XRP(リップル)、雲のねじれと80円・90円に注目

Daily Market Report 2022/3/9

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雲のねじれ(変化日)目前

XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)
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上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2021/11/5~現在)である。

ウクライナ情勢の影響を受け、暗号資産市場全体にも依然としてリスクオフムードが漂っている。

XRP/JPYも例外ではなく、一時100円を超える強い場面もあったが、2/10に始まった下落基調が未だ継続しており、価格は80円台まで押される状況となっている。

一目均衡表を見てみると、サポートとして機能した88円付近の雲上限は、2/21よりブレークされ、その後は約2週間にわたって雲の中で膠着状態が続いている。

足元は薄くなった雲を下抜けし80円~90円のレンジ圏内で推移しており、方向感の見えにくい展開となっている。

目先は雲のねじれが発生しており(上図青矢印)、ここがトレンドの転換となるのか注目される。

一方、レンジ相場で機能を発揮しやすいと言われているオシレーター:スローストキャスティクスを見てみると、3/8時点で買われすぎ水準である80%寄りに位置しており(上図白丸)、下落相場に突入する前触れである可能性も考えられる。

では次に、今後の値動きについてシナリオを考えてみる。

XRP/JPY 日足 Bidチャート(当社取引ツールより作成)

上図は、XRP/JPYの日足チャート(期間:2021/12/3~現在)である。

改めて、以下、節目水準について整理を行いたい。

・レジスタンス2:103円(2022/2/8、2022/2/9高値)
・レジスタンス1:90円(100日移動平均付近、2月下旬~3月上旬のレジスタンスライン
・サポート1:80円(現在サポートラインとして機能している水準)
・サポート2:60円(2022/1/22安値)

次に今後のシナリオを整理する。

<上昇シナリオ>: 90円上抜けを目指して反発

上昇シナリオは、現在形成されているレンジ(上図黄色矢印)の上限価格である、レジスタンス1:90円を上方ブレイクし、レジスタンス2の103円に向けて上昇するシナリオとなる

足元は、レンジ下限の80円付近でなんとか持ち堪えている状態であるが、前述した雲のねじれがポジティブに作用し、再び上昇基調を取り戻した場合、まずはこのレンジ圏内から脱出できるかが鍵となるだろう。

レジスタンス1:90円は、2月下旬から何度も上抜けに失敗している強い抵抗線である。そのため、90円突破に成功すれば、2月上旬のような勢いが戻り、レジスタンス2:103円を超える上昇も視野に入ってくるかもしれない。

地政学リスクが強まる中、投資への手控え(リスクオフ)の状況が続いているが、ウクライナ情勢に出口が見えるような局面となれば、一転、リスク資産への大幅な買戻しが起こる可能性には留意したい。

<下落シナリオ>: レンジ下限80円を下抜け、60円目途に下落

下落シナリオは、現在支持線として機能しているサポート1:80円を下抜け、サポート2の60円を目途に下落基調が継続するシナリオとなる。

2/11以降、100日移動平均線に上値が抑えられており、足元のXRP/JPY価格は持ち合いを形成しているが、長らく支持線として機能しているサポート1:80円を明確に下振れた場合のターゲットプライスとして、サポート2:60円が考えられるだろう。

60円は過去の急落時(2021年6月,12月・2022年1月)にも支えとなった水準であり、下落トレンド再開となった場合に強く意識される価格帯となるだろう。

昨今の世界情勢も相まって、緊張感のある相場状況が続いている。

ウクライナ情勢が泥沼化して、更なる混迷を極めるようであればリスク回避の流れが継続していくことになる。このようなケースも鑑みて、ターゲットプライスを超えた大きな下落が起こりうる可能性にも引き続き警戒が必要といえるだろう。

(3/8 午後6:30時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

3/8の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は1.88%、中央値は1.82%、標準偏差は1.19%となった。

最大上昇銘柄はOMG/JPY3.56%、最大下落銘柄はXLM/JPY-0.10%

最大上昇銘柄のOMG/JPYはボリンジャーバンド(-2σ)付近(410円)でオープンした。その後、下落した場面はあったものの順調に上昇を続け、3/9午前3時ごろには439円まで上昇し、一目均衡表(1時間足)の雲の中でフィニッシュした。雲の先端が薄くなっており、このまま雲を上抜けするか注目したい。

最大下落銘柄のXLM/JPYは、19.25円でオープンし、18時頃にはRSI(14,終値)75を超えるほど買われ、午後7時ごろには19.9円となった。日足では依然と雲も下を推移している。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

3/8の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.25%、中央値は6.57%、標準偏差は1.23%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY8.13%

一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPY2.71%となった。

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2022-03-09
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