の価格水準(約0.47ドル)へ上昇するかの2つのパターンに区分した場合、下落材料としては現在ロンドンにて開催中のXRP最大イベント「Ripple Swell」が挙げられる。

ripple.com、CoinGeckoより当社作成

上図は、Ripple Swell開催日終値を100として指数化した、前後15日間のXRPの推移だ。

Ripple社主催の年次イベントであるRipple Swellは今年で6度目の開催となるが、Ripple Swell前後の主な傾向として、開催15日前から約5%~20%の間で上昇しながら開催日を迎え、開催から15日後には15%程度下落するパターンが多い。

現在暗号資産を取り巻く環境はFTXの動向による影響が非常に大きいため、Ripple SwellがXRPに与える影響は例年通りになるかどうかについては不透明ではある。

XRPは、連日で安値を切り下げたことで割安感が意識されたのか、11/15未明から、買いが強まったが、これまでのRipple Swellのケースから、少し立ち止まり、今後のXRPの動向に注目すべきだろう。

(11/16 午後7:00時点)

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2022-11-17
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