BTC(ビットコイン)・一目均衡表によると329万円へ下放れしやすい局面

Daily Market Report 2022/6/3

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本稿では、BTC(ビットコイン)について、一目均衡表を用いて分析する。

393万円を相場水準とする底値もみ合い形成

図1. BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、BTC/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)を設定した図(期間:2022/3~現在)である。

現在のBTC/JPYは、393万円の相場水準から329万円へ下放れやすい局面であると考えられる。その根拠は以下の通りである。

<下落シナリオ>:底値もみ合いを下放れする可能性について

[注目点]
下①:一目均衡表の型が三役逆転であること
下②:遅行スパンと相場実線、及び基準線が(393万円付近へ)接近していること
下③:329万円は、底値もみ合い下限に値すること

図2. BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

[説明]
下①:一目均衡表の型が三役逆転であること
現在の一目均衡表の型は、転換線が基準線より下で推移し、遅行スパンが実体を下回り、相場実線は(厚い)雲の下で推移している状況である。

これは、相場実線が当日含む過去9日間および26日間、52日間の相場水準から放れ、下げ相場の勢いから抜け出せていないことを意味する。つまり、均衡表からは、下げ目線が継続していると読み取ることができるだろう。

下②:遅行スパンと相場実線、及び基準線が(393万円付近へ)接近していること
遅行スパンは(6/5に393万円付近で)相場実線を好転する公算であり、同価格に基準線も接近している状況である。これは、過去26日間のもみ合い相場(=遅行スパン)と半値水準(=基準線)の関係が一致しているため、下放れ(又は上放れ)が近いことを意味している。

変化日については、遅行スパンが好転する見込みの5/11から26日(=基本数値)経過後の6/5が目安となろう。6/3(本日)、午後5時にオプションカットオフや午後9時30分に控える米雇用統計の結果等にも注目しておきたい。

下③:329万円は、底値もみ合い下限に値すること
実線が393万円の相場水準(=基準線)で下放れする場合は、過去26日間(=遅行スパン)に形成した底値もみ合いの下限に値する329万円(=5/12の安値付近)を目指すことになるだろう。

以上より、393万円の相場水準から329万円へ下放れやすい局面を想定できるだろう。但し、次の上①・上②・上③を満たすようであれば457万円を目指す展開となる可能性も考えられるだろう。

<上昇シナリオ>:底値もみ合いを上放れする可能性について

[注目点]
上①:一目均衡表の型が二役以上好転すること
上②:相場水準(393万円)をボトムのネックラインとして意識されること
上③:転換線反発による値幅観測を意識されること

[説明]
上①:一目均衡表の型が二役以上好転すること
一目均衡表の型が二役以上好転すると、相場が上放れする展開が想定されるだろう。その理由は、一目均衡表の各線(半値水準)が押しとして働く傾向があるためである。相場が同水準で反発すると、上放れする可能性も考えられるだろう。

上②:相場水準(393万円)をボトムのネックラインとして意識されること
相場実線が相場水準(393万円)を上回る場合は、安値と同程度のスイングを果たす可能性もあるだろう。その理由は、底値もち合い継続の見方が優位となるほか、相場水準(=393万円)そのものがダブルボトムのネックに位置しているためである。

底値もみ合い上限の目安は、393万円(相場水準)から329万円(底値もみ合い下限)の等倍に値する457万円(※底値もみ合い上限式)となろう。同価格は、(厚い)下降雲内に充たる(※図1参考)ため、一旦は上昇一服するかもしれない。

※底値もみ合い上限式
相場水準+(相場水準-底値もみ合い下限)
=393万円+(393万円-329万円)
=457万円

上③:転換線反発による値幅観測を意識されること
転換線(当日含む過去9日間の半値水準)で反発すると場合は、5/27安値(=355.8万円)から5/31高値(414.3万円)のスイングを暫定的な1波とする値幅観測を意識される可能性もがある。V計算は453.4万円(※V計算式)となり、底値もみ合い上限(=451万円)へ到達する水準となる。

※V計算式
5/31高値+(5/31高値-6/1安値)
=414.3万円+(414.3万円-375.2万円)
=453.4万円

以上より、上①・上②・上③いずれかを満たす場合は457万円を目指す展開も視野に入れておきたい。

(6/2 午後9:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

6/2の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は2.13%、中央値は1.80%、標準偏差は1.70%となった。

最大上昇銘柄はBAT/JPY5.95%、最大下落銘柄はMONA/JPY-1.34%

最大上昇銘柄のBAT/JPYは反発。48円まで下落したものの、堅調に推移し、51円まで上昇。2日の下げから半値を戻す展開となった。

最大下落銘柄のMONA/JPYは2日続落。正午過ぎに下落し始め、その後79円台まで持ち直す局面もあったが続かず、77円台まで落ち込むことになった。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

6/2の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.76%、中央値は5.10%、標準偏差は1.25%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPY6.65%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.92%となった。

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2022-06-03
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