4万円を突破したBCH(ビットコインキャッシュ)。次の目標はどこ!?

Daily Market Report 2022/4/1

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高値圏との乖離が大きいBCH

当社データの日足終値MIDより作成
※当該期間で当社取り扱いの無い銘柄は除く

上図は、2021/1~現在における最高値を100とした当社取り扱い各銘柄の騰落推移を表している。

暗号資産市場は2021年上半期(A)と下半期(B)にそれぞれ盛り上がりを見せた。下半期(B)にあたる2021/10~2021/11にはBTC、ETH、他銘柄(BAT)が期間中高値(いずれも過去最高値)を付け、その他の銘柄は上半期(A)にあたる2021/4~2021/5での期間中高値の記録となった。

そして、2021/12以降の下落局面後、足元では全体的に回復傾向が目立つものの、BTC、ETH以外のアルトコインは上図指数の55以下に留まっており、価格回復に差が出てきている。

特にBCHは、上図内でトップ5に入る時価総額(約8,400億円)を誇るが、BTC、ETH、XRP、LTCといった時価総額上位の銘柄に比べて低迷が続いている。

過去の高値圏と比較した場合にBCHは低迷している印象であるが、今後の展開はどうなるのか。

以下、上記の上図指数や価格の節目ラインを考慮し、BCHの今後のシナリオを考察する。

<上昇シナリオ>

当社取引ツールより作成
BCH(ビットコインキャッシュ)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2021/8~現在までのBCH/JPYの日足チャートである。

上昇シナリオは、BCHの割安感が意識され、節目となっている下記の等間隔ラインを辿るように高値を追及するシナリオである。

①28,000円ライン
②40,000円ライン
③52,000円ライン
④64,000円ライン
⑤76,000円ライン

BCH/JPYは年明け以降の下落局面において、①28,000円ラインでダブルボトムを形成(上図丸部分)した後に上昇に転じ、②40,000円ラインをブレイクした。

次の目標は③52,000円ラインとなりそうだ。2021/12は52,000円ラインがレジスタンスとして機能しており、再度上値を抑えることを考慮したほうがよいといえるだろう。あるいは、この52,000円を楽に突破できれば年初来高値を更新となり、さらに勢い付くことも考えられようか。

さらに次のターゲットとなるのは④64,000円ラインとなりそうだ。この④ラインは、現在値(約45,000円)に比べると遠い価格帯ではあるものの、割安感という視点では到達可能ラインか。

(例えば、本稿最初のグラフにおいて、BCHの現在の指数は28。時価総額やコンセンサスアルゴリズムでBCHと類似性があるLTCは同指標は39であり、約1.3倍の開きがある。言い換えれば、割安感のみに着目すれば1.3倍近く、価格は約58,500円まで上昇余地があるとも考えられそうだ。)

2021/5や2021/10のように暗号資産市場が再び活況となれば、⑤76,000円ラインも現実味を帯びてくるかもしれない。

<下落シナリオ>

下落シナリオは、①28,000円ラインからの反発は一時的なものとなり、再び安値を追求するシナリオである。

最初の目標となるのは、直近で上昇ブレイクされた②40,000円ラインとなるだろう。同ラインはサポートラインとなっているとも考えられるため、短期的な反発に注意が必要かもしれない。

2022/3には大陽線で一気に突き抜けた価格帯であり、意外とあっさり下抜ける可能性もあろうか。そうなると、①28,000円ラインが視野に入ってきそうだ。

また、欧米諸国の金融引き締め政策、世界的な物資の供給成約やインフレによりスタグフレーションが意識されると、コロナ禍での世界的な金融緩和政策に伴い上昇していた暗号資産市場には逆風となるかもしれない。

そうなると下落傾向は一層強まり、24,000円(2020/11安値)等、更に下値模索となることにも注意が必要となってくるだろうか。

(4/1 午前4:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

3/31の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は-2.69%、中央値は-2.90%、標準偏差は2.08%となった。

最大上昇銘柄はBCH/JPY0.99%、最大下落銘柄はQTUM/JPY-5.50%

最大上昇銘柄のBCH/JPYは、行って来いの値動き。東京時間・欧州時間は方向感のない値動きを続けていたが、NY時間に突入し下げ足を早めると、一時43,000円割れまで下値を拡大した。

しかし、43,000円での滞空時間が短く、切り返すとその後はクローズに向けてほぼ下落幅を取り戻すこととなった。

最大下落銘柄のQTUM/JPYは、大台の1,000円割れ水準まで下落。NY時間に暗号資産市場全般が軟調な推移となったことを受け、QTUM/JPYも下げ足を早めた。

1,000円の大台を割り込んだことで、上値の重さが意識されたのか反発の勢いも弱く、1,000円をわずかに下回る水準でクローズを迎えた。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

3/31の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は9.76%、中央値は10.29%、標準偏差は2.99%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はENJ/JPY14.97%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY4.61%となった。

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2022-04-01
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