話題のトピックとニュースでみるBTC(ビットコイン)。先週の騰落率から見えるのは

Daily Market Report 2022/2/17

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当社取扱い銘柄の騰落率

騰落率ランキング(期間2022/2/6 7:00 – 2022/2/12 6:59)
当社クローズレート(Bid)より作成

上記は2022/2/6~2022/2/12における当社取扱い銘柄の騰落率のランキングである。

ほとんどの銘柄は、大きく上昇した米国株に歩調を合わせるように2/9~2/10に高値を付けたが、その後は、不安定な金融市場の影響を受けてか、買いは続かず高値追いの展開にはなっていない。

上図の14銘柄のうち半数が上昇しているが、中でもXRP(リップル)XEM(ネム)の上昇が目立っており、それぞれ20.13%、13.5%の上昇となっている。

一方で、1/24の安値72.56円から反発局面となっていたBAT(ベーシックアテンショントークン)は、利益確定の売りに押されるように足元では調整しており、下落幅は12.23%と大きくなっていることがわかる。

さて、時価総額No.1のBTC(ビットコイン)は、この期間0.78%の上昇とほぼ横ばいの動きとなり、騰落率は6位と真ん中に位置している。

今年に入り、1/24には366万円付近まで大きく下落した後、2/10には530万円付近までの戻りを見せるなど、引き続き変動の大きな動きを見せているBTCであるが、本日は、

そのBTCにフォーカスして先週のトピックスと今後の値動きを考察する。

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
BTC(ビットコイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、2022/1/30から2022/2/15までのBTC/JPYの日足チャートである。

考察する期間(2/6~2/13)を赤破線で囲った。

2/10に高値5,301,262円を付けた後、下落に転じ、2/12には底値4,732,158円を付け、2/6と同水準まで落ち込んでいる。

値上がり、値下がりのきっかけは何だったのか。

時系列を追って以下に記載する。

BTC/JPYの値動きとトピックス

BTC/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

<ポジティブなニュース>

・2/1 サウジアラビア政府、メタバースなど最先端技術に7,000億円以上を投資へ
中東のサウジアラビア政府は1日、メタバース(仮想現実)を含む、複数の先端技術へ64億ドル(約7,400億円)以上を投資することを発表した(2/7 CoinPost)。

・2/9 ブラジルの証券取引所、DeFi関連ETFが初上場
ブラジルの暗号資産投資企業QR Asesetsは8日、DeFi(分散型金融)関連のETF(上場投資信託)を同国の大手証券取引所B3に上場させた。上場した新たなETF「QDFI11」は米ブルームバーグとGalaxy Digitalが共同開発した指数「Bloomberg Galaxy DeFi」をもとに運用される(2/9 CoinPost)。

<ネガティブなニュース>

・2/8 ベネズエラ、仮想通貨取引に最大20%の課税を行う法案を承認
ベネズエラ政府は、仮想通貨取引から最大20%の課税を行う新しい法案を承認した。現地の企業や個人は、仮想通貨や米ドルなどの外貨での取引に最大20%の税金を支払うことになる(2/8 コインテレグラフ)。

・2/10 エルサルバドルを格下げ、ビットコイン巡るリスクに言及
フィッチ・レーティングスは9日、中米エルサルバドルについて、投機的水準にある格付けを「CCC」と、これまでの「B-」からさらに引き下げた。同国が昨年、暗号資産(仮想通貨)ビットコインを法定通貨に採用したことに伴うリスクを理由に挙げた(2/10 Bloomberg)。

・2/11 ビットコインマイナー、保有資産を売却
ビットコインマイナー(マイニング事業者)は過去30日に保有資産の一部を売却したことが、複数の情報源のデータで明らかになった。
過去30日の売却は、BTC価格の下落を引き起こした可能性がある。BTCは1月の最終週に一時3万2000ドルまで下落した。BTCはその後回復し、8日には4万5570ドルの高値となった(2/11 コインデスク)。

暗号資産にフォーカスしてみると、2/7は4万ドル復帰直後の期待からかBTCはその日310,000円ほど上昇していることがわかる。

一方で、2/11には300,000円ほどの下落となっているが、マイナーによる保有BTCの売却ニュースは、ストレートに投資家心理を悪化させたようだ。

今後もBTCは米国株や金利動向に大きく左右される場面が多くなろうが、上述のとおり、細かくファンダメンタルズに関連するニュースを確認してみると、それらの事象が価格に影響を与えていることがわかるだろう。

上記の期間においては、ニュースとマイナーの行動が価格に影響を与えたとみることができるが、引き続き他の金融市場の動向と合わせて、話題のテーマやニュースの分析が投資パフォーマンス改善の一翼を担うことになろう。

メタバースだけをとっても以下のような事象によって、市場に大きな影響を与える可能性もある。

・Meta(旧Facebook)は社名変更もあり、同社のメタバース事業の行方が注目されている。同社の事業が順調に推移すれば好材料として、一方で事業の成長が鈍化すれば悪材料としてBTCの価格に影響を及ぼすことも考えられるだろう。

・各国の政府や投資ファンドによるメタバースやWeb3.0への投資ニュースが多くなっているが、その投資規模や実社会への浸透が大きくなれば、暗号資産全般、そしてBTCの価格に影響を与える可能性も出てくるかもしれない。

去年11/10につけた史上最高値である779万円から下落が続いているBTCだが、今後も様々な要因で価格が上下することになるだろう。

引き続き当社マーケットレポートにご注目いただきたい。

>当社マーケットレポート一覧はこちら

(2/16 午後6:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

2/16の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.50%、中央値は-0.20%、標準偏差は1.65%となった。

最大上昇銘柄はXEM/JPY3.42%、最大下落銘柄はETC/JPY-1.37%

最大上昇銘柄のXEM/JPYは、2日連続の日足陽線となり、50日移動平均線を上回った。

昨年12月から攻防が続いている13円ライン近辺で価格は推移しており、このレンジを抜け出せるかに注目だ。

最小上昇銘柄のETC/JPYは、小幅下落となった。

現在値は、日足での一目均衡表(9,26,52)の「雲」の中に位置しており、ここを上方突破すれば三役好転となるため、上昇トレンドへの転換が色濃くなってくる展開だと言えようか。

・24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

2/16の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は6.69%、中央値は6.64%、標準偏差は1.33%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はMONA/JPY9.83%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY3.83%となった。

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2022-02-17
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