MONA(モナーコイン):雲が重石-基準線攻略で117円(90日移動平均)まで上昇あるか
Daily Market Report 2022/3/1
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本稿では、MONA(モナーコイン)について、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。
・MONAは「売方優勢・下落優勢」継続―基準線に注目!
◇チャートの環境認識
MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
MONA(モナ―コイン)のチャート・価格情報はこちら
上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/1~現在)である。
【一目均衡表】
現在の一目均衡表からは売方優勢の状況と判断できよう。
根拠は、転換線が基準線の下方に位置し、遅行スパンは実体の下にあり、実勢価格が雲の下で推移していることで、三役逆転(強い売りシグナル)が点灯している点にある。
以後、買方優勢へ転換する条件は以下となる。
・実勢が基準線を越える(転換線が基準線を上回る見込み)
・遅行スパンが実体を上抜ける
先行きの雲が下降雲を形成していることで、同領域(雲)の抵抗帯としての見方が強いことや、転換線と基準線の乖離幅を確認できることが(買方優勢へ転換する)気がかりな点といえるだろう。
【移動平均】
移動平均は下落優勢の状況であるといえよう。
上から200日移動平均(長期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落のパーフェクトオーダー(強い下落シグナル)であることが根拠となる。
今後、上昇優勢へ転換する条件は以下となる。
・実勢が200日移動平均以上に到達する
上記条件が成立すると、移動平均の並順が上から21日>200日>90日となる公算で、上昇優勢と判断する段階に突入することになるだろう。
◇シナリオの想定
MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
一目均衡表と移動平均を複合的に見ると、以下4つのレジスタンスとサポートラインを選定することができる。
・レジスタンス2:133円(90日移動平均、一目均衡表・雲上限付近)
・レジスタンス1:117円(一目均衡表・基準線、雲下限、21日移動平均付近)
・サポート1:100円台(1/23安値、2/22安値、2020年以来の安値水準)
・サポート2:79円(2019/12/30週足安値、2020/3/9週足安値)
補足:()内はテクニカルポイントを記載
<上昇シナリオ>:基準線突破で「買方優勢」へ転換―90日移動平均を上値余地とする展開
上昇シナリオは、レジスタンス1の117円を突破し、レジスタンス2の133円に向けて上昇するシナリオとなる。
レジスタンス1(117円):
サポート1の一目均衡表・基準線が買方優勢へ転換する分岐となると想定する。
実勢が一目均衡表・基準線を突破することで、転換線が基準線を上回る公算となり、遅行スパンは実体を好転する軌道を描くことから、買方優勢へ転換する見込みとなろう。
上値余地の手掛かりは、一目均衡表が買方優勢へ転換する公算に対して、移動平均が上昇優勢へ転換していないという点にあるだろう。
レジスタンス2(133円):
レジスタンス2の(下向きの)90日移動平均が上昇余地として意識されることを想定する。
選定根拠は、一目均衡表が買方優勢へ転換する条件を満たす場合は、移動平均が上昇優勢へ転換する条件となる200日移動平均を上値余地として意識されるが、先行きの雲が下降雲を形成していることで、同領域(雲)に寄り添う90日移動平均を突破しない見方が強いと考えられるためである。
<下落シナリオ>:基準線割れで「売方優勢・下落優勢」継続―転換線割れを下落余地に下値模索の展開
下落シナリオは、レジスタンス1の117円を抵抗に、サポート1の100円台やサポート2の79円を目指すシナリオとなる。
レジスタンス1(117円):
レジスタンス1の一目均衡表・基準線を突破しないという想定である。
選定根拠は、基準線が(先行きの雲が下降雲を形成していることで抵抗帯としての見方が強いとされる)雲内に位置しているためである。
一目均衡表と移動平均は三役逆転と下落のパーフェクトオーダーを形成しているため、下落余地の想定が困難であり、下値模索の展開を想定する必要があるだろう。
サポート1(100円台):
サポート1の大台(心理的な節目)で支持されると想定する。
選定根拠は、桁替えとなる100円大台に集中している買い指値がサポートとなる可能性があるためである。
サポート2(79円):
サポート2は、週足の心理的な節目に値する。
同価格で反発に成功した場合には、一目均衡表の雲の捻じれや優勢転換の状況を確認することで、週足規模の反発上昇が得られるか見極め所となるだろう。
(3/1 午前3:00時点)
■本稿の分析方法を用いた過去のレポート一覧
・2022/02/16「XRP(リップル):雲の捻じれで「ひと相場終了」―200日移動平均の107円まで上昇余地あり」
・2022/02/14「MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線反発で買方優勢への転換条件とは?」
・2022/01/20「MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線突破で上値余地あり!-パーフェクトオーダー前に2020年以来の安値死守なるか」
・2022/01/13「XRP(リップル):雲の捻じれ間近!―基準線攻略で形勢逆転なるか」
・2022/01/06「MONA(モナーコイン):21日移動平均攻略で買方優勢転換なるか-145円に注目」
・2021/12/29「XRP(リップル):買方優勢へ転換間近か―97円に注目!」
・2021/12/20「MONA(モナーコイン):安値模索の展開か―200日移動平均攻略で買方優勢転換も」
・2021/12/16「XRP(リップル):さらなる下押しに警戒も一目均衡表・基準線攻略で買方優勢転換となるか?」
・2021/12/02「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続が手厚い―転換線下抜けで形成逆転の展開も」
・2021/11/26「MONA(モナーコイン):上昇優勢継続も薄い一目均衡表の雲が気がかり」
・2021/11/18「MONA(モナーコイン):短長移動平均支持で上昇トレンド優勢継続か」
・2021/11/04「MONA(モナーコイン)、200日移動平均攻略で上昇トレンド転換の兆し」
・2021/10/28「MONA(モナーコイン)、雲下限を死守できるか」
・銘柄別価格前日比(%)
社内データより作成
2/28の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は6.68%、中央値は7.40%、標準偏差は2.60%となった。
最大上昇銘柄はBTC/JPYの11.20%、最大下落銘柄はMONA/JPYの-0.49%。
最大上昇銘柄のBTC/JPYは、433万円(ピボットポイント付近)をサポートに、479万円(ピボットポイント・R2、日足一目均衡表・雲上限付近)まで値を伸ばした。
最大下落銘柄のMONA/JPYは、上限は115円(日足一目均衡表・雲下限、日足21日移動平均、ピボットポイント・R1付近)、下限は106円(日足一目均衡表・転換線、ピボットポイント・S1付近)とする方向感のない展開であった。
・24時間 ボラティリティ(%)
社内データより作成
2/28の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は9.82%、中央値は9.98%、標準偏差は1.51%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXTZ/JPYで12.49%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はXRP/JPYで8.35%となった。
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