上昇基調を見せるETH(イーサリアム)高値更新なるか

Daily Market Report 2022/4/11

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長期上昇トレンドを形成するETH/JPY

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、ETH/JPYの日足チャート(期間:2021/5/10~現在)である。

直近のETH/JPYの値動きを追っていくと、今年1/24に付けた安値24.5万円を底に上昇局面となり、今年4/4に付けた今年最高値43.5万円までは、77%の上昇幅となっている。

現在は上昇トレンドの押し目を形成している状態であり、今年最高値を超えるかどうかに市場の注目が集まっている状態だ。

金融市場全体では、4/7に3月FOMC(連邦公開市場委員会)の議事要旨が公開された。

議事要旨によると、5月のFOMCを皮切りに、月950億ドルを上限とした資産縮小が適切であると概ね合意したことがわかった。

インフレが想定通り収まらなければ、0.5%の利上げを1回から復数回行う可能性があることにも言及した。

通常利上げは一回で0.25%幅で実施するのが通例だが、一度に二倍の利上げを行うことは、FRB(米連邦準備理事会)がそれだけインフレへの危機感をより一層強めていることを表していると言えるだろう。

これを受けたのか、米10年物国債利回りは2.6%台と三年ぶりの高水準をつけた。また、金利に頭を抑えつけられる形で、NASDAQは2日連続で2%超えの下落幅を記録し、陰線で反応した。

暗号資産市場への影響度合いはと言うと、一時間足水準で2.5%ほどの下落幅を記録したものの、市場への影響度合いは限定的なものだったようだ。

今後の動向も他の金融市場と比較しながら、注目していきたい。

このような相場状況の中で、今後のETH/JPYはどのような値動きになってくるだろうか、ライン分析を用いて分析していく。

今回分析を行う上で重要なラインとして、以下2つを設定した。

・チャネルA(去年5月につけた高値48万円と、去年11月につけた史上最高値である55万円のラインを結んで平行移動させたチャネル)

・水平線B(去年9月及び今年4月の高値である43万円付近。去年9月では押し戻されたラインであるため、将来も機能する可能性を考慮)

・チャネルC(2月の高値38万円と、4月の高値43万円のラインを結んで平行移動させたチャネル)

<下落シナリオ>:価格は下落しチャネルC下限へ

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は、ETH/JPYの4時間足チャートにチャネルCラインと下落のシナリオ(白矢印)を書き込んだものだ。

ダウ理論で相場の方向を分析すると、今月1日につけた安値である39.4万円のライン(点線)が現在の上昇トレンドを一旦否定するラインであると定義づけられる。

このラインを下に抜けると、“高値の切り下げ安値の更新”という下落トレンド条件が明確なものになり、中期下落相場が定義付けられる。

現在の状況は、このラインに幾度か到達しているものの、押し返されており、未だに買いに意欲的な勢力が抵抗を続けている状態だと言えようか。

買いの勢力が負ければ、相場は下落し、チャネルC下限を目指してくる可能性も色濃くなっていくと考えられよう。

よって、このラインの下抜けには注目しておきたいところだろう。

<上昇シナリオ>:価格は上昇しチャネルA上限へ

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図は、ETH/JPYの4時間足チャートに、上昇のシナリオを書き込んだものだ。

上昇トレンドを継続するには、やはり去年9月及び今年4月の高値である43万円付近の水平線Bを上抜けることは条件になってくるだろう。

水平線Bをクリアした場合、長期の流れであるチャネルAの上限を目指して上昇してくる可能性も視野に入ってくる。

このことより、現在は見方を変えれば、ダウ理論では上昇継続中であるため押し目買いの好機と捉える見方もできるだろう。今後の展開にも注目していきたいところだ。

(4/10 午後10:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

4/10の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.30%、中央値は0.30%、標準偏差は1.39%となった。

最大上昇銘柄はXTZ/JPY2.60%、最大下落銘柄はENJ/JPY-3.97%。

最大上昇銘柄のXTZ/JPYは、4/4から下落していたが、早朝から転換線が基準線を上抜けて堅調に推移し、雲を上抜けて400円目前まで値を戻した。

最大下落銘柄のENJ/JPYは、3日連続で上昇した反動か、やや軟調な動き。

午前中は揉み合いながらも222円まで上昇する局面もあったが、頭重く210円台前半まで押し戻されている。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

4/10の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は3.87%、中央値は3.65%、標準偏差は1.33%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPY6.09%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.20%となった。

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2022-04-11
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