MONA(モナーコイン):一目均衡表・基準線反発で買方優勢への転換条件とは?

Daily Market Report 2022/2/14

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本稿では、MONA(モナコイン)について、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄り添う傾向のある移動平均の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして今後の展開を考察する。

参考までにMONAの前回レポートも併せてご確認頂ければ、より一層、MONAの方向性についてご理解いただけると思われる。
(前回のレポート:Daily Market Report 2022/01/20「MONAは「売方優勢・下落優勢」続く―90日と200日移動平均に注目」参照)

MONAは「売方優勢・下落優勢」続く―一目均衡表・基準線に注目!

◇チャートの環境認識

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
MONA(モナ―コイン)のチャート・価格情報はこちら

上図は、MONA/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した図(期間:2022/1~現在)である。

【一目均衡表】
現在の一目均衡表はやや売方優勢の状況と言えるだろう。

転換線が基準線の上方に位置しているが、遅行スパンは実体の下にあり、実勢価格が雲の下で推移していることが拠り所となる。

以後、買方優勢へ転換する条件(分岐点)は以下となる。

・実勢が基準線で支持される(転換線が基準線上で維持する見込み)
・遅行スパンが実体を上抜ける

上記条件が、売方優勢が継続もしくは転換を判断するポイントであろうが、先行きの雲が下降雲を形成していることで、同領域(雲)が抵抗帯として役割を果たす見方が強いことが気がかりな点といえよう。

【移動平均】
移動平均は下落優勢の状況であるといえよう。

上から200日移動平均(長期トレンド)、90日移動平均(中期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落のパーフェクトオーダー(強い下落シグナル)であることが根拠となる。

今後、上昇優勢へ転換する条件(分岐点)は以下のとおりである。

・実勢が200日移動平均以上に到達する

上記条件が成立すると、移動平均の並順が上から21日>200日>90日となる公算で、上昇優勢と判断する段階に入っていくだろう。但し、21日と90日移動平均の乖離幅が見られることが下落優勢継続の懸念となっているといえよう。

◇シナリオの想定

MONA/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)

一目均衡表と移動平均を複合的に見ると、下記4つのレジスタンスとサポートラインを選定することができる。

・レジスタンス2:142円(90日移動平均付近)
・レジスタンス1:124円(一目均衡表・転換線、雲下限付近)
・サポート1:117円(一目均衡表・基準線、21日移動平均付近)
・サポート2:105円(2020年以来の安値水準)
補足:()内はテクニカルポイントを記載

上昇シナリオ>:基準線支持で「買方優勢」へ転換―上値余地は200日移動平均

上昇シナリオは、サポート1の117円が支持となり、レジスタンス1の124円やレジスタンス2の142円に向けて上昇するシナリオとなる。

サポート1(117円):
サポート1は、現在の一目均衡表・基準線に値する。

実勢が一目均衡表・基準線で支持されることで、転換線が同線上で維持され、遅行スパンは実体を好転する軌道となることから、買方優勢へ転換する見込みである。

上値余地の手掛かりは、一目均衡表が買方優勢へ転換する公算に対して、移動平均は上昇優勢へ転換していないという点にあるだろう。

レジスタンス1(124円):
レジスタンス1は、一目均衡表・転換線および雲下限に値する。

一目均衡表が買方優勢へ転換する条件(→上述記載)を満たす場合は、移動平均が上昇優勢へ転換する条件(→上述記載)となる200日移動平均を上値余地として意識される展開となろうが、先行きの雲が下降雲を形成していることで、同領域(雲)が抵抗帯として役割を果たす見方が強いという想定である。

レジスタンス2(142円):
レジスタンス2は、90日移動平均に値する。

一目均衡表・雲の捻じれ(相場の変化日)が訪れるまでは、同領域は抵抗帯としての見方が強まり、実勢は同領域に寄り添う90日移動平均を突破しないという視点がある。

雲の捻じれが生じるまでは、90日移動平均が200日移動平均への到達を妨げるという想定が必要となるだろう。

下落シナリオ>:基準線割れで「売方優勢」継続―下値余地は三役逆転の成立

下落シナリオは、サポート1の117円を下割れ、サポート2の105円を目指すシナリオとなる。

サポート1(117円):
サポート1は、一目均衡表・基準線に値する。

一目均衡表が買方優勢へ転換する条件(→上述記載)を満たさない場合は、移動平均の下落のパーフェクトオーダー(強い下落シグナル)が継続することを意識される展開が想定されるだろう。

下値余地の手掛かりは、移動平均が下落のパーフェクトオーダー継続する公算に対して、一目均衡表の三役逆転(強い売りシグナル)が成立していないという点にある。

サポート2(105円):
サポート2は、2020年以来の安値水準(心理的な節目)に値する。

実勢が同価格へ到達時には、一目均衡表の転換線が基準線を逆転し、三役逆転(強い売りシグナル)が成立しているかを確認することで、下値模索の展開が続くか見極めどころとなるだろう。

(2/13 午後9:00時点)

銘柄別価格前日比(%)

社内データより作成

2/13の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。

平均値は0.66%、中央値は-0.28%、標準偏差は2.61%となった。

最大上昇銘柄はBCH/JPY4.65%、最大下落銘柄はXTZ/JPY-5.20%

最大上昇銘柄のBCH/JPYは、3日ぶりの日足陽線となった。20日移動平均線をサポートラインとして上昇が維持できるか否かが、鍵となりそうだ。

最大下落銘柄のXTZ/JPYは、冴えない値動きとなった。

2/8に、500円付近で100日移動平均線に上値を抑えられてからは続落する日が続いている。割安感から短期的な買戻しの動きが見られるかは注目だろう。

24時間 ボラティリティ(%)

社内データより作成

2/13の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。

平均値は7.33%、中央値は7.40%、標準偏差は1.88%となった。

最もボラティリティが高かった銘柄はETC/JPY10.57%。一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPY3.05%となった。

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2022-02-14
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