XTZ(テゾス)、下値を固め上昇は続くか。450円に注目!
Daily Market Report 2022/2/4
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・強い価格回復を見せるXTZ
当社データの日足終値mid価格より作成
上表は、当社取り扱い銘柄の年初来の最大下落幅、現在値、及び最大下落時からの戻り幅を比べたものである。
米国の金融引き締め政策が改めて市場で意識されたこと等により、株式を始めとしたリスク資産は年初来から下落基調にあると言える。
暗号資産も同様に年初から下落トレンド入りとなったような動きをしており、BTC(ビットコイン)は年初の約550万円をピークに、1/22には約370万円を下回る場面もあった。
そのような状況下で、XTZは年初来下落率は比較的大きかった一方、底打ちした後の上昇圧力も強く、現在は年初来79%の水準まで急回復している。
また、執筆時点では7日連続の陽線を記録しており、底値を固めて強い反発上昇の兆しがあるとも捉えられそうだ。
その一方で、急激な上昇による利益確定や、他銘柄と比較した短期的なXTZ/JPYの割高感が意識されると、再度下落に転じる可能性も否定できない。
以下、今後のシナリオについて紐解いてみる。
<上昇シナリオ>
XTZ/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
XTZ(テゾス)のチャート・価格情報はこちら
上図は、XTZ/JPYの日足チャートである。
上昇シナリオは、300円付近から反発上昇している現在の局面を上昇トレンドの起点とみなし、2021/10の過去最高値960円を目標に上値を追うシナリオである。
XTZ/JPYは1/25前後に300円付近で下値固めており、足元では420円台まで上昇し続けている。
直近の目標価格は、450円であろうか。この価格帯には過去のレジスタンス・サポートラインとして機能(上図青矢印)していた50日単純移動平均線が位置しており、上昇が続くか、あるいは上値を抑えられるか、450円近辺ではトレンドの見極めが再度必要となろう。
450円を難なく突破できるようなら、600円を次の目安と捉えたい。この600円ラインは、2021年下期にレジスタンスラインとなっており、上昇トレンドが長期に渡り継続するかの目安ともなりそうだ。
また、ETH(イーサリアム)の上位互換とも言える性能を有しているXTZのファンダメンタル要因によるXTZ/JPYの優位性が意識されれば、600円を楽に突破する可能性も考えられそうだ。
600円を軽々突破する場合は、850円ラインや、過去最高値の960円というターゲットプライスも射程圏に入るかもしれない。
<下落シナリオ>
XTZ/JPY 日足Bidチャート(当社取引ツールより作成)
上図は、XTZ/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)を設定したものである。
下落シナリオは、一目均衡表の三役逆転が中長期の下落圧力として機能し、安値を追求するシナリオである。
三役逆転の成立要因は、下記の3点である。
・価格が「雲」を下回る
・転換線が、基準線を下に突き抜ける
・遅行スパンが実勢価格を下回る
XTZ/JPYは、直近一週間は連続陽線を記録しているものの、10/27に一目均衡表の雲部分を下回ってからは価格が雲を上に突き抜ける勢いはなく、約4ヶ月に渡る下落トレンドが続いているという見方もできそうだ。
最初のターゲットプライスとなるのは、今年の底値である300円ラインだろう。この300円まで価格下落となった場合は、一旦の反発上昇もあろうか。
300円を下回ると、2021年の最高値960円への上昇トレンドの起点となった、7月安値の220円が視野に入ってくるだろう。この価格帯は年単位で意識されるレポートラインとなり得るため、一時的な反発上昇もありそうだ。
また、暗号資産全体として価格下落が年初来から30%近く進んでいる現状を考慮し、今後も下落トレンドが継続するとなると、200円を下回る展開も想定できようか。
そのような場合、2020/12安値の180円も現実味を帯びてきそうだ。
(2/3 午後3:00時点)
・銘柄別価格前日比(%)
社内データより作成
2/3の当社取扱い銘柄別終値の前日比は上記グラフの通り。
平均値は0.71%、中央値は0.562%、標準偏差は1.38%となった。
最大上昇銘柄はXTZ/JPYの4.07%、最大下落銘柄はENJ/JPYの-1.03%。
最大上昇銘柄のXTZ/JPYは、7日続伸。東京時間序盤に400円付近まで下落したものの、大台を割り込まなかったことで買いが優勢となり欧州時間にかけて440円付近まで上昇した。
その後小緩む場面も見られたが、下げも限定的となり、米国時間は420~440円を中心として方向感のない値動きとなった。
最大下落銘柄のENJ/JPYは、200円台手前で頭が重かった。昨日200円の大台を割り込んでクローズを迎えたことで、序盤からやや売りに押される値動きに。小幅な反発も見られたものの、米国時間にかけて180円手前までじり安となった。
しかし米国株式市場がクローズ直後、NASDAQ先物指数が1%超の上昇となったことにつれてENJ/JPYもクローズにかけて下落幅を縮小し190円台手前まで値を戻した。
・24時間 ボラティリティ(%)
社内データより作成
2/3の当社取扱い銘柄の24時間ボラティリティは上記グラフの通り。
平均値は5.71 %、中央値は5.79%、標準偏差は1.92%となった。
最もボラティリティが高かった銘柄はXTZ/JPYで10.42%。
一方、最もボラティリティの低かった銘柄はBTC/JPYで3.12%となった。
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