上昇か下落か、岐路に立つXLM(ステラ・ルーメン) ~30円の壁を超えられるか~

Daily Market Report 2022/4/6

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三役好転が続く中、雲の先にねじれ発生

XLM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XLM/JPYの日足チャート(期間:2021/11/2~現在)である。

一目均衡表(日足チャート上)でXLM/JPYの足元の動きを見てみると、以下の3つの条件を満たした三役好転が継続しており、テクニカル面では上昇トレンドが進行中であると解釈することができそうだ。

①XLM/JPYの価格が雲を上抜ける
②転換線(黄色線)が基準線(緑線)を上抜ける
③遅行スパンがXLM/JPYの価格を上抜ける

3/15から順調に上値を伸ばし続け、3/27には雲の上抜けに成功したが、30円を目前にレンジ相場入りとなった。足元は28円前後での価格推移が続いている。

雲の先を見るとねじれが発生しており(上図青矢印)、今後ローソク足が雲に近付く場合、相場の転換点となる可能性も考えられるだろう。

一方、レンジ相場で機能を発揮しやすいと言われているオシレーター:スローストキャスティクスを見てみると、3/19時点で買われすぎ水準である80%以上に位置しており、%D(青線)が、Slow%D(黄色線)を上から下に抜けるデッドクロスが形成され、反転シグナル(売りサイン)が点灯した。

足元を確認すると、買われすぎ水準(80%以上)の横ばいが継続しているため(上図白丸)、売り圧力の高まりで下落し始める可能性もあり、予断を許さない状況となっていると言えるだろう。

では次に、レンジ相場を抜けた先の値動きについてシナリオを考えてみる。

フィボナッチ・リトレースメントによる分析

XLM/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XLM/JPYの日足チャートに11/10の高値48.23円と2/24の安値17.72円を結んで、描画ツールにあるフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

直近のXLM/JPYの値動きをフィボナッチ・リトレースメントから確認すると、3/15からの上昇で、23.6%水準:24.92円を上抜けた。

その後も上昇が続いたが、38.2%水準:29.37円で上抜けに失敗し、30円の壁に阻まれた格好となった。

足元は上限価格38.2%水準:29.37円と下限価格23.6%水準:24.92円を節目とするレンジ圏内での推移が続いている。

では、今後の考えられるシナリオを、以下に整理してみたい。

<上昇シナリオ>: 30円台を目指して反発

上昇シナリオは、2月~3月に2度上抜けに失敗している、フィボナッチ38.2%水準:29.37円突破、30円台への回復に向けて反発するシナリオである。

現在強力なレジスタンスラインとなっている38.2%水準:29.37円であるが、この水準を突破することができれば、約3か月ぶりの30円台円が見えてきそうだ。

38.2%~50%ゾーンには、12月から1月にかけてレジスタンスとなっていた200MAが控えている。38.2%水準:29.37円突破後は、200MAの上抜けが50%水準:32.97円到達へ向けた足がかりとなるだろう。

<下落シナリオ>: 50MAを割り込み、17円目途に下落

下落シナリオは、フィボナッチ23.6%水準:24.92円を下抜け、フィボナッチの起点(0%)の17.72円をターゲットプライスとして、下落トレンド入りするシナリオである。

足元は上限価格:38.2%水準:29.37円と下限価格:23.6%水準:24.92円を節目とするレンジ圏内での価格推移となっている。

売り圧力が強まり上記のレンジを下振れした場合、直近の下落トレンドで上値を抑えていた50MA水準が一つの目安となるだろう。

この水準を割り込むこととなれば、50MAが再び強力なレジスタンスとして機能する可能性も考えられよう。

20円台で下げ止まらなかった場合、直近の最安値である17.72円(2/24)が一つの下落目途として考えられるが、更に下押す展開も想定されるため、急激な下落には十分に警戒しておきたいところだろう。

(4/5 午後8:30時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

4/5の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-1.21%、中央値は-0.93%、標準偏差は1.32%となった。

最大上昇銘柄はLTC/JPY0.75%、最大下落銘柄はQTUM/JPY-3.36%

最大上昇銘柄のLTC/JPYは、15,146.5円でオープンし15,292.6円でクローズとなった。1時間足では雲が薄く、MACD0付近、スローストキャスティクス60ほどと方向が定まっていないと捉えることができるだろうか。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは、995.7円でオープンし、962.3円でクローズとなった。1時間足の雲下でオープンし、一度雲に差し掛かるも反発した。その後も依然と雲下を推移している。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

4/5の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は4.34%、中央値は4.01%、標準偏差は1.10%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はQTUM/JPY6.93%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.75%となった。

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2022-04-06
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