XEM(ネム):一目均衡表でみると200日移動平均(15円)まで上昇なるか

Daily Market Report 2022/3/28

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本稿では、XEM(ネム)について、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。

XEMは15円(200日移動平均)を目指す展開

XEM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XEM/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/2/12~現在)である。

現在のXEMは、15円(200日移動平均付近)を目指すような強い展開となる可能性があると考える。その想定根拠は次の3つである。

上①:15円はダブルボトムの等倍に値すること
上②:一目均衡表の三役好転が成立していること
上③:大局的なトレンド(200日トレンド、200日移動平均)に転換の可能性があること

XEM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上①:
XEM/JPYは15円を目指すと想定できるだろう。想定根拠は、15円は10円をダブルボトムとした場合の目標値(等倍)となるからである。

上②:
一目均衡表と移動平均からは15円(200日移動平均)までの上昇余地がある見込みであろう。拠り所となるのは、一目均衡表の三役好転(買方優勢:転換線が基準線を上回り、遅行スパンが実体の上に位置し、実勢が雲上で推移している状態)が成立していることである。一方で移動平均は(未だ)下落のパーフェクトオーダー(下落優勢:上から200日→90日→21日の並び順)であり、移動平均が買方優勢へ転換するためには、価格は200日移動平均まで上昇する必要がある。到達した場合には、移動平均の並び順が上から「21日→200日→90日(買方優勢)」となる公算である。

上③:
大局的なトレンド(200日トレンド、200日移動平均)に転換の可能性があろう。200日移動平均は大局的なトレンドスケールとして意識されるものであるため、一目均衡表の雲の捻れ(相場の変化日)と合わせて相性が良いとされる。現状、一目均衡表の雲の先行きは捻じれ、200日移動平均は15円付近に位置しており、ダブルボトムの等倍目標と一致している。一目均衡表の雲の捻じれは200日トレンド転換の兆しであるかもしれない。

以上の上①・上②・上③より、XEMは15円を目指す展開だと想定できるだろう。但し、次の下①・下②・下③を満たすようであれば下落に警戒を要する局面となる可能性もある。

下①:遅行スパンが実体を逆転する(波の変化が訪れる)こと
下②:5日移動平均で引けた陰線(超短期的な下落)が確定すること
下③:一目均衡表の先行きの雲がさ捻れる(相場の変化日が訪れる)こと

XEM/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

下①:
遅行スパンが実体を逆転すると(当日含む過去26日期間における)波の値幅観測を達成する可能性もあろう。注目すべきは、遅行スパンが(波の)フォーメーションに先行して波の変化を察知する役割(実体の好逆転)がある点である。(遅行スパンが実体を逆転した際に)ダブルトップや安値を切り下げている場合は、ダブルトップの等倍やN観測などの値幅が観測される懸念がある。

下②:
5日移動平均で引けると急落する恐れがあろう。理由は、同指標で戻す(陰転する)場合は、非常に短いスケールで下げ幅を実現する傾向があるためである。同指標で引けた当日または翌日の実体は大線(又は髭)を度々確定していることが分かる。

下③:
一目均衡表の先行きの雲が下へ捻れると200日移動平均から大きく乖離する想定も必要となろう。根拠は、捻れ(相場の変化日)が訪れると200日移動平均(大局的なトレンド)もその方向へ動くことが妥当という考え方にある。現状は、価格が200日移動平均へ収斂しつつあることから、ギャップダウン(下値乖離余地)があることを確認できる。

従って、下①・下②・下③いずれかを満たす場合は下落に警戒を要する局面を視野に入れる必要があるだろう。

(3/28 午前0:00時点)

■本稿の分析方法を用いた過去のレポート一覧

・2022/03/11「XEM(ネム)10円台死守で好転の兆し―注目はダブルボトムのセットアップ!

・2022/03/01「MONA(モナーコイン):雲が重石-基準線攻略で117円(90日移動平均)まで上昇あるか

・2022/02/16「XRP(リップル):雲の捻じれで「ひと相場終了」―200日移動平均の107円まで上昇余地あり

・2022/02/14「MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線反発で買方優勢への転換条件とは?

・2022/01/20「MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線突破で上値余地あり!-パーフェクトオーダー前に2020年以来の安値死守なるか

・2022/01/13「XRP(リップル):雲の捻じれ間近!―基準線攻略で形勢逆転なるか

・2022/01/06「MONA(モナーコイン):21日移動平均攻略で買方優勢転換なるか-145円に注目

・2021/12/29「XRP(リップル):買方優勢へ転換間近か―97円に注目!

・2021/12/20「MONA(モナーコイン):安値模索の展開か―200日移動平均攻略で買方優勢転換も

・2021/12/16「XRP(リップル):さらなる下押しに警戒も一目均衡表・基準線攻略で買方優勢転換となるか?

・2021/12/02「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続が手厚い―転換線下抜けで形成逆転の展開も

・2021/11/26「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続も薄い一目均衡表の雲が気がかり

・2021/11/18「MONA(モナーコイン):短長移動平均支持で上昇トレンド優勢継続か

・2021/11/04「MONA(モナーコイン)、200日移動平均攻略で上昇トレンド転換の兆し

・2021/10/28「MONA(モナーコイン)、雲下限を死守できるか

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

3/27の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は3.25%、中央値は3.64%、標準偏差は2.84%となった。

最大上昇銘柄はXEM/JPY8.45%、最大下落銘柄はETC/JPY-2.38%

最大上昇銘柄のXEM/JPYは、本稿の通り。

最大下落銘柄のETC/JPYは、3日連続の陰線を記録。3/24に約4か月振りの高値を付けた後、上値が重たくなっている。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

3/27の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は5.74%、中央値は4.95%、標準偏差は1.76%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はXEM/JPY8.48%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.80%となった。

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2022-03-28
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