下落が一服した今こそ見たいRSIランキング:OMG(オーエムジー)、再起なるか
Daily Market Report 2022/5/24
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・当社取扱い銘柄のRSIは50を下回る
5/22 RSI(14日間)ランキング
当社クローズレートMid(5/23 7:00算出)より作成(日足)
上表は、5/23 午前7時に算出した当社取扱銘柄のRSIランキングである。
RSI(Relative Strength Index:相対力指数)は相場の加熱感を示す指標の一つであり、一般に、50を基準として100に近づくほど市場参加者の買いが強く、0に近づけば売りが強いとされる。
ランキングをみると、全銘柄でRSIが50を下回っており、暗号資産市場は売り優勢と伺えるだろう。また、RSIは30が売られ過ぎとの分水嶺とされるが、15銘柄中4銘柄が下回っており、最下位のOMGは25未満である。
5月のリスク資産の相場展開は、主に米国のインフレ対策を目的とした引き締めへの警戒感から、4月の軟調な流れを続けている。さらに、暗号資産市場では5/7のテラ(LUNA)のディペッグもあり、一段安となっている。
一方で、5/23の米国株式市場では、8週続落していたダウ平均株価が2%近く反発して引けるなど、リスク資産は短期的な反発局面となっているようだ。
暗号資産市場でも、5/21にはECB総裁が「何の価値もない」と述べる悪材料があったが、大きな急落には繋がらず、下値は限られていたようだ。
今回の反発が、一時的なものである可能性はあるにせよ、一旦の悪材料の出尽くし感から、暗号資産市場が上昇に転じる可能性は念頭に入れておいたほうが良いだろう。
その中でもRSIが低位の銘柄は、何らかの買われない理由もありうるが、「出遅れ銘柄」として、相場全体が上昇に転じた局面ではランキング上位の銘柄を上回るパフォーマンスを示すような、上昇余地があるともいえるため、注目しておきたいところだ。
今回は、出遅れ銘柄の可能性のあるOMGについて、次の展開を想定してみる。
<上昇シナリオ>:RSIの割安感もあり、10%以上の反発
OMG/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
OMG(オーエムジー)のチャート・価格情報はこちら
上図では、2021年末から現在までのOMG/JPYの日足チャートにRSI(下部、緑線)を描画している。
前項の通り、5/22のRSIは25を下回っているが、同様の状況は今年に入ってから4度発生しており(白丸)、OMG/JPYにとっては必ずしも稀といえない点には注意されたいところだろう。
ここで、過去4回のRSIが25を割った局面をみてみると、それぞれ数日以内に価格は反発に転じており、直近5/3をみても、翌5/4には前日比+14%超の反発で応えている。
今年のOMG/JPYとRSIの関係に限って考えれば、5/22の終値である322.276円から+10%の水準(354.504円)までの自律反発が起きうる可能性は視野に入れておいてもよいだろう。
反発に弾みがついた場合の目処として、2/21のRSIの25割れから4/3にかけての上昇では、+72%のパフォーマンスを発揮していることから、554円(+72%)付近までの上昇も想定しておきたいところか。
・<下落シナリオ>:フィボナッチの節目(360円付近)を背にした売りで再び下落
OMG/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図では、2022年3月から現在までのOMG/JPYの日足チャートの4/3高値から5/12安値にかけて、当社取引ツールのフィボナッチ・リトレースメントを描画している。
上図の期間は下落トレンドの相場展開といえるが、それぞれの上値と下値(上部白丸)をみると、それぞれフィボナッチの水準(23.4%, 38.2%, 50.0%, 61.8%, 76.4%)がサポート&レジスタンスとなっていたようだ。
現在は241.037円から361.063円の23.4%ラインへ向かうところといえる。
ここで、361.063円を抜けられず、反落した場合は、まず241.037円-361.063円のレンジが想定されるが、241.037円の下値を割るようだと、127.2%水準の102.702円が意識されるため、警戒しておきたい。
また、上図下部ではRSIにトレンドラインを引いているが、3月以降上値を切り下げていることから、RSIも下落基調(≒買われすぎの基準が下がっている)だったとみてよいだろう。
361.063円の節目を抜けられるかが、RSIのトレンドラインの上放れ(黃矢印)にも繋がり、上昇トレンドへの転換の根拠の一つともいえるため、合わせて確認しておきたい。
(5/24 午前7:00時点)
・銘柄別価格前日比(%)
社内データより作成
5/23の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-0.24%、中央値は-0.93%、標準偏差は2.53%となった。
最大上昇銘柄はETC/JPYの5.33%、最大下落銘柄はXEM/JPYの-4.16%。
最大上昇銘柄のETC/JPYは、ボラティリティも最も大きい銘柄となった。
5/16に2,861.9円の戻り高値をつけてからは、約10%の値幅でレンジ推移していたが、この高値を上放れたことで、価格に弾みがついたようだ。
最大下落銘柄のXEM/JPYは、前日5/22に一時+13%の大幅高となったが、市場参加者の買い意欲は続かなかったのか、翌5/23はほぼ一貫して軟調な展開となった。
・24時間ボラティリティ(%)
社内データより作成
5/23の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は8.28%、中央値は7.83%、標準偏差は2.96%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPYで16.38%。
一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPYで5.22%となった。
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