ユースケース拡充のBAT(ベーシック アテンション トークン)、ファンダメンタルズ材料待ちか

Daily Market Report 2022/5/26

_

BAT/JPY価格の軟調さに対し、「Brave」への関心は動意薄?

Googleトレンド 検索:「Brave」(ウェブブラウザ), 場所:全世界,
当社クローズレート(Mid)より作成
BAT(ベーシック アテンション トークン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2021/10/1~2022/5/22までの当社BAT/JPYの終値価格(紫面)、Googleトレンドにおける「Brave」の検索数(橙線)と、その14日平均(赤線)の比較チャートである。

BATはBraveブラウザ内の広告閲覧で得られる報酬としての側面もあり、Braveブラウザの利用がBATの流通や価格の下支えとなっている可能性も推察される。

直近では、Braveブラウザの新バージョンのリリース発表があったほか、NFT市場「Magic Eden」におけるBATの対応見込みもあり、BATのユースケース拡充が想定されている(5/25 CoinPost)。

上図のBAT/JPY価格(右軸)をみると、昨年10月の70円台から11月末の200円にかけて上昇していたが、12月以降は軟調に推移している。

一方、Googleトレンドの「Brave」検索数(左軸)は、2月から下向いているものの、昨年10月頃の水準を大きく下回ったとは断定できないだろう

「Brave」への関心低下がBAT/JPYの価格形成に若干の影響を与えた可能性もあるものの、それ以上に米国の利上げ動向を巡る懸念を発端とした暗号資産市場でのリスクオフの影響が大きかったとみることができそうだ。

次に、出来高分析を用いてBAT/JPYの今後の展開を想定してみる。

出来高急増後に価格は反発する傾向?

CoinMarketCap (https://coinmarketcap.com/)より当社作成

上図は、2022年初から5/24までのBAT/USDの価格と出来高の推移である。

大局をみると、出来高の減少(青矢印)とともに価格は下落しており、2022年以降のBAT/USDの価格と出来高は正の相関関係だったともとれる。

そのなかで、出来高急増後に(黃矢印)、価格が反発する局面(赤矢印)が2度あったようだ。

そして、5月上旬に再び出来高の急増が確認された(白矢印)。

このような動きは、BATへのファンダメンタルズ期待から、出来高が上昇する場面では買い需要が強くなるものの、関心の希薄化により価格は下落するという一連のサイクルが垣間見える動きのように見える。

現在のところ、価格は横ばいであるものの、暗号資産市場を取り巻く地合いの悪さも反映していると考えられ、市場心理の回復とBATのファンダメンタルズに関するニュースがあれば、BATに見直し買いの動きが入る可能性に留意しておきたい。

それぞれの出来高反発時のパフォーマンスは30%~45%であることから、現在のBAT/JPYの価格(49円)に当てはめると、価格上昇時のターゲットプライスは63.7~71.05円といったところか。

一方、リスクオフが再開し、5月以降の下値(37.8円)を割った場合には、2020年11月頃につけた17円台までサポートとなりうる価格の節目が存在しないため、警戒が必要といえるだろう。

(5/26 午前7:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

5/25の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.19%、中央値は-0.12%、標準偏差は1.77%となった。

最大上昇銘柄はMONA/JPY3.56%、最大下落銘柄はXYM/JPY-2.26%

最大上昇銘柄のMONA/JPYは、ボラティリティも最も大きい銘柄となった。

価格は午後3時に下押してから一転反発し、5/20以来の価格帯まで上昇した。

MONAは流動性の低さ故に大口取引による一過的な価格変動が起きやすいといえるため、今後も継続した上昇となりうるか注視しておきたい。

最大下落銘柄のXYM/JPYは、3日続落。特に明確な材料はないものの、XEM/JPYとともに、今週に入り下落基調となっている。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

5/25の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.60%、中央値は6.90%、標準偏差は1.83%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY9.93%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY2.92%となった。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2022-05-26
ページTOPへ