XEM(ネム)・一目均衡表分析:下値の目標値は?

Daily Market Report 2022/4/25

_

本稿では、XEM(ネム)について、一目均衡表を用いて分析をする。

先行スパン(=12.8円)を相場水準とする10.746円~9.468円を目指す展開

XEM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XEM(ネム)のチャート・価格情報はこちら

上図は、XEM/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)を設定した図(期間:2022/3/7~現在)である。

一目均衡表から想定可能なXEMの動きは、12.8円が一つのキーファクターとなり、この価格を上回らない場合は下押ししたレンジへ進み、10.746円~9.468円を目指す展開が濃厚であると考えられるだろう。その根拠は以下3つである。

下①:一目均衡表の型が三役逆転であること
下②:価格が先行スパン2(=12.8円)の水準で戻していること
下③:暫定的な1波(4/2高値と4/11安値)の値幅観測に値すること

次に、それぞれの根拠について深堀してみる。

XEM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

下①:一目均衡表の型が三役逆転
三役逆転が成立しているため、売方優勢である。三役逆転は、転換線が基準線を下回り、遅行スパンが実体の下に位置し、実勢価格が雲下で推移していることから確認できる。

下②:価格が先行スパン2(=12.8円)の水準で戻している
先行スパン2(=12.8円)がキーポイントとなる可能性については、先行きの雲(先行スパン1と先行スパン2)が一致している状況(=12.8円)であり、4/20に価格が同水準で戻していることが確認できるためである。

価格は、この水準(暫定的な1波の半値水準、つまり、当日含む過去52日間の最高値と最安値の平均値)で調整する可能性が高く、同時に雲が下方へ捻じれる(雲が抵抗帯としての見方が強まり、相場の変化日が訪れる)動きを見据えることになる。

下③:暫定的な1波(4/2高値と4/11安値)の値幅観測
下値の目標値となるのは上記日足チャートに記載した「T1:10.746円(変化日:5/5)」「T2:10.419円(変化日:4/26)」「T3:9.468円(変化日:4/28)」の3つである。

各々、4/2高値(=15.204円)と4/11安値(=11.697円)を暫定的な1波、及び4/19高値(=12.975円)を戻しとする値幅観測を水準論(※)に基づき計算すると、以下のようになる。
※値幅観測論とも言われ、目標値を計算するときに用いられる。

V計算値=B+(B-C)
N計算値=C+(B-A)
E計算値=B+(B-A)
NT計算=C+(C-A)

T1:10.746円(変化日:5/5)

T2:10.419円(変化日:4/26)

T3:9.468円(変化日:4/28)

以上の下①・下②・下③より、12.8円を上回らない(かつ、変化日を経過しない)限りは10.746円~9.468円を目指す展開だと想定できるだろう。

但し、次の上①・上②・上③を満たすようであれば上昇継続の展開となる可能性もあろう。

上①:一目均衡表の型が二役以上好転すること
上②:価格が先行スパン2(=12.8円)の水準を上回ること
上③:目標値到達または変化日が訪れること

上①:
一目均衡表の型が二役以上好転すると、相場が上放れする展開を想定する必要があろう。その理由は、一目均衡表の各線(相場水準)が押しとして働く傾向があるためである。相場が同水準で反発すると、上放れする可能性が考えられるだろう。

上②:
先行スパン2(=12.8円)を上回ると上振れする可能性がある。その理由は、先行スパン2(当日含む過去52日間)を中立に、同期間に付けた安値と同程度の高値を形成する変動が想定されるためである。同時に、先行きの雲が上方へ捻れる公算となり、雲が支持帯としての見方が強まることになるだろう。

上③:
上述した下③の値幅観測に充たる「T1:10.746円(変化日:5/5)」「T2:10.419円(変化日:4/26)」「T3:9.468円(変化日:4/28)」に到達した場合は、暫定的な1波に対する目標を達成したとの見方が生じるため、一旦は下値目処となる可能性があるだろう。

従って、下①・下②・下③いずれかを満たす場合は上昇継続の展開を視野に入れておきたい。

(4/25 午前7:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

4/24の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.40%、中央値は-1.58%、標準偏差は1.01%となった。

最大上昇銘柄はMONA/JPY1.78%、最大下落銘柄はQTUM/JPY-2.51%

最大上昇銘柄のMONA/JPYは、106円(ピボットポイント・S1付近)を下限、111円(日足5日移動平均、一目均衡表・転換線付近)を上限とした横ばい推移。日足MACD(12,26,9)シグナルがデスクロスした。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは、833円(日足5日移動平均、一目均衡表・転換線、雲下限付近)でオープンすると下落基調継続。782円(ピボットポイント・S2、日足90日移動平均付近)で引けた。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

4/24の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.63%、中央値は4.17%、標準偏差は1.72%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はOMG/JPY9.64%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はETH/JPY2.23%となった。

◆本資料においてお客様に提供される情報は、株式会社DMM Bitcoinが収集・作成等したものです。

◆本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、暗号資産取引の勧誘を目的としたものではありません。

◆本資料は、本資料作成時点で株式会社DMM Bitcoinが信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。

◆本資料の情報によって生じたいかなる損害についても、株式会社DMM Bitcoinおよび本情報提供者は一切の責任を負いません。

◆本資料のグラフ・データ等は、過去の実績または作成時点での見通し・分析であり、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また、税金・手数料等を考慮しておりません。

◆本資料に関する著作権、知的所有権、その他一切の権利は、株式会社DMM Bitcoinまたは権利者に帰属します。お客様は、本資料に表示されている情報をお客様自身のためにのみ利用するものとし、第三者への提供、再配信、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。

2022-04-25
ページTOPへ