次期ハードフォーク“Vasil”迫るADA(カルダノ)、50円台を守り抜けるか

Daily Market Report 2022/7/4

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ハードフォーク延期で動意薄な展開

ADA/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、ADA/JPYの日足チャート(期間:2022/3/23~現在)である。

一目均衡表でADA/JPYの動きを見てみると、3月中旬より順調に上値を伸ばし、一時150円付近に位置していたものの、4月下旬より以下の3つの条件を満たした三役逆転が続き、5/12にはおよそ1年3ヶ月ぶりに50円を割り込んだ。

① ADA/JPYの価格が雲を下抜ける
② 転換線(黄色線)が基準線(緑線)を下抜ける
③ 遅行スパン(赤線)がADA/JPYの価格を下抜ける

足元は三役逆転が継続、60円前後でのもみ合いが続いており、テクニカル面では下落トレンドが進行中であると解釈することもできそうだ。

一方、レンジ相場で機能を発揮しやすいと言われているオシレーター:スローストキャスティクスを見てみると、足元は売られすぎ水準である20%付近に位置している。

5/29に反転シグナル(買いサイン)が発生した際には、50円台から85円(6/8高値)まで上昇していることがわかる(上図白丸)。

今後、ハードフォークへの期待感で買い圧力が強まり、過去の値動きを踏襲するようであれば、一時的な上昇も起こりうるかもしれない。

ファンダメンタルズにおいては、6月末に予定していた大型アップグレード「Vasil」で、7つのバグが指摘され4週間の延期(6/28 CoinPost)となっており、上昇期待が剝げ落ちた可能性も残る。

以上を踏まえて、ADA/JPYの今後の値動きについてシナリオを考えてみる。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析

ADA/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、ADA/JPYの週足チャートに2021/8/30の高値325.183円と2020/12/21の安値12.753円を結んで、フィボナッチ・リトレースメントを描画し、25日・75日・100日移動平均線を表示したものである。

直近のADA/JPYの値動きをフィボナッチ・リトレースメントから確認すると、2021年9月上旬から現在にかけて、長期の下落トレンドが進行している。

2022年4月上旬に38.2%水準:132.101円の上抜けに失敗すると下落の勢いは更に強まり、5月上旬には23.6%水準:86.486円をあっさり下抜けた。

足元では、上限価格23.6%水準:86.486円と下限価格:0.0%水準:12.753円を節目とするレンジ圏内、60円前後で推移している。

では、今後の考えられるシナリオを、以下に整理してみたい。

<下落シナリオ>: 48円を割り込み、10円台目掛けて下落

下落シナリオは、直近の最安値である48.647円(2022/5/9)を下抜け、フィボナッチの起点(0%)の12.753円を目処に、下落トレンドが継続するシナリオである。

チャート上では75MA・100MAに対する25日MAのデッドクロスが確認されており、下落圧力の強さが伺える。

足元は安値50円台で持ちこたえているが、ここで下げ止まれなかった場合、その下には目立ったサポートラインが無く、いよいよ10円台が見えてくる。

年初来安値48円を割り込むような動きが見え始めた場合は、下値模索の動きが加速し、10円台まで陥落する展開も視野に入れておくべきかもしれない。

<上昇シナリオ>: 86円上抜けを目指して反発

上昇シナリオは、50円台で踏みとどまり、フィボナッチ23.6%水準:86.486円上抜けに向けて反発するシナリオである。

ハードフォークが追い風になり、48円を底値として上昇基調が復活した場合、目先のターゲットプライスとして、まずはフィボナッチ23.6%水準:86.486円の突破がポイントになるだろう。

その先の38.2%水準:132.101円は4月に上抜け失敗しているレジスタンスラインであるため、38.2%水準より上の位置(132円付近)で足固めすることができれば、長らく続いた下落トレンドへの終止符が打たれるかもしれない。

前述の通り、ADAは6月末に大型アップグレードを予定していたが、4週間の延期となり、7月最終週にカルダノのメインネットでVasilハードフォークが行われる見通しである。

イベントを控える7月末は特に、ADAの価格変動を注視しておきたい。

(7/3 午後5:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

7/3の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.26%、中央値は-0.53%、標準偏差は2.50%となった。

最大上昇銘柄はXRP/JPY1.27%、最大下落銘柄はXEM/JPY-9.83 %

最大上昇銘柄のXRP/JPYは、下げ止まる形となった。BTCをはじめ、時価総額の高い暗号資産も同じように、ここ3日ほど底付近でレンジを組み、反発する形となった。一度下げ止まる可能性も考えられる。

最大下落銘柄のXEM/JPYは、前々日にレンジブレイクを伴って約25%の上昇を記録し、その反発を受けた形となった。最大下落銘柄とはいえ、3日以前から考えれば高い水準にある。前々日以前まで作っていたレンジ上限の押し目になるポイントではあるので、反発できるか着目したい。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

7/3の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.28%、中央値は5.81%、標準偏差は2.77%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPY16.51%。

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPY2.01%となった。

2022-07-04
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