MONA(モナ―コイン)・一目均衡表分析:67円からの放れに注目

Daily Market Report 2022/6/29

_

本稿では、MONA(モナ―コイン)について、一目均衡表を用いて分析する。

67円を相場水準とする底値もみ合い形成

図1. MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
MONA(モナーコイン)のチャート・価格情報はこちら

図1は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(基準線期間:13日、遅行スパン期間:13日、転換線期間:9日、先行スパン2期間:52日)を設定した図(期間:2022/4~現在)である。

現在のMONA/JPYは、67円の相場水準から73円へ上放れしやすい局面であると考えられる。その根拠は以下上昇シナリオ内で解説する。

<上昇シナリオ>:底値もみ合いを上放れする可能性について

[注目点]
上①:相場実線が基準線(13)で支持されていること
上②:遅行スパン(13)と基準線(13)が同水準であること
上③:7/1の対等数値の通過が間近であること

図2. MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

図2は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表の基準線(期間:13日)と、遅行スパン(期間:13日)を設定し、先の変化日を探るため、6/19安値を起点としてその前後に対等な時間軸(各縦点線)を設定した図(期間:2022/4~現在)である。

上①:相場実線が基準線(13)で支持されていること
現在の相場実線は、基準線(13)で支持されている状況である(図2参考)。

これは、当日含む過去13日間レンジの半値(=67円)で反発していることを意味する。6/6の高値(=80円)が基準線(13)で引けているように、均衡表の各線(半値水準)は押し又は戻りとして機能する傾向がある。つまり、上昇する可能性が考えられるといえるだろう。

上②:遅行スパン(13)と基準線(13)が同水準であること
基準線(13)と遅行スパン(13)が同水準(=67円)で推移している。また、遅行スパン(13)は6/14に相場実線を好転した(図2参考)。

これは、13日間の半値水準と時間関係が一致していることを意味している。この場合、13日もみ合いの起点となる6/14(=遅行スパンが相場実線を好転した日)から放れのポイントとなる時間は、期間設定(特に基本数値)に準ずる傾向があるとされている。つまり、(遅行スパンが相場実線とやや縺れながらも)相場が上放れ(もしくは下放れ)しやすい局面であると想定する必要があるといえる。

上①の傾向も踏まえて反発した場合は、13日もみ合い期間中に付けた安値と同程度のスイングをするという見方からすると、73円(※算出式)が目標値となる可能性もある。同価格は、下降雲の領域や心理的な節目にも充たり(図1参考)、一旦は抵抗帯として意識されるかもしれない。

(※算出式)
13日もみ合い半値+(13日もみ合い半値―13日安値)
=67円+(67円-61円)
=73円

上③:7/1の対等数値の通過が間近であること
6/19の安値を中心に、6/6から6/19の時間(=起点日を除く13日)を対等数と置いた7/1を変化日とした場合、6/6から6/19の下落時間に対する6/19からの上昇時間が維持されている状況である。

これにより、6/6から6/19の下落の流れは薄れつつあると想定することができるだろう。つまり、(上①および上②を踏まえ)7/1が変化日となるならば、相場実線は7/1に上昇加速するシナリオとなる。

特に、相場実線が7/1の時点で上②で算出した73円を越え、13日の対等数となる6/6高値と同水準(=80円)にある(時間と価格関係が一致している)場合は、同価格(=80円)が次なる相場放れ水準として意識されやすい価格となることに注目する必要があるだろう。

尚、7/1に予定されている注目材料は、STEPN(ステップン)の新企画発表やオプションカットオフ(Coinpost クリプト指標一覧参考)が挙げられよう。

以上より、67円の相場水準から73円へ上放れする可能性のある局面であると想定することができるだろう。

但し、次の下①・下②・下③を満たすようであれば下落再開となる可能性も出てくるか。

<下落シナリオ>:底値もみ合いを下放れする可能性について

[注目点]
下①:雲は、抵抗帯として見方が強いこと
下②:相場実線が基準線(13)を割れること
下③:7/1が変化日となり転換すること

下①:雲は、抵抗帯として見方が強いこと
一目均衡表の先行きの雲は厚い下降雲を形成している状況である(図1参考)。この状況からすると、同領域は抵抗帯としての見方が強いと考えられる。つまり、相場実線が同領域へ到達した時には反落することを視野に入れる必要もあるだろう。

下②:相場実線が基準線(13)を割れること
相場実線が基準線(13)を割れる場合は、“13日間安値に充たる61円まで”下放れする展開が考えられる。理由は、上②で記述したとおりである。

下③:7/1が変化日となり転換すること
6/6から6/19(80円から61円)の下落に対し、現在の相場実線は80円に及ばない価格関係(=67円付近での推移)となっている。つまり、6/19を中心とする13日対等数にあたる7/1までに“上昇が満たなかったという見方が強まり”再び下落する展開も考えられるだろう。

同日、下②の条件を満たしている場合は、13日対等数と13日レンジの半値(=時間と価格関係)が一致していることで、売り圧力が強まる想定が必要となってくる。
過去の例として、5/25から6/6まで要した日柄が13日に対し、基準線(13)が下落のトリガーとなったケースが参考となろう(図2参考)。

以上の注目点から、下落の流れが再開する展開も視野に入れておきたい。

(6/28 午後9:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

6/28の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-2.08%、中央値は-1.50%、標準偏差は1.70%となった。

最大上昇銘柄はMONA/JPY1.14%、最大下落銘柄はXYM/JPY-5.31%

最大上昇銘柄のMONA/JPYは上髭が長いものの、陽線で日足を閉じた。5日前、8日前と現水準で力強く買われており、一旦は下げ止まりの基調か。

最大下落銘柄のXYM/JPYは、ここ一週間ほどは堅調に伸びていた分、反発で大きく下げた。押し目となるか、続落となるかは、暗号資産市場全体の動向をうかがいながら注視したいポイントであろう。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

6/28の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.43%、中央値は7.12%、標準偏差は1.74%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXYM/JPY11.35%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPY4.84%となった。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2022-06-29
ページTOPへ