続落のXTZ(テゾス)、フィボナッチ50%水準回帰で上昇トレンド再開なるか?

Daily Market Report 2022/3/25

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下降トレンド脱出か

XTZ/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XTZ/JPYの週足チャート(期間:2021/7/19~現在)である。

2021/10/4に高値を付けて以降、およそ半年間の下降トレンドが続いている。何度か上昇を試みたものの(上図白枠部分)売り優勢が続く状況となった。

しかし、3/17に開かれたFOMC(連邦公開市場委員会)の影響か、3/14週は暗号資産全体が上昇となり、レジスタンスラインを上抜ける展開となった。

3週連続で陽線となっているが、このまま上昇が続くのか、それとも再び下落となるのか。今回はテクニカル分析を用いてXTZ/JPYの今後の値動きを考察する。

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<上昇シナリオ:強力なサポートラインで反発し977円へ>

上:XTZ/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
中:スローストキャスティクス(14,3,3)
下:MACD(12,26,9)

上図は、XTZ/JPYの週足チャート(期間:2020/1/13~現在)にスローストキャスティクス(14,3,3)とMACD(12,26,9)を表示させ、2021/10/4週の高値と2022/1/24の安値を結んでフィボナッチ・リトレースメントを反映させたものである。

上昇シナリオのポイントは次の4つである。

①:上昇トレンドライン(強力なサポートライン)が引けること
②:スローストキャスティクスでダイバージェンスが発生していること
③:MACDがゴールデンクロス間近であること
④:フィボナッチ・リトレースメントによる(意識されやすい)戻し水準

①:週足チャートからは2020/3/9週の安値を起点とするサポートライン(白線)を引くことができる。過去に何度も反発している(上図白丸)ことからすると、同ラインは強力なサポートラインとして機能する可能性もあり、安値を切り上げる上昇を想定することができるだろう。

②:2022/2/21週に安値を下げきれなかったこと(上図赤丸)や、スローストキャスティクスがダイバージェンス(上図中段の白矢印)となっていることから、10/4週以降の下降トレンドが弱まっているのではないかと推察できるだろう。

③:MACD(12,26,9)からは、MACD(黄線)がMACDシグナル(青線)をゴールデンクロスしそうな展開であることから、下落の調整が成される可能性を読み取れる。

④:サポートライン(白線)で反発した場合にターゲットプライスとなるのは、フィボナッチ・リトレースメント23.6%(赤線)の443円および38.2%(黄線)の545円になろうか。フィボナッチ・リトレースメントは、下落の戻し水準(心理的な節目)として意識されやすいことが根拠である。

一旦は、同水準をターゲットプライスに置き、フィボナッチ・リトレースメント50%水準(627円)を越える上昇を見せた場合は、同指標の始点に値する977円まで上昇すること(上昇トレンド再開)も視野に入ってくるだろう。

<下落シナリオ:フィボナッチ戻し水準で再び強力なサポートラインへ戻す>

XTZ/JPY 週足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XTZ/JPYの週足チャート(期間:2020/1/27~現在)である。

下落シナリオのポイントは次の通りである。

①:ダブルトップ形成で下落基調継続
②:フィボナッチ・リトレースメント水準で戻し
③:強力なサポートラインを再び試す展開

①:XTZ/JPYチャートは、2021/5/3週足と2021/10/4週足の高値をトップとするダブルトップ形成している段階であることから、上値が重い展開(下落基調継続、心理的に買い圧力減少)となる可能性もある。

②:下落基調が継続する場合は、フィボナッチ・リトレースメント水準に値する23.6%(443円)および38.2%(545円)が戻し水準として反落することが想定されようか。深い戻し(38.2%以上の戻し水準)の場合は、再び安値を試すまでの日柄や下げ値幅(勢い)を要することになるためである。

③:下落の目標は、強力なサポートライン(上昇トレンドライン)である。フィボナッチ・リトレースメントの戻し水準(23.6%、38.2%)で反落した場合は、フィボナッチ・リトレースメント終点(277円)を割れること(下落トレンド形成)が目標となるためである。

一旦は、強力なサポートライン(上昇トレンドライン)がターゲットプライスとなり反発の見極めとなるが、ブレイクダウンした場合は、(買い支えてきた投資者達による売り戻しによって)フィボナッチ・リトレースメント終点に値する277円を割れること(下落トレンド形成)も視野に入れる必要があるかもしれない。

(3/24 午前10:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

3/24の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は4.39%、中央値は4.18%、標準偏差は3.04%となった。

最大上昇銘柄はETC/JPY12.63%、最小上昇銘柄はMONA/JPY1.15%

最大上昇銘柄のETC/JPY大幅上昇となり、11/16以来となる高値約5,900円を記録した。

最小上昇銘柄のMONA/JPYは小幅上昇。50日単純移動平均線と揉み合うような水準で価格推移している。

24時間ボラティリティ(%)

社内データより作成

3/24の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.45%、中央値は6.29%、標準偏差は3.41%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPY18.01%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY3.72%となった。

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2022-03-25
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