指標通過後のBTC(ビットコイン)、現水準で足固めできるか?

Daily Market Report 2022/8/15

_

これまでの値動き

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、5/22から現在までのBTC/JPY日足チャートに前回(7/26)のレポートで設定した過去の安値の水平線(以下①~③)をプロットしたものである。

①:2022/5/12の安値328万円(UST LUNAショック)
②:2021/5/19の安値315万円(2021年 夏のサポートライン)
③:2021/1/12の安値295万円(2021年 年初のサポートライン)

前回のレポートでは、FOMC、米テック企業の決算発表などのイベント前だったこともあり、結果がポジティブなものであれば水平線②のラインまで回復、ネガティブなものであれば水平線③のラインを割り込むというシナリオを設定した。

実際の価格推移を見てみると、イベント通過後は水平線②のラインまで回復、その後米雇用統計付近では再び水平線③のラインまで下落したが、その後持ち直し、現在水平線①のラインまで回復している。

イベント通過後のNASDAQなど各種指数の堅調な値動きを見ても相場全体としては楽観的な見方が支配的であることが伺える。

本稿では、これらの結果を踏まえて前回設定したシナリオのアップデートを行う。

トレンドライン形成、当面の間は上昇か

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022/6/1から現在までのBTC/JPY日足チャートに7/13の安値255万円と8/10の安値303万円を結んだラインをプロットしたものである。

確認してみると、セルシウスショック(米国大手暗号資産レンディングサービスの出金停止措置及び破産申請)以後、安値を切り上げつつ上昇トレンドを形成していることがわかる。相場全体が楽観的に見られていることを考慮しても、ボラタイルな相場にあっても安値を切り上げていることからBTCは堅調な値動きをしていると考えられる。

一方、直近でレジスタンスとして機能するであろう価格帯はやはり水平線①のラインとなろうか。7/20には一時この水準にタッチしたものの、すぐに下落に転じた。

現在BTC/JPYは322万円だが、今後の展開としては、水平線①のライン(328万円)を明確に上抜けできるか、下落に転じた場合7/13と8/10安値を結んだトレンドラインで反発できるかに注目したい。

次に、各種テクニカル指標を確認してみる。

テクニカル面では不安材料も存在するか?

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、2022/6/1から現在までのBTC/JPY日足チャートにボリンジャーバンド(2.0.20,終値)、RSI(14.終値)を適用したものである。

ボリンジャーバンドを見てみると、バンド上限で抑えられているように見える。現状ではバンド幅も狭いことから、このままバンド上限で反発する展開が示唆される。

RSIは60付近とやや買われている展開か。このまま続伸した場合RSI 75を基準に下落に転じる可能性に注意したい。

まとめ

・指標を無事に通過し、安値切り上げを確認できるため短期的には上値を探す展開か
・その場合は328万円の水準で地固めできるかに注目したい
・テクニカル面では不安材料も存在するか

(8/15 午前6:00)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

8/14の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.56%、中央値は-1.55%、標準偏差は2.02%となった。

最大上昇銘柄はADA/JPY1.63%、最大下落銘柄はETC/JPY-5.23%

最大上昇銘柄のADA/JPYは、6/11以来の高値まで上昇した。

最大下落銘柄のETC/JPYは、7月下旬の急騰以降値動きの荒い展開が続いている。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

8/14の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.59%、中央値は6.68%、標準偏差は2.37%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPY11.51%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はZPG/JPY0.00%となった。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2022-08-15
ページTOPへ