年初来安値更新のXLM(ステラ・ルーメン)、一桁台陥落前に下げ止まれるか

Daily Market Report 2022/5/13

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大幅続落により年初来安値更新

XLM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XLM/JPYの日足チャート(期間:2022/1/7~現在)である。

金融引き締め加速により、依然として市場のリスクオフムードが高まる中、5/11に発表された米消費者物価指数(CPI)で、インフレがしばらく高水準にとどまる可能性が示された(5/12 Bloomberg)。

この発表により、米株が軒並み下落するとBTC価格も大幅に下落し、年初来安値(BTC/JPY:326万円)を更新した。

その他アルトコインも全面安となり、XLM/JPYも例外ではなく、5/11より大幅な下落が続いている。

一目均衡表で足元の動きを見てみると、日足チャート上では以下の3つの条件を満たした三役逆転が見られることから、テクニカル面では「下落トレンド」が進行中であると解釈することができそうだ。

① XLM/JPYの価格が雲を下抜ける
② 転換線(黄色線)が基準線(緑線)を下抜ける
③ 遅行スパン(赤線)がXLM/JPYの価格を下抜ける

連日の続落により足元は15円前後を行き来しており、価格帯が雲下限から大きく下に位置していることから、しばらくは下落トレンドが継続し、底値を探る展開が続くと想定されるだろう。

では次に、XLM/JPYの今後の値動きについてシナリオを考えてみる。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析

XLM/JPY 週足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XLM/JPYの日足チャートに2021/5/16の高値84.392円と2020/3/9の安値2.682円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

2022年の値動きをフィボナッチ・リトレースメントから確認すると、年明けは38.2%水準に頭を抑えられ、下落トレンドで始まったものの、3月から4月にかけては23.6%水準:21.966円を上抜け、再び38.2%水準:33.895円を目指して上昇していく場面も見られた。

しかし、4月以降は25MAに上値が阻まれ伸び悩み、市場のリスクオフムードも相まって、現在も下落トレンドから抜け出せずにいる状況だ。

足元は23.6%水準:21.966円を下振れ、続落しており、10円を割り込む前に下げ止まれるか岐路に立っているといえよう。

では今後の考えられるシナリオを、以下に整理してみたい。

<上昇シナリオ>: 10円台で下げ止まり、23.6%水準21.966円を目指して反発

上昇シナリオは、一桁台陥落前に下げ止まり、続落前に推移していたフィボナッチ23.6%水準:21.966円への回復に向けて反発するシナリオである。

2020年の低迷期を振り返ると、10円台突入後に勢いよく上昇トレンド入りしており、それ以降は10円を割り込む場面は見られていない。

今回の下落トレンドで10円を割り込むことなく二桁台を死守できれば、今後、下値としてここが一つの目安となるかもしれない。

反発の兆しが見られた場合のターゲットプライスとしては、フィボナッチ23.6%水準:21.966円が想定されるだろう。

過去に何度も上値を抑えている25MAも注視しておきたいところだ。

<下落シナリオ>: 10円を割り込み、一桁台へ陥落

下落シナリオは、一桁台へ陥落し、フィボナッチの起点である2.682円を目処に下落するシナリオである。

週足チャートを見てみると、25MAと75MA・100MAがデッドクロスしており、下落圧力の強さがうかがえる。

このまま下落が止まらず10円を割り込んだ場合、XLM/JPYはその先に目立ったサポートラインが見当たらないため、底値模索となる展開も想定されるだろう。

その場合は、3/9(2020年)安値の2.682円が底値の目途となろうか。一桁台陥落となった場合は、2020年以降経験していない価格帯での動きとなるため、ポジション管理には更なる警戒が必要となるだろう。

(5/12 午後8:30時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

5/12の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-7.63%、中央値は-7.56%、標準偏差は3.99%となった。

最小下落銘柄はBCH/JPY-0.71%、最大下落銘柄はXEM/JPYの-17.87%

最小下落銘柄のBCH/JPYは、午後4時台に安値19,743円をつけるも、そのまま切り返し午前1時頃に高値28,387円を付けた。前日比はマイナスに終わったが、当社取り扱い銘柄の中で唯一マイナス幅が1%以内に収まった。

最大下落銘柄のXEM/JPYは、安値4.638円を付け途中反発するも終値5.130円でクローズ。BTC/JPYの下落の影響を最も強く受けた格好となった。心理的節目となる5円を中心とした攻防に注目したい。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

5/12の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は27.71%、中央値は26.70%、標準偏差は6.48%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY41.97%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY16.14%となった。

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2022-05-13
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