低迷中のXRP(リップル)、雲上抜けが復活への鍵?
Daily Market Report 2022/8/23
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・雲を抜けられるか?
XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XRP(リップル)のチャート・価格情報はこちら
上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2022/5/22~現在)に一目均衡表を描画したものである。
一目均衡表を見てみると、7/28にようやく雲を上抜け、二ヵ月程続いた低迷期を抜け出したかのように見えたXRP/JPY であったが、8/19の大幅下落によりあっさりと雲を下抜けた(上図青矢印)。
この急激な調整により、BTC(ビットコイン)価格は3週間ぶりに300万円を割り込み、アルトコインも大幅に下落した。
XRP/JPYの足元の動きは、再度一目均衡表の雲上抜けにトライしている状況だ(上図白丸)。ここでしっかりと雲上抜けに成功し、雲をサポートに上昇していけるかが重要なポイントであり、復活への分かれ目となるだろう。
・XRP価格推移の注目ポイント
XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XRP/JPYが再度上値を伸ばしていくためには、以下の三点をしっかりとクリアしていくことが目下の課題となるだろう。
①一目均衡表での雲上抜け
②52.5円突破:7/20から何度も上抜け失敗しているレジスタンスライン(1)
③55円突破:(1)の次に待ち構えるレジスタンスライン(2)
雲上抜けに失敗し、更に下落圧力が強まった場合、紫ライン→38円ラインの順でサポートが働くか注目される。
38円を割り込むと直近では目立ったサポートラインが存在せず、更に厳しい展開が想定されるため、ポジション管理には十分注意が必要だろう。
最後に、直近のXRP関連ニュースを振り返る。
・XRP関連ニュース
・リップル社、セルシウスの資産売却に関心か(2022/8/11 CoinPost)
リップル社(Ripple Labs)は米国で破産申請した暗号資産(仮想通貨)融資企業セルシウスの資産を買収することに関心を示しているようだと、ロイターが11日に報道した。
リップル社の広報担当者はロイターに対して「セルシウス社とその資産、そして当社事業に関連するものがあるかどうかを知ることに関して興味がある」と述べ、完全な買収を検討しているか否かについてはコメントを控えたという。
・リップル社がトラベレックスと提携、同社ブラジル支部にODL導入(2022/8/19 CoinPost)
米リップル社は17日、外貨両替業を営むトラベレックスとの提携を発表。XRPベースの決済ソリューション「ODL」(オンデマンド・リクィディティ=流動性)を、ブラジルで同社が提供開始することを発表した。
「ODL」はリップル社が提供する暗号資産(仮想通貨)XRPベースの決済ソリューション。従来の国際送金では現地通貨を事前に保管しておく必要があるが、XRPをブリッジ手段として利用することで、送金コストの削減や時間短縮などに繋がるシステムである。
今回の「ODL」導入後、トラベックスは、ブラジルとメキシコ間でのODL決済をサポートする。将来的には提供地域を拡大し、中小企業(SME)などの一括決済などのユースケースをサポートしていく予定だ。
・福岡市の高島市長、米リップルの本社を訪問(2022/8/22 CoinPost)
福岡市の高島宗一郎市長は20日、米リップル社の本社(HQ)を訪問した。
ブロックチェーンに関する取り組みは、福岡県全体でも行われており、2021年に福岡県が発表した「令和3年度予算案」では、成長産業の柱の1つにブロックチェーンを掲げ、1,750万円の予算を計上。22年4月には、小中一貫校の幸袋校で、中学生向けにICT教育・ブロックチェーン授業が実施されている。
日本国内でも高い関心が寄せられているXRPであるが、特有のファンダメンタルズが値動きに作用しやすい銘柄でもあるため、テクニカル指標と伏せて、米リップル社の動向も押さえておきたい。
また、世界経済の観点では8/25より、重要経済イベントであるジャクソンホール会議を控えている。パウエルFRB議長の発言が金融市場、暗号資産市場にどのような影響を与えるのか注目したいところだ。
(8/22 午後4:30時点)
・銘柄別価格前日比(%)
社内データより作成
8/22の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-2.26%、中央値は-2.56%、標準偏差は1.81%となった。
最大上昇銘柄はBCH/JPYの1.63%、最大下落銘柄はENJ/JPYの-5.88%。
最大上昇銘柄のBCH/JPYは8/17から続く下落トレンドの買い戻しフェーズにあり、1時間足レベルでは、前日つけた高値である16,464円を上抜けし、上昇トレンドを継続中である。
最大下落銘柄のENJ/JPYは、下落の勢いに陰りが見えてきてはいるものの、8/21につけた前回安値である72.7円を下抜けており、依然として緩やかな下落トレンドを継続している。
このまま、前日つけた前回高値である78.5円を上抜けることができずに再度下落となれば、下値を更に更新してくる展開も考えられるため、下落リスクには注意が必要になってくるかもしれない。
・24時間ボラティリティ(%)
社内データより作成
8/22の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は6.61%、中央値は6.99%、標準偏差は2.26%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はBCH/JPYで9.87%。
一方、最もボラティリティの低かった銘柄はZPG/JPYで1.35%となった。
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