煮詰まるETH(イーサリアム)上昇継続なるか

Daily Market Report 2022/3/18

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ETH/JPY価格は煮詰まり局面か

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成
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上図は、ETH/JPYの4時間足チャート(期間:2022/1/18~現在)である。

直近のETH/JPYの値動きを追っていくと、今年1/24に付けた安値24.5万円を底に短期上昇局面となり、今年2/10に付けた38万円の高値まで54%上昇した。そこから現時点まで高値を下げながら推移しており、現在は38万円から13.7%調整された33万円付近を推移している状況だ。

金融市場全体では、3/17のFOMC(連邦公開市場委員会)においてFRB(米連邦準備制度理事会)は「政策金利の継続的な引き上げが妥当だと考える」と発表した。また、必要があれば金融引き締めペースを速める考えにも言及した。今年は0.25%の金利上昇幅を一回として、計7回利上げをするとの見解を見込んだ(3/17 ロイター)。

FOMCがタカ派寄りであったことから、リスク資産売りが誘発されるかのように思われたが、S&P500やダウ平均株価などは安値から2%を超える上昇幅を記録し、意外にも陽線で引ける結果となった。

暗号資産市場も例にもれず、BTCは底値から5%を超える上昇幅を記録した。

このことから、引き締め懸念で売られたリスク資産が、いわゆる“うわさで売って事実で買い戻す”動きを見せた可能性も考えられる。去年から継続して議論されてきた金融引き締めに市場が対応してきたイメージだろうか、今後の動向にも注目していきたい。

そんな市場環境の中、ETH/JPYは今後どうなっていくだろうか、ライン分析を用いて分析していく。

今回分析を行う上で重要なラインとして、以下2つの線を引いてみよう。

・Aチャネル(1/24の安値:24.5万円と2/10の高値:38.0万円を起点として引いたチャネルライン)
・Bチャネル(2/24の安値:26.3万円と3/2の高値:35.0万円を起点として引いたチャネルライン)

現在の相場状況は、順当に安値を切り上げてはいるが高値を更新してはいないため、ダウ理論的にはレンジ相場の状況であり、価格は煮詰まり局面にあるといえるだろう。

上昇シナリオ(価格は38万円上抜けAチャネル上限を目指す)

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はETH/JPYの4時間足チャートに上昇シナリオにおける価格推移(白矢印)を描画したものだ。

上昇の場合、Bチャネル(緑ライン)の傾斜を意識しながら、Aチャネル(赤ライン)上限を目指す展開が想像しやすいだろう。

ターゲットプライスとしては、Aチャネル(赤ライン)の起点となった38万円ライン、Aチャネル(赤ライン)上限が想定しやすいだろうか。

38万円のラインをこえると、日足や週足目線においても長期の上昇トレンドへ転換する可能性も考えられるため、上昇には大きな買い勢力のエネルギーが必要になるだろう。

下落シナリオ(価格はAチャネル下限を割り込み24.5万円を目指す)

Tradingview(https://jp.tradingview.com/)より当社作成

上図はETH/JPYの4時間足チャートに下落シナリオにおける価格推移(白矢印)を描画したものだ。

下落の場合、Bチャネル(緑ライン)を下抜け、Aチャネル(赤ライン)下限まで目指してくる展開が想像しやすいだろう。

Aチャネル(赤ライン)を下抜けた場合のターゲットプライスとしては、今年1/24に付けた安値目処24.5万円のラインが想定される。

24.5万円ラインを割り込むと、長期の下落相場入りとなる可能性はあるが、その一方でこの24.5万円ラインは強いサポートとして機能する可能性も見ておいたほうがいいだろう。

(3/17 午後9:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

3/17の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.05%、中央値は0.86%、標準偏差は1.42%となった。

最大上昇銘柄はBAT/JPY5.18%、最大下落銘柄はBCH/JPY-0.28%

最大上昇銘柄のBAT/JPYは6日連続の続伸となり、好調な地合いが続いている。

最大下落銘柄のBCH/JPYは50日単純移動平均線に上昇を抑えられる格好となっており、上値の重い動きとなった。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

3/17の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は3.57%、中央値は3.15%、標準偏差は1.68%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はBAT/JPY8.88%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.30%となった。

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2022-03-18
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