MONA(モナーコイン)・一目均衡表分析:底値もみ合い後の動きは?
Daily Market Report 2022/5/2
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本稿では、MONA(モナ―コイン)について、一目均衡表を用いて分析する。
・115円を相場水準に103.63円~83.439円を目指す展開
MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)を設定した図(期間:2022/2/21~現在)である。
現在のMONA/JPYはローソク足が一目均衡表の雲を下抜けていることから、弱気相場入りの可能性を視野に、まずは下落シナリオを想定しておきたい。
<下落シナリオ>:103.63~83.439円を目指す展開
以下の3点を根拠に、今後ののMONAは、115円を相場水準とする103.63~83.439円を目指す展開が考えられるだろう。
下①:一目均衡表の型が三役逆転であること
下②:基準線が4/22から続落していること
下③:暫定的な1波(3/28高値と4/11安値)の値幅観測に値すること
次に、それぞれの根拠について深堀してみる。
MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
下①:一目均衡表の型の三役逆転
現在の一目均衡表の型は三役逆転である。これは、相場実線が当日含む過去26日間および過去52日間の相場水準(基準線および先行スパン2の水準)から放れ、下げ相場の勢いから脱出できていないことを意味する。つまり、一目均衡表からは、下目線が継続していると読み取ることができるだろう。
下②:基準線が4/22から続落している
同水準を維持していた基準線が4/22を期に続落している。この状況から、相場実線は下げ相場(下落途中)であると分かる。その理由は、基準線が続落しているのは、当日含む過去26日間に収まる相場実線が安値を切り下げているためである。この続落中の基準線が戻しの水準として意識されることになるだろう。
下③:暫定的な1波(3/28高値と4/11安値)の値幅観測下値の目標値となるのは上記日足チャートに記載した「T1:103.63円」「T2:84.68円」「T3:83.439円」の3つである。
各々、3/28高値(=126.494円)と4/11安値(=104.871円)を暫定的な1波、及び4/19高値(=115.062円)を戻しとする値幅観測を水準論(※)に基づき計算すると、以下のようになる。
3/28高値と4/11安値を暫定的な1波とした理由は、4/19の相場実線が基準線(当日含む過去26日間の相場水準)で引けて下放れしており、3/28高値から4/19高値までに要した日柄が24日であることから、26日(基本数値)とほぼ一致しているため(→上図参考)である。
水準論(※)…※値幅観測論とも言われ、ターゲットプライスを計算するときに用いられる。
・T1:103.63円
・T2:84.68円
・T3:83.439円
以上の下①・下②・下③より、115円を相場水準とする103.63~83.439円を目指している展開だと想定できるだろう。
<上昇シナリオ>:底値もみ合い、または上げ相場入りの可能性について
ただし、次の上①・上②・上③を満たすようであれば底値もみ又は上げ相場の展開となる可能性もあろう。
上①:一目均衡表の型が二役以上好転すること
上②:基準線が横ばいを維持すること
上③:相場実線が目標値に到達すること
上①:
一目均衡表の型が二役以上好転すると、相場が上放れする展開を想定する必要があろう。その理由は、一目均衡表の各線(相場水準)が押しとして働く傾向があるためである。相場が同水準で反発すると、上放れする可能性も考えられるだろう。
上②:
基準線が横ばいを維持する場合は、底値もみの展開となる可能性がある。その理由は、当日含む過去26日間の相場実線に変化がないことを表しているためである。同水準を中立とする高安値の変動や、同水準を抵抗とした方向感のない動き等を想定することになるだろう。
上③:
上述した下③の値幅観測に充たる「T1:103.63円」「T2:84.68円」「T3:83.439円」に到達した場合は、暫定的な1波に対する目標を達成したとの見方が生じるため、一旦は下値目処となる可能性もあるだろう。すでに現在、相場実線は既に目標値T1を達成しており、上げ初動もしくは底値もみの展開を想定するには十分な水準であると言えるかもしれない。
以上より、上①・上②・上③いずれかを満たす場合は底値もみ又は上げ相場の展開も視野に入れておきたい。
(5/2 午前7:00時点)
・銘柄別価格前日比(%)
社内データより作成
5/1の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-1.49%、中央値は-1.43%、標準偏差は1.30%となった。
最大上昇銘柄はETH/JPYの0.46%、最大下落銘柄はENJ/JPYの-4.41%。
最大上昇銘柄のETH/JPYは、2日ぶりに反発。他の銘柄が軟調ななか、比較的底堅く推移した。
4/29には暗号資産(仮想通貨)の情報を提供する「Bankless」の22年1Qレポートにて、「イーサリアム上のNFT取引高は前年同期比で約200倍増」であることが公表され(4/30 CoinPost)、ファンダメンタルズ上の力強さも意識された模様。
最大下落銘柄のENJ/JPYは、朝方の大幅に下落し、2/24の年初来安値を更新。
一方で、日中は下げ渋りの様相をみせた。
現在の価格帯は、昨年9/20の反発した実績があることや、日足のRSIが売りに傾いているとみなされるラインとされる20を下回っていることから、自律反発の展開も視野に入れておきたいが、これより下のサポートとなりうる主なラインは昨年6月末の100円前後の価格帯であり、現時点から-30%近い下落ともいえることから注意も必要だろう。
・24時間ボラティリティ(%)
社内データより作成
5/1の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は8.34%、中央値は8.67%、標準偏差は2.53%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPYで12.32%。
一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで3.73%となった。
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