BAT(ベーシック アテンション トークン)、トレンド転換か?重要なサポートラインが行方を決める
Daily Market Report 2022/4/12
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・高値切り上げ
BAT/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、BAT/JPYの日足チャート(期間:2021/11/18~現在)である。
2021/11/28に高値の207.2円を付けて以降、およそ半年間の下落トレンドが継続していたが、直近の値動きからは風向きの変化が感じられる展開となっている。
最近では、4/7に、米国上院の共和党政策委員会(RPC)が「Cryptocurrency Goes Mainstream(普及しつつある仮想通貨)」と題する政策文書を発表し、暗号資産についての政策をさらに進めていくことを示唆する可能性があると報道されている(4/9 CoinPost)。このような報道なども今後の暗号資産の値動きに関係するだろう。
さて、BAT/JPYは、2022/4/3には117.7円を付け、直近の高値更新(上図黄丸部分)から下落トレンドの終わりのような動きがみえる。これはダウ理論(※)でのトレンド転換シグナルといえるだろうか。
(※)ダウ理論:相場の値動きの特徴を「6つの基本法則」で説明するテクニカル分析の理論(大和証券より引用:https://www.daiwa.jp/glossary/YST2245.html)。
このまま上昇トレンドへ転換するのか、再び下落となるのか。今回はテクニカル分析を用いてBAT/JPYの今後の値動きを考察する。
<上昇シナリオ>:強力なサポートラインで反発し150円へ
上:BAT/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
下:MACD(12,26,9)
上図は、BAT/JPYの週足チャート(期間:2021/1/18週~現在)にMACDを表示させ、2021/11/22週の高値と2022/2/21週の安値を結んでフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。
上昇シナリオの要点は次の3つである。
①強力なサポートラインで反発し安値切り上げ
②MACDのゴールデンクロス
③ターゲットプライス1は117.7円、ターゲットプライス2は150円
①強力なサポートラインで反発し安値切り上げ
週足チャートからは、2021/2/22の安値を起点とするサポートライン(白線)を引くことができる。
このラインでは、過去に何度も反発している(上図白丸部分)ことから、は強力なサポートラインとして機能する可能性があり、安値を切り上げる上昇を想定することができるだろう。
②MACDのゴールデンクロス
MACD(12.26,9)からはMACD(黄線)がMACDシグナル(青線)ゴールデンクロスしていることがわかる。さらに、0を上抜けそうな点はゴールデンクロスを加速させるかもしれない。
③ターゲットプライス1は117.7円、ターゲットプライス2は150円
直近のターゲットプライスは、高値切り上げとなった117.7円(黄丸)が妥当だろうか。また、117.7円はフィボナッチリトレース38.2%(黄線)であり、多くの市場参加者からも意識されているかもしれない。
そして、その後のターゲットプライスはフィボナッチ・リトレースメント61.8%付近(緑線)でもあり、何度も反発している(緑丸)150円付近と想定することができるだろう。
<下落シナリオ>:サポートラインをブレイク
上:BAT/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
下:スローストキャスティクス(14,3,3)
上図は、BAT/JPYの週足チャート(期間:2021/1/25週~現在)にスローストキャスティクスを反映させたものである。
下落シナリオの要点は次の3つである。
①安値更新で下落トレンド再開へ
②スローストキャスティクスがデッドクロス
③ターゲットプライス1は63.1円、ターゲットプライス2は37.1円
①安値更新で下落トレンド再開へ
現在、高値は更新したが安値切り上げは確認できていない状態である。そのため、まだ下落トレンドから脱出していない可能性は否定できないだろう。
この場合、上昇シナリオ①で記述したサポートライン(上図白点線)をブレイクすると、上昇の勢いは衰え、より下落傾向が感じられるチャート形状となる展開も考えられる。
②スローストキャスティクスがデッドクロス
スローストキャスティクス(14,3,3)からは%DがSlow%Dを下抜けするデッドクロスが確認できる。しかし、40付近でのデッドクロスのため下落の勢いは減退していくかもしれない。
③ターゲットプライス1は63.1円、ターゲットプライス2は37.1円
下落トレンドが継続するシナリオにおいては、直近のターゲットプライスは冒頭のダウ理論の最安値である63.1円、ターゲットプライス2はサポートラインの起点となった37.1円を想定することができるだろう。
上下どちらにおいても、サポートラインの重要性が際立っている局面となる。
サポートラインで反発するのか、それともブレイクするのか。
それが今後の方向性を決める鍵かもしれない。
(4/12 午前7:00時点)
・銘柄別価格前日比(%)
社内データより作成
4/11の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は-9.59%、中央値は-9.18%、標準偏差は2.49%となった。
最小下落銘柄はMONA/JPYの-4.66%、最大下落銘柄はENJ/JPYの-14.05%。
4/11は当社取扱い暗号資産の価格が、ニューヨーク時間11日の取引で下げが加速し、軒並み安となった。
最小下落銘柄のMONA/JPYは、113.09円でオープンし、107.82円でクローズとなった。日足のスローストキャスティクスでは25と売られ過ぎの水準のようだ。
最大下落銘柄のENJ/JPYは、212.094円でオープンし、182.292円でクローズとなった。日足においては、一目均衡表の雲の上限に位置する。1か月ほど上昇傾向にあったが雲のねじれが確認できるため、トレンド転換の可能性が出てきたかもしれない。
・24時間ボラティリティ(%)
社内データより作成
4/11の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は11.48%、中央値は10.54%、標準偏差は2.31%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPYで15.92%。
一方、最もボラティリティの低かった銘柄はMONA/JPYで8.37%となった。
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