MONA(モナーコイン)・一目均衡表分析:どこを目指すか?

Daily Market Report 2022/5/30

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本稿では、MONA(モナ―コイン)について、一目均衡表を用いて分析する。

84円をレジスタンスに下放れ、71.75~65.204円を目指す展開

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)を設定した図(期間:2022/2/21~現在)である。

現在のMONA/JPYは、84円をレジスタンス(相場水準)とする71.75~65.204円を目指す展開であると考える。その根拠は以下の通りである。

<下落シナリオ>:71.75~65.204円を目指す根拠とは?

下①:一目均衡表の型が二役以上逆転していること
下②:相場実線が先行スパン2で戻していること
下③:暫定的な1波(5/13高値と5/20安値)の値幅観測に値すること

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

下①:一目均衡表の型が二役以上逆転していること
現在の一目均衡表の型は、転換線が基準線と同値、遅行スパンが実体を下回り、相場実線は雲下で推移している状況である。これは、相場実線が当日含む過去9日間および26日間、52日間の相場水準(=転換線および基準線、先行スパン2;半値水準)から放れ、下げ相場の勢いから抜け出せていないことを意味する。

つまり、均衡表からは、下目線が継続していると読み取ることができるだろう。

下②:相場実線が先行スパン2で戻していること
相場実線が5/25に先行スパン2(=当日含む過去52日間の半値水準)で戻している。この状況からは、下放れする可能性も考えられるだろう。その理由は、(大勢の売りによって)均衡表の各線が戻しとして機能する傾向があるためである。同線は計算期間での半値を描画していることから、大勢の戻り目として狙われやすい水準となるかもしれない。

同時に、転換線と基準線が同値(=79円)で推移している状況から、同価格が(大勢の流れに同意した小勢と中勢の戻り売りによって)下げの出発点となる可能性にも注目しておきたい。

下③:暫定的な1波(5/13高値と5/20安値)の値幅観測に値すること
暫定的な1波(5/13高値と5/20安値)の値幅観測に値する「T1:71.738円」「T2:71.75円」「T3:65.204円」の3つである。

各々、5/13高値(=91.364円)と5/20安値(=78.284円)を暫定的な1波、及び5/25高値(=84.830円)を戻しとする値幅観測値は以下のようになる。

T1:71.738円

T2:71.75円

T3:65.204円

以上の下①・下②・下③より、84円をレジスタンスとする71.75~65.204円を目指す展開が想定できるだろう。

但し、次の上①・上②・上③を満たすようであれば底値もみ又は上げ初動の展開となる可能性もあろう。

最後にファンダメンタルズ全般の影響を受けて、米国の利上げが中断となった場合など、金融資産、ひいては暗号資産が反発する局面を迎えた場合、MONAも上昇する可能性が出てくるが、その際の上昇シナリオについて詳細を確認していみる。

<上昇シナリオ>:底値もみ又は上げ初動の展開となる可能性は?

上①:一目均衡表の型が二役以上好転すること
上②:相場実線が転換線と基準線を上回ること
上③:相場実線が目標値に到達すること

上①:
一目均衡表の型が二役以上好転すると、相場が上放れする展開を想定する必要があろう。その理由は、一目均衡表の各線(相場水準)が押しとして働く傾向があるためである。相場が同水準で反発すると、上放れする可能性も考えられるだろう。

上②:
相場実線が転換線と基準線を上回る場合は、安値と同程度のスイングを果たす可能性もある。その理由は、(下放れではなく)もち合い継続の見方が優位となるためである。転換線および基準線を中立とする高安値の変動や、同水準を抵抗とした方向感のない動き等を想定することになるだろう。

上③:
上述した下③の値幅観測に充たる「T1:71.738円」「T2:71.75円」「T3:65.204円」に到達した場合は、暫定的な1波に対する目標を達成したとの見方が生じるため、一旦は下値目処となる可能性もあるだろう。

以上より、上①・上②・上③いずれかを満たす場合は底値もみ又は上げ初動の展開も視野に入れておきたい。

(5/29 午後7:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

5/29の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は2.01%、中央値は1.57%、標準偏差は1.83%となった。

最大上昇銘柄はXLM/JPY6.96%、最大下落銘柄はXYM/JPY-0.11%

5/29は15銘柄中14銘柄が上昇した。

前週末の米国株式市場がインフレ鈍化を示す指標を背景に大幅続伸し、ダウ工業株30種が9週ぶりに上昇に転じたことを受け(5月29日 ロイター)、市場心理が好転した模様。

最大上昇銘柄のXLM/JPYは、大幅続伸。29日は押し目なく上昇一辺倒となった。

XLMに関連したファンダメンタルズとして、ステラ開発財団とウクライナ政府の中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発提携が挙げられるが(2021年1月5日 coindesk JAPAN)、現在の同国の東部地域の戦況は激化している(5月29日Bloomberg)。

5/20のG7協議では198億ドルのウクライナ財政支援の共同声明がされたほか(5月20日 日本経済新聞)、5/27には日本政府が約166ドルの緊急無償資金協力を表明しており(5月27日 外務省)、各国の支援の動きにも注目しておきたい。

最大下落銘柄のXYM/JPYは逆行安となった。

前日5/28は反発したものの、3月末から続く下落トレンドを脱したとは断定できないため、一段安となりうる動きには警戒が必要だろう。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

5/29の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.15%、中央値は6.15%、標準偏差は0.91%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY8.10%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY4.50%となった。

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2022-05-30
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