スポーツファン必見!CHZ(チリーズ)の特徴を解説。そして今後の値動きは!?

Daily Market Report 2022/9/27

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CHZの特徴

CHZは、Chiliz社が開発したスポーツ・エンゲージメント・プラットフォーム「Socios.com」内で使用できる暗号資産である。

ブロックチェーン技術を元に構築されたアプリケーションであるSocios.comでは、スポーツチームがファンに向けて独自のトークン(暗号資産)を発行することが可能となっている。

ファントークンは、チームの企画運営などの方針を決める議決権のような性質を持っており、そのトークンの種類は現在50種類を超えている。それらのファントークンの基軸通貨としての役割を担っているのがCHZである。

Chiliz社は欧州サッカークラブ、NBA、NFLといった様々なスポーツジャンルの人気チームや団体と数多く提携しており、近年話題のeスポーツとも関わりが深くなっている。

既発行のファントークンでは、サッカークラブとのパートナーシップが特に多く、今年はワールドカップの開催が予定されていることで、ファントークンの存在感が増していく可能性もありそうだ。

国内外でファントークンの普及が進めば、それらの中心的存在であるCHZの需要は高まり、価格上昇に結びつく可能性もあるだろう。

ファントークンは50種類以上ほどリリースされているが、以下に代表的な提携先をピックアップしてみる。

【主な提携先】

・Sint-Truiden(サッカー)
・Paris Saint-Germain(サッカー)
・FC Barcelona(サッカー)
・UFC(Ultimate Fighting Championship)(総合格闘技)
・Aston Martin Formula One(F1)
・Juventus FC(サッカー)
・AC Milan(サッカー)
・AS Roma(サッカー)
・Chicago Bulls(バスケット)
・Boston Celtics(バスケット)
・Cleveland Cavaliers(バスケット)
・ChicagoBears(アメフト)
・Cleveland Browns(アメフト)
・Los Angeles Chargers(アメフト)

次に、投資的視点に立ちマーケットの市況環境やCHZ独自の値動きについて記載する。

投資家は長期的な展開を織り込みはじめるか

GoogleTrends(trends.google.co.jp)より当社作成
※最新のデータは取得時間により数値にばらつきあり

上図は、2022/1~現在までの「day moving average」「week moving average」「month moving average」(それぞれ日足、週足、月足の移動平均)のGoogle検索エンジン内における検索推移を表したものである。

これはいわゆるGoogleTrandsという指標であり、当該期間内にてそれぞれのワード検索数が最大となったタイミングを100としている。

移動平均というワードはコロナ感染者数の推移など投資以外の分野にも使われているが、投資分野におけるテクニカル分析の代表的な指標となっている。

注目すべきは、株式をはじめとしたリスク性資産が下落基調に転じた8月中旬以降は「day moving average」(日足)の検索数が減少傾向にある一方、「month moving average」(月足)の検索数が大きく増加していることである。

言い換えると、世界中の多くの投資家は、日足よりも週足や月足といった長期目線を強く持ちつつあるということだ。

インフレ率は米国にて40年振りの水準に達し、日本円は対ドルで24年振りの安値となるなど、歴史的な水準を迎えている経済指標は決して少なくない。

株価指数と暗号資産の代表格であるNYダウとBTC(ビットコイン)は、下落相場の影響で50ヶ月移動平均(約200週移動平均に相当)線付近での攻防となっている。

長期目線で相場の行方を気にし始めた投資家は、下落相場後の展開を織り込み始めている可能性もある。

米国のインフレが来年にピークアウトした場合のラリー相場が、果たしてどのようなものになるのかに注目が集まっている状況かもしれない。

常に先の先をみる投資家のスタンスを如実に表しているようだ。

逆行高のCHZ、40円を突破できるか!?

CHZ/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
CHZ(チリーズ)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2021/8~現在までのCHZ/JPYの週足チャートである。

BTCやETH(イーサリアム)をはじめとする暗号資産が下落しているのに対し、CHZ/JPYは逆行高が続いており、直近14週間(6/20週~9/19週)の中で陰線が1週のみと、強い上昇相場が継続している。

まさに、長期的な視点からインフレピークアウト後のリスク資産の動きを先取りしているようかのようだ。

足元の価格は36円台であり、直近の高値目標は40円付近となってきそうだ。

この40円ライン(上図 黄色線)は、先週(9/19週)も上値を抑える格好で位置しており、過去1年間で意識されている価格帯と言え、反落の節目(レジスタンスライン)となる可能性にも注意が必要であろう。

40円を突破するためには、CHZ独自の強調材料に加え、暗号資産全般の買い意欲の上昇が必要かもしれない。

仮に、楽観的なシナリオが表れれば、2021/8高値の47円や、2021/11高値の64円も視野に入ってくるかもしれない。

一方で、株式や暗号資産といったリスク資産がもう一段、下落基調となるケースには注意が必要で、その要因となっているマクロ経済環境の影響にも目が離せない。

CHZの時価総額はこの1年間で10倍以上(約170億円→約2,230億円)に膨れ上がっており、現在CoinMarketCapの時価総額ランキングでは38位と、大型銘柄となりつつある。

故に、景気悪化などの外部要因がCHZの価格推移に及ぼす影響も無視できないだろう。

米国のインフレにピークアウトが見えず、リスク資産の下落が継続するような場合は、CHZも上値が重くなる展開も想定しておく必要があろう。

この場合、昨年9月にサポートされた26円、今年6月にサポートされた10円などのレベルで留まれるかに注目しておきたい。

CHZ/JPYは2021年初旬の3円台から僅か1ヶ月で100円を超える高騰した過去があり、一旦下落となれば、節目の機能しない急落となる可能性も視野に入れるべきかもしれない。

(9/27 午後11:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

9/26の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.84%、中央値は1.01%、標準偏差は1.61%となった。

最大上昇銘柄はDOT/JPY6.55%、最大下落銘柄はXLM/JPY-3.28%

最大上昇銘柄のDOT/JPYは、8月のレジスタンスラインである940円台まで値を戻すような形で上昇した。

最大下落銘柄のXLM/JPYは、9/23に18.6円まで上昇した後、その反動で3日間の続落となっている。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

9/26の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.65%、中央値は5.49%、標準偏差は1.87%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXRP/JPY9.66%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はZPG/JPY2.03%となった。

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2022-09-27
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