”伸びしろ”あり?CHZ(チリーズ)に迫る好機を探る

Daily Market Report 2022/10/27

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CHZは9月以降、徐々に下落を続け、現在は約0.2ドル(約29円)となっているが、日本時間の11/21に開幕を控える「2022 FIFAワールドカップ」はCHZの価格に影響を及ぼす好材料となるかもしれない。

これまでの推移をおさらい

TradingView、CoinGeckoより当社作成
CHZ(チリーズ)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2021/1/1~2022/10/24までのCHZ/USD(終値)の価格推移だ。

ここで、まずはこれまでのCHZの推移を簡単に把握しておこう。

2020年は低水準な価格で推移したCHZであったが、2021年の暗号資産ブームによって価格は大きく上昇し、同年4月には過去最高値となる0.77ドル(70.17円)を記録した。

しかし、最高値の更新後はすぐに価格を半値近くまで切り戻し、2021年11月に0.5ドル(55円)程度まで上昇することはあったものの、結果的に2021年は年間を通して安定しない価格に終始した。

2022年に入り、1月と3月には0.3ドル(30円台)を記録するものの、5月以降は0.1ドル(11円~13円)まで落ち込む。しかし、7月末まで0.1ドルのサポートラインから大きく崩れることは1度もなく、その後8月から9月下旬にかけて約0.27ドル(38.79円)まで上昇することとなった。

9月下旬以降、CHZの価格は下落傾向にあるが、つい数か月前までは0.1ドル前後が約3カ月に渡って続いていたことを踏まえると、0.2ドルに位置している現在の価格はそう悲観的とはいえないだろう。

2022年における主要暗号資産との比較

TradingView、CoinGeckoより当社作成

上図は、2022/1/1を100として指数化した各暗号資産(CHZ=桃色線、BTC=橙色線、ETH=青色線、XRP=灰色線、TRX=赤色線)の推移だ。

上図に挙げた5銘柄の中でCHZは、高利回りのステーブルコインプラットフォーム「USDD」で価格を上昇させたTRXに次ぎ、2番手の水準に位置している。

また、CHZは9月には一時的ながらもTRXのパフォーマンスを超える状況もあり、3番手のXRPがSEC(米国証券取引委員会)との法廷闘争が優位に進んでいるとされる現状で価格を上昇させていることを鑑みると、それ以上のパフォーマンスを発揮するCHZが市場からある程度の期待感を持って取引されている可能性も考えられるだろう

CHZの持つ好材料は?

現時点では、底値圏となる0.1ドルラインからは回復しているものの、年初より40%程度価格を下げている状況であるが、CHZの伸びしろを考慮するとより高値を目指すことも可能であり、特に、日本時間の11/21に開幕するFIFAワールドカップはCHZにとって絶好のアピール機会となるかもしれない。

CHZは、送金や決済を目的として開発されたBTC(ビットコイン)とは異なり、様々なスポーツクラブのコミュニティへ参加できる「ファントークン」との交換を目的とした暗号資産であり、たとえCHZの価値が下落してもファントークンの保有者はスポーツクラブの各サービスを享受できることも大きな特徴のひとつだ。
CHZの詳細については当社用語集「CHZ(チリーズ)」を参照

CHZで交換可能な日本のクラブチームや代表チームのファントークンは現時点で存在しないため、国内での認知度はそこまで高くないものの、ファントークンのサービスを運営するSocios.comは今年8月にFCバルセロナのプロジェクト「Barça Studios(バルサ・スタジオ)」の権利を24.5%購入したり、アルゼンチンリーグの命名権を購入し「Torneo Socios.com(トルネオ・Socios.com)」とするなど、海外での動きは活発だ

Socios.comより当社作成

また、CHZと交換できるファントークンにはFIFAワールドカップと関連した銘柄も存在し、本大会でファントークンの存在するチームの選手や代表チームが注目を浴びた場合は、ファントークンの認知度や注目度が増すことも考えられる。

特に、アルゼンチンとポルトガルの代表チームや、これまで強豪国の代表チームに多くのメンバーを輩出しているFCバルセロナ、マンチェスターシティ、アーセナルFCなどはワールドカップの結果次第では更に人気が高まる可能性もあり、ファントークンと交換するために必要となるCHZの需要も連鎖的に高まるかもしれない。

FIFAワールドカップは、世界中の人口の半数に近い35億人超(前回大会)が視聴する超大型イベントだ。前述の通り、同イベントはCHZについても大きなシナジーを持つため、今後の動向に注目したい。

(10/26 午後7:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

10/26の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.31%、中央値は0.31%、標準偏差は1.10%となった。

最大上昇銘柄はETH/JPY3.40%、最大下落銘柄はADA/JPY-2.56%

最大上昇銘柄のETH/JPYは、5日続伸。10/25に直近2ヶ月程度の上限である200,000円の節目を上抜けたことで勢いづいており、昨日も強い値動きが続いた。

9月半ばの高値250,000円を前に上値が重たくなる可能性に警戒が必要か。

最大下落銘柄のADA/JPYは、60円台から反落。10/25に約14%の強い上昇となったことから一旦利益確定売りに押されたのか60円台を維持できずに冴えない値動きとなった。

現在は50円台後半を維持しており、相場環境によっては60円台定着を目指す可能性も残されていそうだ。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

10/26の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は3.75%、中央値は3.52%、標準偏差は1.53%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETH/JPY8.82%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はZPG/JPY1.18%となった。

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2022-10-27
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