MONA(モナーコイン):一目均衡表・雲下限支持で200日移動平均(143円)を目指す展開か

Daily Market Report 2022/4/8

 

本稿では、MONA(モナーコイン)について、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。

MONAは143円(200日移動平均)を目指す展開

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/2/7~現在)である。

現在のMONAは、(一目均衡表・雲下限をブレイクしない限りは)買方が優勢で200日移動平均(143円)を目指す展開であると考えられる。その根拠は次の3つである。

上①:一目均衡表の雲下限(109円)で支持されること
上②:移動平均は上昇優勢へ転換すること
上③:「143円」は目一杯押しからのV計算に値すること

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上①:
価格は一目均衡表の雲下限(109円付近)で支持されると想定することができるだろう。その判断根拠は、一目均衡表の先行きの雲が上方に捻じれていることで、同領域は支持帯としての見方が強まっているためである。

上②:
価格は200日移動平均まで上昇(移動平均は買方優勢へ転換)すると考えることができるだろう。その理由は、価格が一目均衡表の雲下限(=上①参考)で支持されることで、同指標は「やや買方優勢」(=遅行スパンが実体の上で推移し、転換線が基準線を上回っている状態)を維持する見込みであるためである。本稿では「一目均衡表が買方優勢ならば、移動平均も上昇優勢を目指す(=互いに上目線一致)」という見方を追求しており、現状の移動平均が上昇優勢へ転換するためには、価格が200日移動平均まで上昇すること(移動平均の並び順が上から21日→200日→90日となる公算)が必要という見解となる。

上③:
価格はV計算に値する143円を目指すと想定する。遅行スパンが目一杯の押し(=遅行スパンが実体に近い水準;好転するか逆転するかの見極めとなる水準)であることや、一目均衡表の雲下限で反発する可能性(=上①参考)のほか、V計算は200日移動平均付近(=上②参考)に合致していることが拠り所となる。遅行スパンがローソク足上で維持しながら200日移動平均まで到達するためには「短い日柄」と「上昇の勢い」を要することから、(強い値幅観測に有効とされる)V計算値で観測を行っている。

以上の上①・上②・上③より、(一目均衡表・雲下限をブレイクしない限りは)買方優勢で200日移動平均(143円)を目指す展開だと想定できるだろう。但し、次の下①・下②・下③を満たすようであれば下押しに警戒を要する局面となる可能性もあろう。

下①:ローソク足が5日移動平均の趨向に従い陰転すること
下②:一目均衡表の先行きの雲が暗転する(下向きに捻じれる)こと
下③:価格が一目均衡表の雲下限(109円)を割れること

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

下①:
ローソク足が5日移動平均の趨向に従って陰転すると急落する恐れがあろう。その理由は、同指標で戻す(陰転する)場合は、非常に短いスケールで下げ幅を実現する傾向があるためである。ローソク足は3/30足から5日移動平均に向かっている(=5日移動平均で引ける形でじり下げ)していることから、セリング・クライマックスをもたらすような急落に警戒が必要である。

下②:
一目均衡表の先行きの雲が暗転する(下向きに捻じれる)と場面転換する可能性があろう。雲の捻じれは「相場の変化日」および「雲の見方(抵抗帯か支持帯か)」として意識されていることから、相場の方向転換の指針として確認しておくべきだろう。

下③:
価格が一目均衡表の雲下限(109円)を割れると売方優勢へ転換する公算である。転換線が基準線を逆転することで売りの打診が入ることや、遅行スパンが実体を逆転することで下げの値幅観測が実現しうる展開も視野に入ってくるだろう。

従って、下①・下②・下③いずれかを満たす場合は下押しに警戒を要する局面を視野に入れておきたい。

(4/7 午後7:00時点)

■本稿の分析方法を用いた過去のレポート一覧

・2022/03/28「XEM(ネム):一目均衡表でみると200日移動平均(15円)まで上昇なるか

・2022/03/11「XEM(ネム)10円台死守で好転の兆し―注目はダブルボトムのセットアップ!

・2022/03/01「MONA(モナーコイン):雲が重石-基準線攻略で117円(90日移動平均)まで上昇あるか

・2022/02/16「XRP(リップル):雲の捻じれで「ひと相場終了」―200日移動平均の107円まで上昇余地あり

・2022/02/14「MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線反発で買方優勢への転換条件とは?

・2022/01/20「MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線突破で上値余地あり!-パーフェクトオーダー前に2020年以来の安値死守なるか

・2022/01/13「XRP(リップル):雲の捻じれ間近!―基準線攻略で形勢逆転なるか

・2022/01/06「MONA(モナーコイン):21日移動平均攻略で買方優勢転換なるか-145円に注目

・2021/12/29「XRP(リップル):買方優勢へ転換間近か―97円に注目!

・2021/12/20「MONA(モナーコイン):安値模索の展開か―200日移動平均攻略で買方優勢転換も

・2021/12/16「XRP(リップル):さらなる下押しに警戒も一目均衡表・基準線攻略で買方優勢転換となるか?

・2021/12/02「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続が手厚い―転換線下抜けで形成逆転の展開も

・2021/11/26「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続も薄い一目均衡表の雲が気がかり

・2021/11/18「MONA(モナーコイン):短長移動平均支持で上昇トレンド優勢継続か

・2021/11/04「MONA(モナーコイン)、200日移動平均攻略で上昇トレンド転換の兆し

・2021/10/28「MONA(モナーコイン)、雲下限を死守できるか

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

4/7の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.90%、中央値は0.18%、標準偏差は2.35%となった。

最大上昇銘柄はETC/JPY7.94%、最大下落銘柄はXYM/JPY-1.96%

最大上昇銘柄のETC/JPYは、4852.3円でオープンし、9時台には4月の最安値である4663.9円まで下落した。その時点では一目均衡表(1時間足)の雲とは大きく乖離していたが、その後は上昇し一目均衡表の雲の上でのクローズとなった。

最大下落銘柄のXYM/JPYは、4日連続の陰線を記録。日足では雲が薄く、MACD0付近、スローストキャスティクス30ほどと方向が定まっていないと捉えることができるかもしれない。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

4/7の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.89%、中央値は7.23%、標準偏差は3.20%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPY17.15%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY4.49%となった。

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2022-04-08
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