裁判進展、大幅上昇のXRP(リップル)。上昇トレンド継続なるか

Daily Market Report 2022/4/20

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特有のファンダメンタルズが好感されたか?

XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2021/11/15~現在)に一目均衡表を表示したものである。

XRP/JPYは、1/22の安値60円を底値とした上昇トレンドが継続しているように映る。

ファンダメンタルズに目を向けてみると、リップル裁判に進展が見られたことや(4/15 CoinPost)、米バイデン大統領がリップル社の元諮問委員をFRB銀行監督担当副議長に指名したことなど(4/16 CoinPost)、XRP特有の材料が好感されたようだ。

そのようなファンダメンタルズに後押しされ、XRP/JPYは4/16までは順調に上値を伸ばし、100円を超えて上昇する場面もあった。

4/18にはBTCが下ヒゲを大きく伸ばし下落する場面があったことに伴い、XRP/JPYも一時90円まで値を下げ短期的な調整局面入となったが、足元は95円前後まで値を戻し、堅調な値動きをしているようだ。

一方で、テクニカル面に注目し一目均衡表で足元の動きを見てみると、価格帯が基準線を下抜け、遅行スパンが価格帯を下抜けており、三役逆転にリーチがかかった状態であり、不安材料もありそうだ。

先の雲は厚くなっているため、このまま雲をサポートにした上昇トレンドの継続と判断することも出来そうであるが、一旦雲に突入してしまった場合は方向感を失い、しばらく上値の重い展開が続くかもしれない。

では次に、XRP/JPYの今後の値動きについてシナリオを考えてみる。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析

XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XRP/JPYの日足チャートに11/10の高値150円と1/22の安値60円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

直近のXRP/JPYの値動きをフィボナッチ・リトレースメントから確認すると、4/15の上昇で、38.2%水準:95円ラインを突破した。

足元は上限価格50%水準:105円と下限価格38.2%水準:95円のレンジ圏内で推移しており、レンジ内では100円(200MA水準)がレジスタンスラインとして意識されているようだ。

では、今後の考えられるシナリオを、以下に整理してみたい。

<上昇シナリオ>: 200MA上抜けを目指して反発

上昇シナリオは、3月~4月に何度も上値を抑えていた、200MA水準:100円を突破し、レンジの一段切り上げへ向けて反発するシナリオである。

足元は50MAと100MAのゴールデンクロス(上図白丸)が確認され、上昇相場の可能性を示唆するような状況となっている。

ゴールデンクロスした後は、調整する場面があってもすぐさまフィボナッチ38.2%水準:95円まで値を戻しており、下値不安が弱い相場付に見える。

このまま上値模索が続くと、次のターゲトは200MAである100円付近への再チャレンジとなる。

現在、レジスタンスとして機能している200MAを突破することが、一段上のレンジ圏内(上限価格61.8%水準:116円と下限価格50%水準:105円)へ前進する足掛かりとなり、上昇トレンドに弾みを付けるきっかけにもなりそうだ。

<下落シナリオ>: 100MAを割り込み、下落トレンド入り

下落シナリオは、11月~3月にレジスタンスとして機能した100MAを下抜け、フィボナッチ23.6%水準:82円を目処に下落するシナリオである

過去の動きを振り返ると、昨年11月の100MA下抜け以降、約4ヶ月間にわたって100MAに上値を抑えられる展開が続いていた。

この100MAを明確に割り込んでしまうと、100MAが強力なレジスタンスとなり再び上値が伸び悩むことが考えられるだろう。

現在は、100MAがサポートとなりつつあるため一定の反発もありそうだが、急激な下落により、あっさりと100MAを下抜けする可能性にも注意したいところだ。

100MAを下抜けた場合は、100MAと50MAがデッドクロスとなり上昇可能性を挫く展開が濃厚か。

この場合はフィボナッチの23.6%水準:82円が一旦のターゲットプライスとなりそうだが、82円で踏みとどまれなかった場合、0.0%水準:60円を目標とした長期の下落トレンド入りとなる可能性もあるかもしれない。

(4/19 午後8:30時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

4/19の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は2.93%、中央値は2.90%、標準偏差は1.55%となった。

最大上昇銘柄はENJ/JPY5.29%、最小上昇銘柄はXYM/JPY0.12%

最大上昇銘柄のENJ/JPYは大陽線を描き200円手前まで上昇。昨日はBTC/JPY主導の値動きによって冴えない部分があったが、大きな下ヒゲを付ける形で日足が確定した。

それにより、下値の固さが意識されたのか、上昇傾向が継続し4/11以来の水準である200円に肉薄した。

最小上昇銘柄のXYM/JPYは、冴えない値動き。BTC/JPYが上昇する局面で同様の値動きが見られたものの、反応一巡後は徐々に上値を削った。直近で上値抵抗となっている、日足一目均衡表・転換線に頭を抑えられるとクローズにかけて当日の上げ幅をほぼ解消することとなった。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

4/19の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.92%、中央値は4.65%、標準偏差は1.07%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPY7.26%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXLM/JPY3.43%となった。

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2022-04-20
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